兎のなんでも日和 -7ページ目

兎のなんでも日和

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琥珀は、我にかえり、自分の家の前まで来ていた。


「珊瑚ごめん。巻き込んでしまいそうだ。島に帰ったほうがいい」


珊瑚は、それでもいいと琥珀に近より、頬にキスを落とした。


「珊瑚・・・」


琥珀は、珊瑚を優しく抱きしめる。


Last Night, Good Night
livetune feat.初音ミク


すやすや 夢を見てる
君の横顔
気付かず 零れた涙
頬を伝う


せつなの ときめきを
この胸に 隠してたの


Last night, Good night
Last night, Good night
この夜 君の手
握って 眠るよ
おやすみ


素敵な 朝をもう一度
君と過ごせたら
小さなそんな希望さえ
想うだけの奇跡


何も伝えないまま
さよならは言えないよ

Last night, Good night
Last night, Good night
この声 枯れても
消えない メロディー


Last night, Good night
Last night, Good night
いつかは むかえる
最後を 想うよ
夜空に 願うの
ときわの 笑顔を


おやすみ


つづく


病室に入るとそこには、今にも、こときれそうな琥珀の母親がベットの中にいた。


「母さん!!」


琥珀は、母親のそばに駆け寄り、オオダコのオババから貰った小鬢を取り出した。そして、母親に『月の雫』を飲ませる。


すると、青白かった顔色が、だんだんと血色のいい顔色になり、つむっていた瞼が、ゆっくりと開かれた。

「母さん・・・心配したよ。一人ぼっちになるのかと思った」


「琥珀、ごめんね」


今日が峠と診断されていた患者が、命を取り留めた事に、医師は有り得ない光景を見た。


「奇跡だ・・・」


瑠璃は、涙を流しハンカチで、ぬぐっている。ふと、病室の隅にいる珊瑚の姿に琥珀の母親は気づいた。


「琥珀、あの子もしかして・・・」


話を遮るように、医師が琥珀に話しかけてきた。


「今、何か飲ませたね。あれは、何だい?」


琥珀は、オオダコのオババと何も言わない約束をしていたから・・・。


「あっあれは、漢方薬です」


「漢方薬?何処で手にいれたんだい?詳しく聞かせてくれるかな?」


琥珀は、医師の質問攻めにあうので、耐え切れず。珊瑚の手をとって、病室から抜け出す。


つづく


帰りは、おだやかな海で、都市の海岸につく。すると一人の女性が琥珀の帰りを待っていた。


「琥珀くん、島には無事に行けたの?花は?」


女性は、瑠璃だった。その答えに言ってはいいものかと無言になる琥珀。


瑠璃は、琥珀の腕に絡み合う腕を見て話題がそれる。


「琥珀くん、この子は?」


珊瑚に向ける、瑠璃の眼差しが痛いほど突き刺さる。


珊瑚は、琥珀の腕から離れる。琥珀は、というとしどろもどろになりながら、答えようとすると、瑠璃は琥珀を引っ張った。


「お母様が、待っているわ。早く病院に行きましょう・・・あなたも車に乗っていいわよ」


瑠璃は、珊瑚の出現で、危機感をもちながら、病院に向かって車を走らせる。


『琥珀』


不安気に珊瑚は、届かない声で、琥珀に訴える。


つづく