せん妄 | はぴいち~Happy each other~のブログ

はぴいち~Happy each other~のブログ

お立ち寄りいただいたみなさん
どうもありがとうございます。

このブログは私の気づきや体験、
また日常を綴っていきたいと思っています。

そして書きながら 常に自分も
自身を見つめ直し、しっかりと自分の道を歩んで行こうと思います。



父が救急搬送された日を含めて

今日で6日経った。



入院すると時間や日付けが分からなくなることがあるから 時計やカレンダー等があるといいと言われていたので、見やすい卓上カレンダーを探してあちこちお店を回ってみたけど…

今はもう来年のカレンダーがちらほら出始めている頃で、今年のカレンダーはどこにも置いていなかった。



ないなら作ればいいじゃん!と思い付いて、娘にPCでサクッと作ってもらい、それを病院へ持って行ったのが昨日の話。



その時に「どんな様子ですか?」と尋ねると、まだ一日のほとんどを横になって過ごしている状態で水だけ少し飲めるようになったと聞いた。



その時に「靴下の替えがないと言ってます」と言われたので、今日は靴下を買って病院に届け、洗濯物を預かりたいとナースステーションから対応に来てくれた事務員さんにお願いすると、

「洗濯物はないそうです」と言われる。



「えっと…昨日本人が靴下の替えがないと言っていたようで、入院した時に3足靴下を持って行ったので、洗うものがあると思うのですが?」と話すと



「担当の看護師に聞いてみますね」と言ってくれ、数分後に男性の看護師さんが「やっぱり洗濯物はないそうなんですよねー」と説明に来てくれた。



靴下は3足あるはずで、今日は新たに6足持ってきたけど、もしかしてそもそも靴下がどこにあるか分からないのかしら?と話すと、「いや、今日靴下履いてましたよ」と言われる。




おや、何かおかしいぞ!?





そう思っていると…



「今お父様ちょっとソワソワしてる状態で、ここがどこか分からなくなったりしてるみたいなんです。せん妄ってご存知ですか?」



せん妄については母の入院の時にも説明を受けたので知っていた。



「せん妄」とは

時間や場所が急にわからなくなる見当識障害から始まる場合が多く、注意力や思考力が低下して様々な症状を引き起こすこと

…だそうだ。



この様々な症状の中で

父にはどんなものがあるか教えてもらった。



・景色が変わらない場所にいるのでここがどこか分からない。


・1人で歩かないでねと言われていても、その事を忘れて1人でヨロヨロしながら勝手に歩いてしまう。


・「○○へ帰ります」と言って夜1人で院内を徘徊しているところを職員が発見する。ここは病院だから一緒に部屋に帰ろうと促すと戻る。


・点滴や尿道カテーテルを自分で抜いてしまい、何度も出血しているところを職員が発見する。これはオシッコを取るチューブだから抜かないでね!と説明すると分かったと理解するが30分で忘れてしまい、また自分で抜く。




「今日胃カメラの検査で胃の出血は治まっているようなので 食事を開始しました。久しぶりの食事は美味しかったと言っていました。先に尿道カテーテルを抜こうと思ってたんですが、お昼の時間になってしまったので、食べ終えたらこれ取るからまだ抜かないでね…と話したら、分かったと言ってたんですが…抜いちゃってました💦 出血もしてましたし 自分で抜くのは痛かったと思うんですが、聞いてもご本人は痛くないと言ってました。」




昨日、一日の殆どを横になって過ごしていると聞いたばかりだったから、この情報量の多さに何から受け入れていいか分からず…しばし固まる。



輸血してもらったのに 自分で出血させてどーすんの!!と脳内で父にツッコミを入れつつ…深呼吸。



「一時的なもなので数日経てば元に戻る方もいらっしゃるし、退院して家に帰れば戻る方もいらっしゃるので…」



戻る方もいる…ってことは

戻らない方もいるってこと…かな?



「脳梗塞で右半身に少し麻痺が残っている母と父は今2人暮らしなのですが、例えばこの状態のまま退院になるかもしれないってことですよね?」と私が尋ねると、



「食べることや歩くことには問題がないので、その後の生活については退院の前にソーシャルワーカーと状態や支援については相談していただくようになると思います。」と教えてくれた。



そういえば娘が13歳の時

鼠径ヘルニアで手術した時に

麻酔から覚めた娘が「地球が爆発する!怖い!お母さん帰らないで~!!」と言って恐怖におののき泣きだしたのを思い出した。その後嘔吐してしまい それをキッカケに落ち着いたことがある。

これも一時的な せん妄だったのかもしれない。



後から娘にその時のことを話すと

なんであんな風に思ったのか分からないけど、本気で地球が爆発すると思ってすごく怖かったことは覚えてる…と言っていた。



子どもや高齢者は

手術をした後などに せん妄になりやすいと聞いたことがある。



父が退院したら寝室を別の部屋にして

みんなが見やすい場所にしようか?と母と話していたけれど、今日このことを母と話して、なるべく普段と変わらないように そのままにしておくことにした。



退院したらしばらく私も実家に泊まるからと母に話すと、「自分の親の時も同じようなことがあったから大丈夫だよ。なだめて、おだてながらやるから笑。それよりあんたもちょっとは休みなさいよ」と言われた。



ほぼ毎日犬も食わない夫婦喧嘩をしていた2人だけど、なんだかんだ言ってやっぱり夫婦なんだなぁ~とちょっとニヤけてしまった(笑)



普段 居間のふかふかソファーは父が1人で占領してしまうし、テレビのチャンネル権も父にあるから、「お父さんが入院してる間は、お母さんは少し楽しよう!好きなテレビ観てソファーでのんびりしとこ!!」と言ってあった。



母はいつもより少しだけ自分の時間を過ごせたと思うけど、やっぱり父がいないと張合いがないのかもしれない。



私の弟が子どもの頃ケガをする度に

血を見ると貧血を起こしていた母も

「あたしもずいぶん強くなったわ」と自分で言っていた(笑)



お言葉に甘えて明日は私も一日身体を休めようと思う。



明後日は父の80歳の誕生日なので、

母と一緒に父に何か気が紛れるものを持って行こうと話している。



本人に会えなくても

なんとなく近くに行きたいのよね❤



父は趣味という趣味はないので何を持っていけば気が紛れるか分からなくて困ってるんだけど、「ポツンと一軒家」と「プレバト!!」がテレビでやる日は早々にルーティン作業を終わらせてテレビの前に待機してるようなので、 



2022年版 夏井いつきの365日季語手帖

 


これ、渡してみようと思う。

自分の誕生日の季語くらいはちょっと見てみたくなるんじゃないかなー。

そのページに付箋つけて渡すつもりww



さっき父の趣味の話を母としていて

昔はお正月に親戚が集まると麻雀やってたよね!って話になり、麻雀パイもまだ家にあるそうなので、退院したら家族で麻雀もするかぁ~!!と話している。



麻雀の本なら少しは見てくれるかな?

新聞読めるなら本も読めるよね?



私が子どもの頃、父がこれを読め!と私に貸してくれた本は、本田宗一郎の「能ある鷹は爪を隠さず」という1冊だった。

こういう本の方がいいのかな(笑)



入院中に気が紛れるものを差し入れするのって案外難しいよね💦






何か良いものあったら教えて~🙏💕







はぴいち