以下 毎日新聞の一部抜粋です
昨年度に県や市町が把握した65歳以上の高齢者の虐待件数は222件(232人)で、統計を取り始めた06年度以来、過去最多だったことが県高齢対策課のまとめで分かった。虐待を受けた人の8割以上が女性で、虐待する側の半数近くは実の息子だった。被害者の65%にあたる150人は介護保険の認定を受けており、うち119人は認知症の症状があることから、認知症の高齢者が虐待を受けやすい現状が浮き彫りになった。
一方、虐待者のうち実の息子は107人で最も多く、夫による虐待は37人、娘が33人、嫁が26人で続く。男性による虐待が多くを占めたことについて、同課は「男性の場合は介護によるストレスを一人で抱え込んでしまうケースが多い」と指摘する。
読んでいるととても胸が痛くなるような記事ですが、これが今の高齢化社会の現状を表しているのかもしれません。介護を必要とする高齢者が増えていっていますが、それに伴い、虐待を受けている高齢者も増えているようです。栃木県では統計を取り始めてまだ数年のようですが、それでも過去最大の件数だったようです。虐待を受ける人の多くが女性であり、虐待者の多くが実の息子であった・・・。とても胸が痛くなります。個々で虐待の内容や理由は違うと思いますが、想像ですが、介護に伴うストレスが大きな要因をしめているような気がします。虐待なんて誰も好きでするものではないと思います。介護を1人で行い、そのストレスを全て自分で抱え込んでしまい、結果としてそのストレスの発散する先が介護をしなければならない高齢者になってしまっているのではないでしょうか。高齢化社会が更に進んでいる中、この現状を放置しておいてはいけないでしょうね。介護は一人でするものではないということを、介護をする人も、その周りの人間も理解し、悩みやストレスを1人で抱え込まないことが大事なんだと思います。