合格実績のモノポリー化を考える | 次世代を担う子供たちの現在そして未来

合格実績のモノポリー化を考える

 私はモノポリーというゲームにはまっていますが,モノポリーとは「独占」という意味です。


 企業がある製品について,独占的な市場を形成した場合など「あの企業はモノポリー化しているね」と言ったりすることがあるようです。


 本当に独占状態がおこったとき,ゲームであればそこで終了ですが,実社会においては必ずしも有益なことばかりではないのかな,と思うことも最近は特に多くなりました。


 「健全な競争」は人であれ企業であれ,成長のためには必要である


と思っています。



 で,わが塾業界に目を向けます(首都圏)。


 中学受験では,SAPIXと日能研を両横綱と考えれば,健全な競争が生じていると考えられます。


 高校受験では,SAPIXに元気がなくなっている分だけ,難関高校の実績においては早稲アカの一人勝ちの様相となってきました。10年前,15年前,そして20年前の業界勢力図を知っている身としては,早稲アカはまさに「ゴボウ抜き」で勝ち上がってきました。私が関わっていたころは「SAPIXに追いつけ追い越せ」の時代ですから,すでに早稲アカは違うステージに上がっていったことになります。


 で,私が今気にしていることは,


 それでは,次に早稲アカを追う塾はどこなのか


 ということです。正直,コレ!という塾が見当たらないのが現状です。この状態は塾業界全体にとって有益なことなのかどうか,私は疑問に思います。


 やはり,「健全な競争」が生じていて,互いに切磋琢磨する中で成長していく環境は必要だと思うのです。


 「合格実績なんて・・・」という声が世間にはあることも承知していますが,特に進学塾が「志望校合格という夢を売っている」ことを考えれば,やはり合格実績にこだわりを持って仕事をし,スキルを上げ,生徒や保護者に喜んでもらうことが最大のミッションであると私は思います。


 だからこそ「早稲アカに追いつけ追い越せ」という塾が,1つでも2つでも登場してくれないと,高校受験をとりまく環境に停滞感が生まれます。


 合格実績をトコトン追い続けるという姿勢は,想像以上に塾には好影響を及ぼすのですが・・・