南伊豆検証 | BLOG夢銀

南伊豆検証

 2週間前、良い結果の出た南伊豆に、今回はその時の判断状況が

正当だったのか否か、検証を行うべく伺いました。

今回のメンバーは5名。皆、それぞれ永易流に真剣に取り組んでいる

方々ばかり。


 で、まず状況から。

今回の釣行を取り巻く環境は以下の感じでした。


①南西の強風(10m前後の強風)

②何故か2週間前と比べて異常に軽い潮

③低活性


これらの悪条件を打破する必要がありました。これらは以下に簡潔に

まとめます。


①の風については、竿を持っていられるレベルであれば、強風でも特に

問題有りません。むしろ、風の問題点は釣りにくいという釣り人側の都合よりも、

風で仕掛けが引っ張られサシエサを止める操作を行いにくくなる事です。


②の異常に軽い潮には頭を抱えました。2週間前は濃い部類に感じた

程の潮で、ウキもSSで十分耐える程だったのに、今回は信じられない位軽く、

今まで経験した中では、秋田の船形沖堤に次いで軽かったです。道糸は

どんどん沈むし、ウキはMを使いたい所なのですが、Mだと満足なアタリが

出ない。ましてSSなんて使い物にならない・・・このバランスの取り方が異常に

難しく感じました。


③低活性

一般的には、既に紀州釣りはオフシーズンですから、魚全体の活性が

低い事は当然かもしれません。どうしても2週間前の状況と比較してしまいますが、

オキアミすら毎回齧られない位活性が低い為、攻め方を色々模索する必要が

ありました。


今回の釣行では、これら3点の問題点をクリアする為、あれこれ

試行錯誤を繰り返しました。


 さて、実釣内容です。

今回、竿を出した場所は2箇所。堤防の外側と内側です。ポイント的には

前回と違う場所。最初、竿を出そうと思った場所は、今回の人数(総勢7名)では

キャパオーバー。下手すると全員共倒れになる可能性がある為、遠慮させて

頂く事にしました。


 まずは外側から。外側を選択した理由は・・・紀州釣りのポイント的には、

パッと見悪く無いのですが、紀州釣り師が竿を出している場面を見た事が

無い為、どんな感じなのか確認したかった事。いざ、竿を出すと、これまた

エサトリの反応無し。まあ、予想通りですけど。あ、そうそう配合は青マッハ1袋、

緑マッハ1/3袋、細挽きさなぎ1000cc、アミエビ300ccチヌパワー400cc、

海水適量。とりあえず、こんな感じでまずはエサトリを集める事から開始。

ちなみに、エサトリを集めるにも、集魚材ではなく、団子の握りと水分量で

集めていきます。最初は反応無かった状況が、だんだんオキアミが齧られ、

頭が取られ・・・と、取られる状況が刻々と変化していけば、場の作り方としては成功。

釣れてくるエサトリは磯ベラ、フエフキダイの幼魚・・・そしてオハグロベラ。


どうも、このオハグロベラが釣れる時って、非常に良くない時が多い気がします。

ってか、オハグロベラ自体、釣れる場所がそう多くないのですが、過去の経験上

良い思いをした事がありません。どなたか、コレについて詳しい方がいらっしゃったら

ご教授頂きたく思います。


 話を元に戻して続き。結局、外側はどうも釣りの流れが良くなく、チヌが釣れる

雰囲気が一向に漂わない為、内側に場所変えしました。14時30分位だったと

思います。まあ、その内側で1枚釣れましたが・・・今回の展開で一番

難儀だったのが、②の軽い潮と③の食い渋り。この2点は密接な関係がありました。


 軽い潮と言うのは、具体的に言うと粘りのないサラサラとした潮。

潮が軽いが故に、道糸は思いのほか沈下が早く、早い沈下の為に

それに掛かる抵抗が大きい為、Sサイズのウキでさえシモリ気味になります。

状況が状況だけにMサイズのウキを使用したかったのですが、魚自体が

食い渋っている為に、ある程度のアタリは出ても餌を離してしまい、アワせる

タイミングが掴めません。つまり、ベストなバランスを保つには道糸の沈下を

上手くコントロールし、且つウキが潮にもっていかれない状態を作らなければ

いけない事になります。でも、今回巻いていた道糸はラインシステムの深ナジミ。

潮への馴染みが早い分、逆にラインの沈下を抑える事が出来ず、没投の連続。


そんな中でも、サシエサが齧られたりしています。

ココがポイントで、サシエサが齧られているのに、アタリが出ない。今回の

状況でアタリが出ないのは、潮の軽さが一つの要因だったと思います。じゃあ、

アタリが出る様にすればいいじゃん!となるのですが・・・コイツが難しい。

ま、色々思案して、最終的にサルカンを外して道糸とハリスを直結し、バランスを

見直した次の1投で食ってきました。アタリもちっちゃかったのですが、何とか

ワンチャンスをものにしようとした結果でした。


今回は以上の様な状況で釣れたのですが・・・ココで1つ。

上記はあくまでも、色々試行錯誤する中で釣れた結果の記載となります。

釣れた事には変わりありませんが、はたしてそれが正解だったのか否か、

1尾しか釣れていない為、分かりません。私自身も、「今日はこのパターンが

合っていた」と言い切るには最低2~3尾程度は同じパターンで釣れなければ

ならないと考えています。その為、今回の内容は、「こんなアプローチもあるんだ」

程度で流して頂けたら幸いです。


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幼魚とはいえ、初めて釣った。フエフキの幼魚。



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チヌ32cm。