以下日経ネットの一部抜粋です。
介護福祉士の国家試験で、知識や技術は合格水準にある外国人介護職員が漢字の判読ができないだけで合格しづらくなっているとして、外国人介護職員らの日本語習得を支援する「すみだ日本語教育支援の会」が18日、試験問題に振り仮名を付けるなどの対策を講じるよう厚生労働省に要請した。
日本人と結婚するなどして永住権を得た外国人が職員不足に悩む介護施設に就職するケースは年々増加傾向にある。報酬増が見込める介護福祉士の資格を目指す外国人介護職員も少なくないが、多くの人が日本語の壁に直面し、挫折するという。
意外な盲点があるものですね、介護福祉士を目指す外国人が、介護福祉士になる為の知識や技能は充分にあるのに、日本語の壁にぶち当たって介護福祉士になれずにいた、そんな事実は実際に外国人でないと、外国人と接していないと気がつかないことかもしれません。今日本では介護福祉士が不足しています。高齢化社会による需要の増加に反して、介護福祉士を離職する人が多いと言うのがその大きな要因のようです。そのような現状の中で、介護福祉士を目指す外国人が、言葉と言う問題だけで資格を取れないなんて、なんて勿体無い話でしょう。日本語と言うのは日本人にとっても難しい言葉であるのに、外国人にとっては更に難しく感じることでしょう。ひらがな、カタカナ、漢字、同じ意味の言葉でも様々な表現があったり、丁寧語、尊敬語、謙譲語などの言葉の表現の仕方も違います。仕事をしていく上で、日本語を理解していることは必要ではありますが、コミュニケーションが取れる会話力と理解力があれば、漢字を読めなくてもそれ程差し障りはないような気がします。「すみだ日本語教育支援の会」が試験問題に振り仮名をつけるなどの対策を厚生労働省に要請したようですが、厚生労働省の回答がどう出るのか、注目したいと思います。