日経ネットに以下の記事が掲載されていました。
ダイハツ工業は軽乗用車「タント」をベースにした福祉車両「タント ウェルカムシート」を発売した。電動で助手席が車の外側に向かって回転、昇降する機能を搭載した。ベース車のタントはドアの間の支柱がないため助手席を後方に大きくスライドでき、高齢者や体が不自由な人でも楽な姿勢で乗り降りできるという。
シートベルトの引き出し口も座席に備わっているため、助手席を動かしてから車外でシートベルトを脱着でき、介護者の負担も軽減できる。価格は162万円から173万5000円。年間600台の販売を目指す。
ダイハツの「タント」と言えば、TVコマーシャルでもよく見かける、ドア間の支柱がない、社内が広々とした軽乗用車です。
このタントから、福祉車両が販売される事となりました。
「支柱がない」と言う特徴を活かした物で、助手席を後方に大きく下げることが出来るのです。
そして、外側に向かって座席が回転し、昇降機能まで付いています。
高齢者や体が不自由な人にとっては、徒歩での移動はとても難しく、どこに行くにも家の人に車で送迎してもらったり、タクシーなどを利用します。
介護タクシーもありますが、まだまだ台数はそれほど多くはありません。
一般的な車やタクシーは、健常者が思うよりも、非常に乗り降りしにくいようなのです。
車の乗り降りに非常に時間を要しているお年寄りを町でよく見かけることがあります。
この点に着目して開発したのが、今回の自動車タント ウエルカムシートです。
高齢者や体の不自由な人を抱える家族にとっては嬉しいニュースではないでしょうか。
販売台数はそんなに多くはないのかもしれませんが、高齢化社会が進む今、こういった車の需要はどんどん増えてくるのではないでしょうか。