以下Yahoo Japan ニュースの一部抜粋です。
介護など福祉分野での人材確保を目的に、厚生労働省は4月8日、ハローワークに「福祉人材コーナー」を設置すると発表した。4月から順次設置を始め、各都道府県に最低1か所、計54か所設置する。同コーナーでは、医療や介護、保育分野での職業紹介などを行う。厚労省の職業安定局の担当者は、「需給状況を考慮し、当面は特に介護を重点的に行う」と話している。介護現場を、不況下で職を失った人の受け皿とする狙いもあり、「『製造業でこれまで働いていたが、介護職をやってみよう』という人などを、うまく(介護の仕事に)つなげていきたい」としている。
今まで正社員や派遣社員として働いてきた人たちが、100年に一度とも言われる不景気のために、雇用不安定となり失業に追い込まれています。今期の新卒の就職活動もとても困難だったようで、内定取り消しなどがニュースになったのも、記憶に新しいところです。こんなに仕事を必要としている人たちがいるのに、介護・福祉関連のように人材を必要としている分野もあるのです。こんな状況がある事が解れば、誰しもが、介護・福祉分野に求職者を回そうと考えるでしょう。厚生労働省も同様で、その為の職業紹介や職業見学などの機会を作るようにハローワークに専門の窓口を設置することとなりました。もともと介護や福祉に興味があった人、正社員になれるならば職種を選ばないという人には、介護・福祉の仕事に就くにはもってこいの機会かもしれません。しかし、介護・福祉の分野でこれ程までに人材不足といわれているその背景には、仕事の大変さに比し待遇がとても悪いことが離職者を増やし、人材不足へと繋がっているのです。この状況が改善されなければ、いくら新規で介護職に就く人が増えても、やはり離職につながるのではないだろうかと懸念してしまいます。生活を支えている世帯主などの場合は、仕方なく続けるかもしれませんが、まだまだ若い世代の新卒者などは、それほど急いで仕事を見つける理由がない限り、就職に困っても介護・福祉の分野に流れてくる事はないのではないでしょうか。