日経ネットに以下の記事が掲載されていました。
株式会社インテリジェンス(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:高橋広敏)が運営する求人情報サービス「an」は、3月16日、介護・福祉・医療分野に特化した求人情報サイト「介護・福祉・医療でシゴト探し」を開設します。まずは、首都圏版のPCサイトを立ち上げ、4月20日には、全国版とモバイルサイトを同時開設いたします。
新サイト立ち上げにあたり、求人開拓・採用支援を行う営業体制を拡充するほか、anブランドで展開するWebサイト、情報誌とも連動した企画展開で、幅広い求職者層に介護・福祉関連職種の仕事内容ややりがいを訴求。採用企業、求職者のニーズに即した採用支援、情報提供を強化していきます。
株式会社インテリジェンスと言ってもピント来る人は少ないかも知れませんが、求人情報サービス「an」を運営する企業といえば、殆どの人がわかるのではないでしょうか。この企業が介護・福祉・医療分野に特化した求人情報サイトを開設するそうです。この背景には様々な社会的背景が隠れていそうです。まずは、高齢化社会が進んでいるために、介護福祉分野の人員が不足していることがあげられます。その次に、昨今の雇用不安があげられます。昨年末製造業を中心に派遣切りが問題となったことが記憶に新しいですし、最近では正社員でも危ないといわれています。退職までにもならなくても、ワークシェアといって、仕事を分担して行なう分、賃金が下がるといったような企業も出てきています。そんな経済状況の中で、介護・福祉分野のように、これだけの人員を募集している職種が他にあるでしょうか。それを受けてか、介護・福祉分野に興味を持つ労働者が増えてきています。雇用不安の解消に繋がります。また、これに拍車をかけているのが、昨年末からの政策です。今までこういった分野では雇用する側も経験者を優先的に採用してきましたが、未経験者を採用した事業者に助成金が交付されることとなったのです。その為、事業者側も教育にかかる資金を確保できるために、未経験者も採用しやすくなるというわけです。それなりの知識と技術が必要になってきますが、このような制度を積極的に活用して、介護・福祉分野の人員が充分となる日が期待されます。