心を添わせる | はぴいち~Happy each other~のブログ

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お立ち寄りいただいたみなさん
どうもありがとうございます。

このブログは私の気づきや体験、
また日常を綴っていきたいと思っています。

そして書きながら 常に自分も
自身を見つめ直し、しっかりと自分の道を歩んで行こうと思います。

仕事から帰り 夕飯に晩酌した後、

キッチンに行っては人の目を盗んでコソコソ何度もまたお酒を飲むのが習慣だった父。

朝もお酒臭くて、前の晩話したことは何も覚えていない人だった。


「こんなことしてたらいつか肝硬変になるよ?肝臓ガンになるかもよ?」と言うと

「オレは酒と心中するからいいんだ」と言っていた父。

病院で「このままだと肝硬変になって、肝臓ガンになりますよ?」と言われてタバコもお酒もやめた。


酒と心中するんじゃなかったの?と聞くと「もうちょっと長生きさせてくれよ」と父は言った。



思えばずっと父とは同じようなことの繰り返しだ。



「眠れないからって睡眠薬や安定剤を処方されてる以上に飲んだからダメよ。だからフラフラして転ぶのよ?」


「眠れねぇーんだからしょーがねーだろ!」

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転んでオデコを縫う。

父の目に触れない場所へ薬を隠す。

薬はその都度必要な分だけを出して渡すようにした。



「胃潰瘍になったばかりなんだから夜中に食パンやバナナを食べるのやめた方がいいよ?胃を休めてあげないとまた胃潰瘍になっちゃうよ?」


「腹が減るんだから仕方ねぇーだろ!」

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結局また同じ場所が胃潰瘍になる。

穴があく一歩手前なので入院して点滴しながら絶食しましょう…と医師に言われても入院は嫌だとごねる。

結局今回は入院は免れ、父用におかゆ、うどんの別メニューを母が用意することになる。



「食べてすぐに横になると逆流性食道炎になるらしいよ?横になる前に歯を磨いてきて!」


「おめぇーはいつもそうやって文句ばっかり言いやがって。オレは調子が悪いから横になりてぇーつってんだよ!」

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虫歯、歯槽膿漏で歯が痛いと騒ぎ結局歯医者に通うことになる。

胃潰瘍、逆流性食道炎、萎縮性胃炎のトリプルコンボ。



「外は寒いからそこに出してあるダウン着て!」


「薄いジャンパーでいい!」

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外に出た瞬間「やっぱ寒みーな」






だから言ったじゃん!




そんなことばっかりだ。




それでも父は我が道をゆく。

誰が何を言っても聞く気はない。

周りが何か言えば声を荒らげて不満を訴える。

好きにさせると想像通りの結果になる。




眠れない

大便が出ない

薬を出せ

なんか調子悪い

今日はダメだ

目が見えない

目が痒い

痰が絡んで仕方ない

この靴のせいで歩きにくい

この下着が気に入らない

この靴下が気に入らない

おまえらにはオレの辛さが分からない



こうするといいらしいよ?

どう調子が悪いの?

どうして欲しいの?

病院で相談してみようか?

何が不満なの?

何が不快なの?

新しいの買ってきたよ?

結局あなたはどうしたいの?




私「そろそろ歯医者さんに行く時間だよ」

父「痰が出てしょーがねーんだよ」

私「うがいしてきたら?それか水分を取るといいよ」

父「年寄りはみんなこうなるってデイサービスで言ってた」

私「それなら仕方ないじゃん」

父「それじゃ困るんだよ。これじゃ歯医者に行けねーよ」

私「え?今日の歯医者は行かないってこと?」

父「そうだな」

私「痰が出ない日なんてないじゃん。どうするの?予約取り直す?」

父「行くよ」

私 (行くんかーい)



こういうやり取りが日常。



先日は母も体調がおかしいと言い

体に力が入りにくくて吐き気がすると言うので、また脳梗塞ではないか?と心配して慌てて病院に行き検査をした。

幸い大きな問題はなかったものの、

「ここも…ここも…ここにも…これも…」と脳のあちこちに小さな跡のようなものが見つかった。

「ちょっと心配ではあるけど、今処方されてる薬を飲みなが様子を見ましょう。」と言われていた。




自分のことばかりで母を気遣うどころではない父に、私は苛立っていた。




「私もお母さんもさ、お父さんがどれだけ痛いか、どれだけ辛いか、心を寄せるから先回りして色々動くし、色々言っちゃうのね。お父さんもずっと家族と笑って暮らしたいと思うなら自分の身体をもっと大切に扱ってよ。」



「はいはいそうですね。そうやって悪いのは全部オレだって言いてぇーんだろ!」



「自分の好きなように生きたいならそうすればいいよ。でも私もお母さんもお父さんの不快を減らしたいと思ってるのに いつもお父さんが声を荒げらるから心がギューっとするの。だからもう寄り添うのやめるね。」



歯医者の帰り、車の中でそんな話をしながら帰宅した。

家の中に入った途端 父は

「こいつにクソミソ言われた!」と母に報告。

「まだ他にも文句があるなら全部言えよ!」と言ってきた。



「私に何か言われることがそんなにストレスになるなら好きにしていいって言ってるの!お父さんがどれだけシンドいかは考えないことにするって話!!明日もお父さんの内科があるから朝迎えに来るから。今日はもう帰るわ!」



このまま父と売り言葉に買い言葉をしているとお互いもっと酷いことを言いそうなのでここは素早く撤退。


すまねぇ 後のことは母に任せた!!




「目薬をさしてあげるから横になって」

という母の言葉に素直に従う父。

その隙に私は家を出てきた。




もう寄り添わない…

そんなことは言わない方がいいってことは自分でも分かってる。

でももう一人の自分が「なんで私の気持ちを分かってくれないの!」って怒ってる。



なるようにしかならないと腹を括りたい自分と、心配で仕方ない自分が分離しながら同居してる。



思ったことをそのまま口に出しているだけの悪気のない父。

その言葉にいちいち右往左往して振り回されていると感じる私。



振り回されたくないと思うなら、父の言葉にいちいち反応しなければいいと思った。

私が思ったことを口にしたら出てきた言葉は「もう寄り添わない」だった。



それを言われた父は凹んだ。

それを見て、言った私も言わなきゃ良かったと凹んだ。



自宅へ帰る運転中

ずーっと頭の中でひとり反省会。





もう寄り添わない!ってさっき自分で言ったばっかりなのにね。

結局 そんなことはできないんだ。






時々孫が将棋に付き合ってくれるようになり、その時は集中もできるし ご機嫌な父。

でも終わると「あいつは何回も『ちょっと待って~』って駒を置き直すからやってると疲れちまうんだよ」と、しかめっ面で私に言う。

近くで聞いていた娘は「え?なんかごめんね…おじいちゃん楽しくなかったの!?」と父に聞く。

「楽しかったよ。またやろう。」と父は言う。



は?



(やると疲れるんでしょ?あんた今そう言ったよな?)と私は苛立つ。




「今の話、普通に聞いたら傷付く言葉だけど、おじいちゃんに悪意はないって分かってるから聞き流すね」と娘が言う。





私は娘の爪の垢を煎じて飲まなければいけないかもしれない💦












そして翌日…

父の爪を切りながら…

仲直りしました。






そして更に翌日からまた…

性懲りも無く…

お互い憎まれ口を叩いております。







カエルの子はカエル🐸








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