以下 医療介護CBニュースの一部抜粋です。


東京都の西に位置する日の出町は、約1万6000人が暮らす緑豊かな町だ。75歳以上の後期高齢者の医療費を無料とする制度をスタートさせて約1か月。後期高齢者医療制度の自己負担分を町が助成するもので、病院で診療を受けたり、薬局で薬の処方を受けたりした場合、その領収書を月ごとに役場に提出。後日、振り込みが行われる。町に3年以上住んでいることが助成の要件となっている。町では今年度の予算として7500万円を計上したが、町内の高齢化率が30%を超え、高齢化がピークを迎える20年後の29年でも、助成の維持は財政的に問題ないとしている。高齢者の健康教室も充実させており、町内にある4つの保健センターにおいて、保健士が健康指導をするのは2か所のみだったが、現在はすべてのセンターで、健康についての基本的な学習や相談、ストレッチ体操などを指導している。また、管理栄養士による栄養指導や運動指導員による健康体操も行っている。



こんな町が存在するのは知りませんでした。後期高齢者の医療費について問題になっている中、後期高齢者の医療費が無料の町があったのです。とても高齢者にとっては優しい町、住みやすい町といえるでしょう。この町では、医療費だけではなく、高齢者が憩いの場と出来るところも提供しているそうです。保健センターで保健指導を行なうほかに、無料で利用できる老人福祉施設もあるそうです。カラオケや囲碁、編み物などを行なっていて、1日に30人ほど集まるとか。高齢になると話し相手欲しさに医者にかかるほどでもないのに、医療機関を受診してしまう場合が多くあるそうです。医療費が無料になれば、これが懸念されますが、こう言った高齢者が集まれる場所が提供されていれば、その心配もなくなるでしょう。この後期高齢者医療費無料制度を導入するには、財政的に問題ない市町村しか出来ないことですが、財政に余裕があった場合に、変な使われ方をするのではなく、このような有意義な使われ方をすると、多額の税金を払う事に抵抗がなくなってくると思います。