2050年の日本を支える子どもたちをどう育てればいいの!?(2)
この記事はぶんぶんどりむ2013年10月号からの蔵出しです。(1)はこちら
(2)英語力の「次」を見据えたグローバル人材を育成せよ
グローバル化が加速度的に進むであろう日本経済を支えるには,皆さんのお子様も「グローバル人材」に育っていく必要があります。グローバル人材と聞くと,我々保護者は「とりあえず英語を強化すればいいのね」と考えがちですが,語学力はグローバル人材にとって当たり前に持っていなければならないもの。語学力の「次」を見据えた教育が必要であると報告書にはあるのです。
具体的には,異文化の人たちに対しても通用する「論理力」と「伝える力」と多様性を受け入れる「広い視野」と「許容力」の養成が求められています。報告書には,文系・理系の枠組みを超えて『国語は「読解力」「文章表現力」の基礎を身につけるための科目,数学や物理は「自分で考える力」と「論理力」を養うための科目』とあります。つまり,英語・国語・数学・物理といった基本科目を徹底的に鍛えろとハッキリ書いてあるので驚きです。
また,国際的な人間関係を構築するためには,文化・歴史・芸術といった人間性や知性の根幹部分で共感を得られるような豊かな「教養力」も必要だとあります(耳が痛いです)。こうした観点から,教室で行われる「広く浅い」授業による勉強だけでなく,個々の興味に応じて特定の分野を深く掘り下げる「知的好奇心」を養っておくことも求められています。
(3)IT化の時代だからこそ「人間関係力」も大切
今もそうですが,社会人として仕事をする上でパソコンを自由自在に使いこなせることは必須条件。それを超えて求められる資質として,デジタル化された大量で多様な情報を分析して活用する「情報分析力」は,2050年には当たり前のように求められる能力となりそうです。そして,報告書には『デジタル化できない情報や技能の価値・需要が高まるので,対人関係を伴う仕事がより重要になり,広い意味での「人間関係力」「社会人力」の重要性が増す』としっかり記載されているのです。
これらは,ビジネスマナーや社会常識といったレベルに留まりません。異文化の同僚とチームを組んで仕事をするわけですから「コミュニケーション能力」や「協調力」がないと人間関係が円滑になりません。リーダーシップを取らなければビジネスが成立しませんから「率先力」「統率力」といった要素も強く求められる時代になるのです。
報告書にはここまで明記されています。『こうしたスキルや能力は,学校の授業よりも小学生時代は友人との遊び,中学校以降は部活動や各種行事を通じて養われる面が大きい。IT化の中で遊びや課外活動の「個人化」が進んでいるからこそ,上記活動の意義を再認識・協調すべきである』と。
どうやら2050年の社会人に最も求められる資質は「自分で考える力」のようです。この一言の中に,感性・主体性・創造性といったすべての要素が取り込まれているのです。自分の考えや意見をしっかり持つことができ,それを「外国語」で主張するのがグローバル化なのです。これがないと,いくら語学に堪能であったとしても仕事で成功することは難しいでしょう。
だからこそ,現在作文講座で取り組んでおられる「自分の考えをまとめて書く習慣作り」は,出来る限り長く続けてほしいと思います。お子様の成長に応じて,英語を初めとする外国語の勉強に気を取られるようになることは当然ですが,母語である日本語で表現できないものを外国語で表現するのは大変難しいものですよね。