YONHAP NEWS に掲載されていた記事の一部抜粋です。


【ソウル】老後は子どもたちが養ってくれると期待している国民は、10人中わずか1人ということが分かった。韓国保健社会研究院が先ごろ全国の成人男女1015人を対象に実施した扶養意識と実態分析の内容が14日までに明らかになった。
 それによると、自身の老後対策についての質問に、回答者の77.2%が「自らが扶養する」と答えている。「政府と社会が扶養してくれると期待する」が11.9%で後に続き、「子どもが扶養してくれると期待する」との回答は10.9%と、最も少なかった。子どもが親を養うことを当然視してきた韓国の伝統が、遠からず崩壊するという懸念を生む結果となった。
 
韓国での調査ですが、面白い調査結果が出ました。老後の生活について、誰に扶養の期待をするかと言う問いに対して、77%が「自分で扶養する」と言う解答でありました。つまり、誰かの世話になるという意識は無く、自分で何とかしなければならないという意識が強いということになります。そして、「政府や社会」への期待や、「子ども」に対する期待も著しく低く、それぞれ、11.9%、10.9%でありました。つまり、社会や政府、子どもへ期待できないことから、自らで扶養するという解答になったのでしょう。これはとても今の時代を反映している結果だと思います。韓国だけでなく、日本でもここまで顕著に現れるか解りませんが、似たような結果になるような気がします。今の時代、核家族化が進んでおり、親子・孫3世代で生活している世帯も少なくなっています。夫婦どちらかが亡くなった場合も子どもの世話にならずに、1人で生活していたり、施設に入居しているケースも多くなっています。子どもの世話になりたくないと考える親も多く、また、年金にも期待できないどころか、不安を覚える時代です。その為、とても早い時期から老後の資金を貯蓄している人が多くいます。日本で同様の調査を行ったらどんな結果になるのか、興味深いところです。