【イメージの罠】
逆転のボディメイキングディレクター
曽田明子です
果物はカラダにいいの?!
「朝のフルーツは金」とか聞いたことありますけど、あれ、どういう意味?
基本的に、果物は嗜好品だと私は思っているので、積極的に食べよう、食べなきゃという感覚はありません。
特にダイエットを意識するなら、
むしろ果物はNGにしてもいいくらい、とさえ思っています。
だって果物は「果糖」のかたまりだもの。
糖類には「果糖」「ブドウ糖」それらが合わさった「ショ糖」などがありますが、
果糖は糖類の中でも最も甘味が強く、低温でさらに引き立つので、冷えた果物は美味しい♪
ブドウ糖は血中を流れ全身にエネルギーを供給しますが、その時、血糖値が上がります。
しかし果糖はその代謝がブドウ糖とは異なり、血糖値を上げないことがわかっています。
血糖値が上がらない
⏩糖尿病の方も食べることが出来る
⏩体の糖化を防げる
ということから、果物は「カラダにいい」
というイメージが広まったのでしょうか?
でも、実際に果糖は血糖値を上げない、ということを知っている人は少ないのでは?
あなた、知ってた?
そして、血糖値が上がらないってことは、
お腹がいっぱいになった!という満腹感を脳が感じない、ということです。
気付きました?
これ、すごく大事!
お腹がいっぱいにならないってことは
フルーツは別腹。
他のものもしっかり食べられて、総摂取カロリーが簡単にオーバーする、ということ。
満腹感というのは、物理的に胃が満杯になるかどうかより、血糖値が上がることで脳が感じる満足感のことです。
果物は甘いのに、かなり食べてもお腹いっぱいに感じない
食事をせいせい食べてお腹いっぱいでも、食後にフルーツなら入る
こんなこと、ないですか?
それがまさに、果物(果糖)は血糖値を上げない(いくらでも食べられる)証です。
でも、血糖値はあげなくても、
糖質としてそのカロリーは存在します。
つまり、使われなければ中性脂肪としてたまっていく事に変わりはなく、しかもそのスピードはブドウ糖の代謝に比べ早いようです。
これってむしろ、騙された感強くないですか?
カラダにいいどころか、
ヘルシーどころか、
逆に悪魔のようじゃない!?
昔、入院中に2日間ほど飲食できず点滴だけで過ごした事があるのですが、
「2日も絶食したんだからさぞかし痩せただろう!」と喜び勇んで体重計にのったら、
全然痩せてない!!
「どういうこと?!」と看護師に詰めよったら
「ほれ」と点滴を見せてくれました。
【ブドウ糖液2000キロカロリー】
そういえば、何にも食べてないのに全くお腹が空かなかったのよね。
つまり、
胃は空っぽでも、血糖値さえ上がれば人間はひもじい思いはしなくて済む。
この点滴が血糖値の上がらない果糖だったらお腹空くんでしょうね。
果糖点滴、あるのか知らないけど。
それにしても、寝たきりの人に2,000キロカロリーの点滴はカロリーオーバーじゃないか?!
薬膳からみる果物の作用
果物は果糖のかたまり。
とは言いましたが、果糖だけでなくブドウ糖も含まれます。
たとえば「ぶどう」はブドウ糖の語源とも言われるほどです。
ちなみに、果物じゃないけど、
やはり「カラダにいい」と言われる蜂蜜も果糖・ブドウ糖が成分です。
そして、果糖とブドウ糖の比重がどうかはともかくとして、果物の主成分は水+糖質であることは共通しています。
だから太りやすいのか、
いや、GI値が低いから大丈夫なのか、
ビタミンやポリフェノールなど貴重な栄養源だ、
などなど
どんな切り口で見るかによって評価は変わります。
だいたい人は、自分にとって都合の良い解釈が通る視点でモノをみますからね。
たまたま読んだ本が、どんな結論にもっていきたくてどの側面を切り取っているか、冷静に眺めるようにしましょう。
私は果物を「嗜好品」と捉え、
少なくともダイエット中は、わざわざ食べるべきじゃない、と考えています。
なぜなら、果物から摂れる栄養素は他の食材からも摂れるし、ダイエット中などミニマムでコントロールしたい時は、果物がはいる余地がほとんどないものです。
あえて言えば「心の栄養」
そう、つまりその甘い香、爽やかな香には、
【氣】を晴らし巡らせる作用があるので、ストレス発散に有効なのです。
これも、アロマオイルで代用出来ますけどね😅
風邪をひいて熱がある時などは、
果物の豊富な水分が失われる陰液(体液)を補充し、さらにカラダの熱を下げてくれます。
そして、吸収の早いブドウ糖や果糖は、胃腸の負担少なく、素早くカラダにエネルギーをチャージします。
なので果物は、薬膳として利用することを私は提案しています。
普段、なんとなく「カラダにいい」というイメージのまま食べることは慎み、
体調不良時に賢く利用する、というのはどうでしょうか?
少なくとも「太りたくない」「痩せたい」と望んでいるのなら、果物との付き合い方は一考の余地あり、です。
具体的に、それぞれの果物の薬膳効果はメルマガにて解説してまいります。
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本日は「夏にオススメの間食」について取り上げました。
そちらもバックナンバーからご覧頂けます。
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