トイレに間に合わないことが増えてきた父。
「あったかいよ」とか「汚しても気分的にラクじゃん?」とか手を替え品を替え 説得を試みてきた紙パンツの件。
父にもプライドがあって穿くのを嫌がっていたけど、数日前から夜だけ紙パンツを穿いてくれるようになった!!
最初は「ガサガサして眠れない!」って言ってたけど、数日で慣れた模様。
慣れたというより、睡眠薬を飲んで寝るので薬が効けば眠れるんだと思う。
この睡眠薬。
父はもうずっと前から服用している。
最初のきっかけは肝機能の低下からお酒を控えてもらうことが目的だった。
「酒飲まなきゃ眠れない!」と訴える父に睡眠薬が処方された。
お酒と併用してはいけないと言われても
お酒も薬も飲んでしまう日もあった。
父とお酒の話は言いたいことがいっぱいあるけど、なが~くなるのでまたいつかw
お酒を減らしてと言う家族の言葉を父は無視し続けたけど
「このままだと肝硬変になって、肝臓ガンになりますよ?」
と医師に言われた途端に、それまで浴びるほど飲んでいた焼酎をビール1本に減らした。
「俺は酒と心中するからいいんだ!」と家族の前では言っていた父も、本当は長生きしたいんだと分かった瞬間だった(笑)
そんな父も今はほとんどお酒を飲まない。
たまに飲む時は母と缶ビールを半分こ。
飲みたい気持ちはあるみたいだけど、飲まなくてもイライラしたりはしない。
その代わり睡眠薬を手放せなくなった。
朝起きても身体がスっと動かなくて
トイレに間に合わない。
歳を取ると痩せてくるので、寝起きの動きの悪さが筋力低下のせいなのか、薬が効きすぎているせいなのかは判別しにくい。
内科の診察の時に
歩いていて転びやすいことや朝トイレに間に合わない話をすると、
「昼寝する?昼間どれくらい寝てる?睡眠薬が効きすぎている可能性もあるから、少し減らして様子をみましょうか」と先生が父に言った。
「はい!」
父は病院では模範的な患者を装う。
「えっ!?本当に睡眠薬を減らして大丈夫なの?今自分でハイ!って言ったんだから眠れないからって勝手に薬増やしちゃダメなんだよ?」
と横にいた私が父に言うと
「分かってるよ。大丈夫だよ。」
と父は言う。
「娘さんの言うこと良く聞いてね。じゃそれで処方しとくので様子見ましょう。」
と先生に言われてそのまま病室を出た。
(最近は奥さんと呼ばれなくなったww)
翌日 母との電話で
「全然眠れなかったって一日中イライラしてて困ってる。だけど昼寝はしてんのよ。」と聞いた。父に電話を代わってもらって、
「最初は眠れなくても仕方ないよね?昼寝ができてるなら睡眠は取れてるから大丈夫。もう少し続けてみて どうしようもなければまた内科に行った時に相談しよう。だから勝手に睡眠薬を増やさないでね!?」
と念を押したけど、結局残っていた前の睡眠薬も勝手に飲んでいると後から母に聞いた。
薬を取り上げることは簡単だけど
私はしなかった。
父の人生にそんなストレスはもういらないかな?と思った。
本人の意思で決めなければ隠れて飲む。
お酒の時と同じだ。
今残っている薬が無くなればどうせ飲めない。
そのうちまた内科の予約日がくるから、その時に相談しようと思っている。
「もうそんなになげ~ことねぇ~よ」
(もうそんなに長く生きることはない)
って父によく言われるけど、
紙パンツを穿いてくれたみたいに
睡眠薬も自分から減らせることを願ってる。
母は昔から寝付きの悪い人だけど
眠れなければ本を読んだりして眠くなるまでどうにか時間を過ごせる。
だけど父は夜は寝なければいけないと思っている人。
寝付いてもすぐに目が覚めたりすると夜がとても長く感じるんだろうと思う。
昼間寝れてるから大丈夫じゃん!?って話は通用しない。
「昼寝しなくても夜寝れない!」って父は言うけど、緑内障の目薬を小一時間かけてさす間にイビキをかいてることを家族は知っている。
昼食を食べた後、ダイニングで私と母が話していると居間のソファーから父の寝息が聞こえてくる。「良く寝てたね?」って言うと「寝てねぇーよ。」と言う。
じゃそーゆーことにしておきましょう!!!wwww
本当は睡眠薬をラムネに変えておいても大丈夫なんじゃないかと思うけど、これは言わないでおく( ̄▽ ̄;)
生きる上で睡眠って本当に大事。
眠れないとろくなこと考えない。
太陽の光を浴びて、体を動かして、
こてっと眠りにつけるのは幸せなことだよね。