0.005km | 次世代を担う子供たちの現在そして未来

0.005km

 今日は久しぶりの大学授業からスタート。




 普段の散歩コース上にある大学なので,散歩のついでに授業をする or 授業のついでに散歩をする のかはともかくとして,片道25分(最短ルートの遊歩道が雪のためぬかるんでいて遠回り)歩いて先ほど帰宅したところ。




 今日大学に行って気づいたことがあった。 廊下の掲示に,




 1306教室入口は 0.005km先→




 とある。教室の入口がわかりにくくて場所を指示していること,あと何m先と記してあることはみかけることがあるが,




 0.005km先




とは???






 実は,ここにこの大学のこだわりが見てとれる。この大学は「リメディアル教育」を含めた学び直しに力を入れている。中学校の学習内容だって復習できる教材やシステムが準備されていて,職員が一緒になって学生の「学習意欲の向上」に取り組んでいる。




 この0.005kmもその一端なのだろう。普通に5mと書かずに0.005kmとすることが,この大学にとって大切なことなのだ。




 私は,この大学の取組みを好意的に見ている。1円にもならない妙なプライドを振り回すよりも,ここから地道にやり直すことを明言してしまうほうが学生にとって居心地はよくなるはずだからだ。事実,私が担当する公務員講座においては「わかっているふり」をする学生がいない。




 大学生(あるいは大人)に向けて授業や講演をする際,一番気をつける必要があるのが「わかっているふり(いわゆる知ったかぶり)」をする人間の存在だ。小中学生あるいは高校生までなら,わざと当てたりして「お前,本当はわかってないだろ」と自覚させてしまえばよい。しかし,大学生や大人が相手になると,彼らに恥をかかせるわけにはいかない。だから,とても気をつかう。




 この大学の授業ではこうした気遣いをする必要がない。学生の側も良い意味で開き直れるので,堂々と質問することができるメリットが大きい。彼らはこれまで「こんなことを質問したら笑われないだろうか」「こんなことがわからないのは私だけ?」といったブレーキを自分にかけてしまい,特に算数数学においてとことんまで疑問と向き合うことができなかったのだ。




 公務員講座で学習する内容は,確かに中学受験や高校受験の内容と重なる部分が多い。だから「自力で解けて当たり前」と考える人も多いのだが,仮に中高生までの学習が不十分だったとしても,




 今ここで学び直せば確実に追いつくことができる




内容であると言い換えることもできる。だから,今からでも遅くはないからしっかり頑張ってほしい。






 来週,また会おう。