人生におけるリスクは0にできるのか
先日キャリア教育に関する記事(コチラ )を書いた。
今日,保護者向けの連載記事としてこの話題を使ったのだけど,引用していた記事の中で大事なことを見逃していた。
それは引用記事のこの部分。
進学や就職に関する指導も大事だが、将来起こり得る諸リスクへの対処法も含めて、中長期的な視野をもたせることも大切としている。「将来の生き方や進路について考えるために指導してほしかったこと」に「就職後の離職・失業など、将来起こり得る人生上の諸リスクへの対応」と回答した生徒の割合が、中学校で32.1%(17項目中第2位)、高等学校では23.1%(17項目中第3位)だった。生徒だけではなく、中学生保護者の54.8%、高校生保護者の61.5%が将来のリスクへの対応の仕方についての指導を望んでいた。
これって,学校の先生に求めるものなのか?
これはさすがに,保護者自身の仕事ではないのだろうか。
私の周辺だけかもしれないが,これまでの人生において「できる限りリスクを回避してきた」という人は多いような気がする。嫁さんもそうで,「ノーリターンでもいいから,とにかくノーリスクが優先!」という考え方。冒険をしないのはかまわないが,チャレンジすらしない。
だから,「起こり得る人生の諸リスクへの対応」なんて考えられないんじゃなかろうか。 「どうやってリスクを回避するか」という話ならいくらでもできそうだけど。
私の数少ない趣味であるモノポリーでも,しばしば「リスクをとる勇気」が見られない人がいる。たかがゲームであっても,「より安全に・より堅実に」にモットーにしているかのような思考でグルグルと周回し,決断することができない。つまりチャレンジをしない。
優先する考え方は「失敗したくない」なんだろうと思う。
たぶん「冒険とチャレンジの区別がついていない」のだろうなぁ,と。
自分たちがこうした発想だと,子どもたちに「少々の失敗はいいから,チャレンジしてみろ!」なんて言えるはずがない。こうして子どもも「成功の陰には失敗があり,リスクが伴う」ことを学ばずに大人になっていく。
グル―バル化だのなんだのと,急激に社会環境が変わっている中でいつまでも「安定志向」が通用するとは思えない。だからこそ就活にも「チャレンジ精神」が求められる。
ということは,早いうちから「リスクを正しく理解し,上手につきあう」発想を持ったほうがいいよね。
大事なことは「リスクへの対応」とは「回避の仕方」ではないってこと。
この考え方が普通になるには,あと何十年かはかかりそう。親も学校も教えられないとなれば,いったい誰が子どもたちに教えるのだろう。人生の陰の部分を背負っている我々の仕事なのかな。
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