今年も「ホンモロコ」の冬ごもり時期となりました。
案外低温には弱く越冬には10℃以上が必要だそうです。
この辺りはちょっと寒くて、屋外で氷が張り始めると飼育プール(2x3x0.8m)では水温維持が危なくなるので、ハウス内に移動して越冬させます。
プールの水を抜いて魚を集めてみたら、結構居ました。
数えていませんけど、多分150匹くらいは居ると思います。
でも、一昨年稚魚を購入して飼い始めた時は3000匹居たんですから、1/20くらいに減っています。
平均的な歩留まりがどの程度なのか知りませんが、10%以下と言う情報もありました。
けっこう減るものみたいです。
数は減りましたが、生育状態は良かったみたいで、10cmくらいのよく太ったモノが多いです。
今回の飼育の目的は、ウチで育てた親魚から採卵する事なので、何とか来春には目的を達成できそうです。
但し二年飼ってこのサイズですから、飼育成績は最低ですね。
上手に飼う人は1年でこのくらいにする様です。
ビニールハウス内に越冬水槽を用意しました。
って、実はただのバスタブを土に埋めただけです。
この後、ヒーターとサーモスタットを設置して、最低10℃チョイを維持できる様にしました。
これで何とか来春の採卵に近づけたと思います、ま、そっちはそっちでまた色々難関があるようですけどね。
2年間飼ってみた感想は、1年目は楽々、2年目はチョット心配な感じでした。
1年目で5cmくらいまで育ったのですが、数はだんだん減ったものの餌もよく食べ特に気になる事もなく、コイやフナを飼うのとあまり違わない感じで、こんなの楽勝だ!と思っていました。
2年目の今年は、大きくなって急に性格が変わった様に、魚が神経質になって影に隠れてあまり姿を見せてくれなくなりました。
水質の悪化や水温の上昇にも敏感になって、少し汚れたり夏に暑すぎたりするとアップアップする様になりました。
たぶん、魚は鳥などの捕食を避ける為に大きくなるに連れて警戒心が強くなるんでしょうね。
そして、大きくなると酸素要求量が多くなるのか、それとも飼育数に対してプールが狭すぎたのか、温度や水質に敏感になりました。
そんなこんなで、今年はあまり飼い易い魚と言う印象ではなくなりましたので、もっと減ってるんじゃないかと心配しましたが、まあ、何とかソコソコの数が残りました。
来春は頑張って採卵して、孵化→稚魚育成とワンサイクル回したいと思っています。
あ、それと一番大事な味の方ですが、ソッチは噂に違わず一級品でした。
天ぷらにしましたが臭みもまったくなく、太ってしっかりしたせいもあり食感も良く淡白ですが品の良い美味しい魚です。
南蛮漬けにすると身がしまってこれがまた大変美味しかったです。
一番近いのは「ワカサギ」ですが、ワカサギよりクセがなく味は芳醇と言う感じでした。
小魚ですが小骨は全く気になりませんでした。
淡水魚では最も美味しい魚種の1つである事は確実だと思います。
もっとも美味しいのはこれから寒くなり脂が乗って卵を抱えた「子持ちモロコ」だそうですが、この味なら年間を通していつでもイケそうです。
何とか、自家採卵で継続的に飼育できる様になりたいと思います。