住宅新報社に以下の記事が掲載されていました。
有料老人ホームや高齢者住宅を運営するオリックス・リビングはこのほど、「介護に関する意識調査」の結果を発表した。全国の40歳以上の男女を対象とし、サンプル数は1,238人。
それによると、家族や自分の介護について9割以上が不安を感じていることが分かった。男女ともに「精神的な負担」を最も不安としているが、男性は「費用面」、女性は「体力的な負担」を不安とする人が多い結果となった。
自身が受けたい介護サービスについて、男性は「自宅で配偶者の介護」を希望する人が多いが、女性は「有料老人ホーム」を希望する人が多い結果となった。さらに、女性は自宅で介護を受ける場合でも、配偶者より外部の介護サービスを望む人が多く、男女間で配偶者に求める役割に大きな意識差があることが分かった。
最近、この手の意識調査がよく行なわれていますね。つい最近も、「自分の介護は誰から受けたいか」と言った内容で調査が行なわれていて、今回と同様な調査結果になっていました。何が同様かと言うと、男性は「配偶者」から、女性は「施設などの介護スタッフ」から介護を受けたいと希望しているという結果です。恐らく、様々な調査でこのような結果になっているので、この認識は恐らく間違っていないのでしょう。今回の調査でちょっと面白かったのが、何に不安を感じるかと言う問いに対して、男性は「費用面」、女性は「体力的な負担」と言う回答であったところでしょう。以前何かで読んだのですが、男性は「費用面」を気にして、自分の親の介護が必要になったときに、施設へ入れるのではなく、自分の配偶者に親の介護を任せるという人が多いようです。そして、女性からすると、介護をするのは自分であり、「体力的な負担」に不安を覚えるのでしょうね。様々な調査が行なわれていますが、介護をする事に対する男性・女性の認識、介護をされることとなった場合の男性・女性の認識は、恐らく今回の調査結果でほぼ間違いはなく、そして男女間でこれだけ大きな違いがあることも事実なのでしょう。