あやめ十八番、堀越涼丈の大きな魅力はシアトリカルな演出。今年の夏、あやめの芝居を観て演出に惹かれた。
言葉の一つ一つを大事に扱い、メスを入れて下さるので、ありがたい。読み合せをやったことを土台にして立とうとして下さる。
ご本人も優れた俳優。役者型演出家はやりやすい。
そして水郷屋さん(堀越涼丈)の魅力は演出に留まらない。今回の『霓裳羽衣』という作品もステキな作品。
ネタバレにならないためあまり触れられないが…
先ず文体のリズムが美しい。同世代の作家で、文体のリズムをここまで意識し、豊富な語彙力で世界を創りだす作家を、私は知らない。
今回女形とは言え、歌舞伎ではないのだが、歌舞伎のエッセンスに通じるような、話のプロットが面白い。
同い年なのに、とてもよく勉強されている方です。
そんな演出家がいなかった稽古後の飲み会。
写真は梅棒の梅澤裕介パイセンのカメラによるもの。