来年2022年の3月18日に「シング:ネクストステージ(SING2)」が公開になるので、今日ブルーレイでシング1をぼんやりと見ていました
いやぁやっぱりいい作品だなぁって改めて思ったので、今日今更だけど語らせてください…!!
映画公開した直後ってあまりネタバレ含む感想って書けないから、ブログでもちゃんと感想かけてないんじゃないかなぁと思って
とはいえまだシングを見たいけど見られていない方で、ネタバレ厳禁!という方は回れ右してください
日本語吹き替え版
英語版
あくまで個人的な感覚なのだけど、シングはまずざっくり言うと後半から本当の本当のストーリーが展開されていく気がします。
前半はテンポが早くてこちらが雰囲気を飲み込む前に次々と場面が変わっていって、登場キャラクターたちの背景を飲み込むのに精一杯で見る側もちょっと余裕がなかったりもして。
その分中弛みはないし、聞いたことがあるような海外曲や日本の曲ではきゃりーぱみゅぱみゅさんの曲が聴けるので耳もまま楽しめるんですよね
で、そのバタバタな中にいろんな後半に繋がる種がたくさん撒かれているので何度か見返す時はそこを見つけるのが楽しかったりします
映画って必ず伝えたいメッセージが入っているのだけれど、私が感じ取ったシングのメッセージは
・得るものがあるから好きなことをやるのではなく、例え得られるものがなくても自分のために自分の好きなことをやることで、結果的に周りの心が動く。
・全てを失ってしまった時に自分がどうしていくかで未来の自分が決まる。
・色んなことがあっても最後は家族の心のつながりは深い
ということなのかな、と思いました。
他にも色々あると思うけれど
まずは一つ目ですが、初めは賞金付きの歌のオーディションだったのだけど色んなゴタゴタがあって誤りがあり、最終的にはその賞金自体が流れて消えてしまいましたよね
でも最後は賞金などなくても、その他に失ってしまったことがあっても、オーディションに受かった皆がステージで歌うということを選びましたよね。自分自身のために。
※過去絵
お金が出るからモチベーションを上げて出来るということももちろんあるけれど、お金が出ないからこそ「自分のやっている事が本当に好きなことなのかどうか」ということに向き合うことができますよね。
見返りがあるからやるのか、見返りがなくてもやりたいのか。現実世界でもあるあるですよね!
結局素直に自分の好きなことをやっている事で周りも楽しめるし感動することができるんですよね!
よく人の大笑いをみて自分も笑っちゃったり、人の悲しんでいるところを見て自分も切なくなることってありますよね。
好きなことで楽しんでいるのもそうだと思うんですよね。人が本気で楽しんでたら周りもなんかわからないけど楽しい気分になっちゃうんだと思うんです
そして二つ目。全てを失った時ってその人柄が問われると思うんですよね。
初めはショックだし何もやる気が起きなくなるし、自己嫌悪になるし、また積み上げても失うんじゃないかとかいろんなネガティヴな思いが先に立って動けないとは思うのだけど、その後どうするかということですよね。
そのままもういいやと辞めてしまうのも一つ。
もう一度チャレンジするのも一つ。
誰かに助けてもらうのも一つ。
色んな選択肢がありますよね。
どれも間違いではないと思うのですが、ずっと何かを継続できる人って失敗しても何度でも諦めずにまたチャレンジできる人だと思うんです。
そして、ゼロになってまたやり直した人って以前よりさらに良いものができることが多いような気がするんですよね。
それまでの変えられずにいたこともゼロになったことで変えざるを得なくなったりするし、でも今までの積み重ねてきた経験とか知識はゼロになるわけではないから結局は前よりも良いものが作れる要素しかないんですよね
あとは失うものがなくなったら怖いものなしで大胆なことができちゃったりもするし
そして三つ目、これはロジータ(ブタ)やジョニー(ゴリラ)の家族愛の話も素敵なのだけど、やはりムーンさんがグッとくるんです。
ムーンさんにとってのキーパーソンは「お父さん」なんですよね。劇中ムーンせんの台詞で何度も「父さん」という言葉が出てきます。
もうお父さんは亡くなっているようなのですが、ムーンさんの幼い頃の夢が「劇場を経営すること」でその夢を叶えてあげようとお父さんが洗車場でフワフワの毛をボロボロにしながら働いてお金をコツコツ稼ぎ、劇場を買い取ったんですよね。
そのお父さんへの感謝と愛情が前半所々に描かれていて、お父さんたちと劇場前で撮った写真とお父さんが洗車場で働いていた時に使っていたバケツを大事にムーンさんは持っています。
だけど張り切ってやろうとしていたことが全部うまくいかなくて、その結果劇場が全部崩れ去ってしまいます。
その時のムーンさんのセリフ
「ああ、父さん…。ごめんなさい…」
もうこれで私は涙腺崩壊です
銀行に差し押さえられた後もお父さんとの写真とバケツはしっかり持ってムーンさんは立ち去りましたよね。
その後はすごく落ち込んでやさぐれてしまったけれど、お父さんの期待に応えられなかったという自己嫌悪でいっぱいだったんだと思うんです。
前半は色々やばいことしても動じない、心臓に毛が生えたムーンさんと思いましたが、お父さんへの気持ちを一番大事にしていて、だからこそのウィークポイントだったんですね…。
ムーンさんもやさぐれていた時に言っていましたが、本当は自分には才能がないと心のどこかで思ってはいたんですよね。
劇場が破綻寸前でやることやることうまく行かずにスタッフにギャラも払えずにいて、でも今までずっとずっと背伸びをしていたんですよね。みんなの前では経営者としていい顔をしていたかったんですよね。
そして何よりお父さんに買い取ってもらった劇場をなんとかしたかった。
でも自分には才能がない。でも認めたくない。
そんな中でムーンさんはやっていたんだなぁって。
それが劇場が崩れてしまったことで張り詰めていたものがプツンと切れてしまったというか。
でも、それでもまた一から、お父さんがやっていた洗車場で働くことから再起しようと動いたのが本当にムーンさんは強いコアラだなと思いました
親友のエディ(羊)や長く一緒に働いてきた200歳のミス・クローリー(イグアナ)もそんはムーンさんのそばに必ずいてくれて…!最後はお金も物も夢も全て失っても、愛が残ってるんですよ
※過去絵
後半はそんな「本当に大切なこと」というのが主に描かれているので、それで後半から本当のシングの物語が始まると思ったんですよね。
最後は背伸びをしないそれぞれのやり方で、でもその中で全力を出してショーをやり切った…あぁほんと素敵な話だ〜
今って目の前の数字に追われたり、日々目の前に積み重なっていくものを片付けていく日々で、自分にとっての「本当に大切なこと」となかなか向き合えなかったりしますよね。
でもその「本当に大切なこと」というのが自分でしっかりわかっていれば振り回されることもないし、気持ちの揺らぎも少なくなるのかなぁと思いました。
ただ!シングのムーンさんかなりやらかすコアラで、
・劇場の経営が悪くてスタッフに給料未払い
・銀行の借金返せず
・高級フランス料理店で友達のエディを呼び出して会議を始め、料理が高いからと持参のサンドイッチを食べようとする
・電気代が払えず止まった時に、隣の建物から電気を引いてくる
・大きな水槽を作る時に消火栓?から水をとってくる
・フランス料理店の水槽にいるイカを勝手にヘッドハンティング?
などなど犯罪級のことをしているのですが、海外アニメということで温かい目で見ていただけたらと思います
海外のブラックジョークを聞いているような感覚でムーンさんを見ている方はムーンさんファンの人が多いのかな?と思いました
いやぁやっぱり人生に冗談は必要ですよ〜!!
冗談言わずにただただ真面目な顔して毎日生きるのは私には出来ない
冗談って少しでも言うと、自分の人生を達観することができるので本当いいんですよね〜!
というわけでこのブログも冗談とかオチとかありますが温かい目で見ていただけたら幸いです
あ!あとシングに関しては特に特に字幕と吹き替え両方見てほしい作品で、歌手がそれぞれに素敵なので二つ見ないことにはというやつです!!
海外の歌手に詳しければその辺りも語りたかったのだけど、聴いたことがあるという有名な曲が多いのでぜひぜひ二度楽しんだ欲しいです
あと、スティーヴィー・ワンダーさんがシングのために書き下ろしたのかな?アリアナ・グランデさんとの曲もノリノリで聴けるので最後のテロップのときもかなり楽しめると思います
長々語ってしまいましたが、最後まで読んでくださった方に感謝です
来年のシング:ネクストステージも楽しみ!!目も耳も楽しめる映画って最高ですよね〜!!