日経ネットに以下の記事が掲載されていました。


 資格を持ちながら働いていない「潜在的介護福祉士」のうち、福祉・介護の職場を経験した64%は給与など条件が合えば復帰を希望していることが6日、厚生労働省所管の「社会福祉振興・試験センター」の調査で分かった。調査は介護福祉士約64万人を対象に昨年7月1日時点で実施。このうち、約25万人が調査に同意し、約15万人から有効回答を得た。
 約15万人の介護福祉士のうち、15%にあたる約2万3000人が仕事に就いていなかった。このうち福祉・介護現場の経験者約1万9000人に職場復帰への意欲を尋ねたところ「是非戻りたい」が11%、「条件が合えば戻りたい」が53%で計64%が復帰の意向を示した。「戻りたくない」は14%だった。


介護福祉士の仕事はとてもハードです。名前から想像がつきますが、高齢者や障害などにより介護を必要とする人の生活のお手伝いをする職業です。
想像以上に体力を要するとともに、介護に関する知識も必要ですし、介護を必要とする人・そしてその家族への気遣いも必要であり、精神的にも非常にキツイ職業と言えるでしょう。
しかし、とてもやりがいのある仕事であり、そのやりがいを求めて介護職に就く人も多くいます。
高齢化社会が進む中、この介護福祉士がとても不足しています。それは、介護福祉士になっても、様々な理由から離職してしまう人が多いからです。
体力も精神力も使う過酷な仕事であるのに、給料が非常に安いと言うのも離職理由の一つのようです。平均年収は330万円程度のようで、仕事内容と給料が見合っていない職業の一つです。やりがいを求めて介護福祉士になっても、現実的には続けていくのが難しくなっていくのでしょう。
今回の潜在介護福祉士の職場復帰意向調査では「是非戻りたい」がわずか11%であり、「条件が合えば戻りたい」が53%でした。やはり、条件面で離職した人が多いことが伺えます。「戻りたくない」が14%であり、「是非戻りたい」よりも上回っていることが、この仕事の過酷さを物語っているのでしょう。