vs INDEPENDIENTE 15分×4

4-0 win

vs 小金井3Kサッカークラブ 15分×3

2-1 win

この週は高崎戦でパスラインの少なさが気になったので、その部分にフォーカスしてトレーニングを行いました。

 

プリマヴェーラのチームフィロソフィーのひとつに「オフェンス時はスピードやパワーだけに頼らずボールを保持しながら前進してゴールを目指す」というものがあります。

これは、試合の中で自分たちがボールを持っている時間をなるべく長くして、相手の攻撃の時間を減らし、ゲームを支配するということです。

 

この考えはエスクエラ(スクール)でもエキーポ(チーム)でも同じで、プリマヴェーラとしてのフィロソフィーです。

 

ただ、エスクエラでは個人でボールを保持する方法をトレーニングし、エキーポではチームとして保持する方法をトレーニングするというところでの違いがあります。

 

チームでボールを保持するためには個人でのキープ力はもちろん、どれだけ多くのパスラインを作れるかということか重要です。

 

エキーポでは常にボールを持っている選手に対して3つ以上のパスラインを作ることを原則としています。

特にこの週トレーニングしたのは横のパスラインと幅です。

 

例えば赤4のセンターバックがボールを持っている時にサイド赤7の選手の位置が高いと相手に引っかかる可能性があるし、ボールをもらえたとしても少し後ろ向きで受けなければならなくなってしまいます。

自分の陣地で後ろ向きでボールを受けてしまうと、その後の選択肢がかなり限定されてしまうので、そこも大事なポイントです。

また、パスラインがあっても味方の近くでボールを受けるより、出来るだけ遠くで受けた方が自分たちが使えるスペースも広くなるし、敵もマークしづらくなるので、幅を取るということも大切になります。

 

 

この点を意識して挑んだこの2試合は高崎戦と比べると、ボールに対してパスラインを作る意識がかなり高くなったので、結果的にパスの本数、成功率がかなり上がりました。

 

パスの本数(成功数)パス成功率

 

パスライントレーニング前

[ルーヴェン高崎戦1本目]

67(45)67%

[ルーヴェン高崎戦2本目]

47(30)63%

 

パスライントレーニング後

[INDIPENDIENTE戦1本目]

62(45)72%

[小金井3K戦1本目]

84(69)82%

 

このように練習の成果が試合でみられると、とても面白いですね!

 

毎週目に見えて成長が感じられるので、僕らもすごく楽しませてもらってます。選手たちの頑張りに感謝です。

 

これまでにやってきたことは継続しつつ、精度を上げていきながら、また新しい課題に取り組んでいきたいと思います!

 

野村

21日に始動後初のトレーニングマッチを行いました。

VS ルーヴェン高崎

15分×8本

トータルスコア 7-3 Win

勝ちはしましたが、正直この時期の結果は重要ではありません。

 

チームとして活動し始めてまだ1週間ちょっとしか経っていない中で、最も重要視しなければいけないことは勝敗ではなく、練習でやったことをどれだけ試合で落とし込めているかというところです。

 

始動開始から合計3回のトレーニングを行いましたが、内容としてはほぼ守備のトレーニングでした。

 

「なぜいきなりディフェンスなんだ!守備的なのはおもしろくないぞ!」と思われる方もいるかもしれません。が、最低限の守備の原則を理解できていないで試合に挑んでも、相手がしっかりとしたチームだった場合、簡単に崩壊してしまいます。

なにより、なんとなくでやってるディフェンスを練習で相手にしたところでオフェンスの練習にもならなくなってしまうので、まずは基本的な守備原則のトレーニングを行いました。

 

 

守備の原則

・ボールを保持している選手に対する守備

1. 抜かれない

2. ゴール前ならシュートを打たせない。ゴールから遠い場所なら出されたら嫌なパスラインを消す。

 

・ボールを保持していない選手に対する守備(マーク)

1. 自分の背後でボールを受けさせない(裏を取られない)

2. パスが出た時になるべく近くまで寄せてプレッシャーをかけられる距離

3. ボール保持者に対応している味方が抜かれた時に助けられる(カバーできる)ポジショニング

 

サッカーをやっていれば聞いたことがあるようなことなので、当然今まで所属していたチームでも指導してもらっているとは思いますが、ジュニア年代ではこういった基本的な原理原則の部分が最も重要なので、もう一度しっかりと全員で共有するためにも一から取り組みました。

 

この週に行ったメニューを一つ紹介します。

シンプルなゴールをつけた2vs2です。色がおかしいですが青が攻撃でゴールに攻めています。

上にあげたポイントを意識してトレーニングをしました。

 

試合中によく起こるミスとしては、赤2の選手がボールだけを追いかけてしまって本来マークしなければいけない青2を忘れてフリーにしてしまうことです。

 

今回のトレーニングマッチでは主にさっきあげた守備の原則のところと、自分のマークに責任を持つというところを意識して挑みました。

 

自分のマークが決まっている時はみんな練習でやったことがしっかりできていて、なんとなくボールだけを追いかけるシーンはほとんどありませんでした。

今回の試合での課題はほぼクリアできていたと思います。

 

しかしサッカーは常に同じ選手だけをマークしていればいいスポーツではありません。試合中に自分のマークというのは何度も変わります。

次の守備での課題は、このマークが変わったときにどれだけ素早くアジャストできるかというところになってくるので、その点を少しずつまたトレーニングしていければと思います。

 

こうやって毎回の試合に課題を持って戦い、それをクリアして行くことで少しずつ選手は成長して行くものだと考えています。

 

今回の試合でも1本目と最後では明らかにプレーが変わった選手が何人かいましたし、いってしまえば練習でも始まる前と終わった後でかなりの変化がある選手もいます。

 

この積み重ねが1年後、2年後、その後と繋がっていくので選手はもちろん、僕らも1日1日を大切にしていかなければなりません。

 

野村

エキーポ始動から1週間が経ちました。

今日まで計3回のトレーニングを行いましたが、毎回とてもいいトレーニングができています。

 

 

さて、今回のブログは前回の続きになりますが、よりサッカーの内容について書いていきたいと思います。

 

このブログでは主に、普段どんなことを意識してトレーニングや試合に取り組んでいるかということを発信していきたいと考えています。

 

もしエキーポの試合をご覧になる機会があれば、ただ表向きの勝ち負けや、プレーの成功失敗だけでなく、そのプレーの裏にはどんな意図があったのか、なぜそうなったのかといったところも意識してみると、また違った試合の見方ができて楽しんでもらえるのではないかと思いますので、お時間やご興味のある保護者の方には目を通していただけると嬉しいです。

 

今回はエキーポでのプレーのベースとなる考え方について説明させてもらいます。

 

まずはこれからきっと何度も登場するであろうワードの「DFのライン」と「2vs1」についてです。

 

 

「DFのライン」とは

フットボールでは守備の時に選手でDFのライン(壁)を作るという考え方が存在します。サッカーのポジションは大きく分けてDF、MF、FWですが、その各ポジションの列を一枚の壁(ライン)のように考えましょうというイメージです。

 

8人制のサッカーだとこのようにFWで1ライン、MFで1ライン、DFで1ラインの計3ラインを作ることができます。

とっても簡潔に話すと、エキーポではこのDFの3つのラインを攻撃時はどうやって超えていくか、守備時ではどうやって超えさせないか、を考えながらプレーしましょうということを伝えていきます。

 

 

「2vs1」

次に2vs1についてです。これは説明するまでもないと思いますが、単純に1vs1と2vs1ならどっちの方が勝ちやすいですか?という話です。もちろん2vs1ですよね。

フットボールの試合は基本的には同数で行われます。しかし、局面局面で必ずこの2vs1の場面が存在します。それを早く見つけ、攻略することで点を取れる可能性がグンと上がります。なのでなるべく多くの2vs1を見つけたり、作り出しましょうという考え方です。

 

例えば、この図を見てください。

赤チームが上に向かって攻めています。

青チームはFWの選手で1ライン、MFの選手で1ラインの合わせて2つのラインを作っています。ではこのラインを有利に突破するための2vs1はどこにあるでしょうか。

 

 

最初の2vs1はここですね。このFWの第一ラインを越えるための方法としてパスとドリブルがあります。ボールを持っている選手は味方と協力してこの最初のラインをパスかドリブルで超えていきます。

 

この最初の相手FWのラインを越えることができたら、次はMFのラインです。

1ライン目を超えられてしまった守備チームは自陣に侵入させないためにボールを奪いにきます。

 

そうすると今度はまた別の場所で2vs1ができるので2ライン目突破のチャンスです。

 

実際はこんなに簡単にうまくいくことはほぼないですし、ボールを前に運ぶ方法は他にもたくさんありますが、あくまでも考え方のお話です。

 

こういったことを意図的にやろうとしたけど相手に奪われてしまった場合と、ただなんとなく目の前の敵に挑んで抜くことができた場合。結果だけ見たら前者は失敗、後者は成功ですが、どちらが成長につながるかと言われたら僕は失敗してしまったけど前者だと思います。そこには選手の意図や判断があるからです。

 

エキーポでは技術だけでなくこういった、どうやって勝つかを「考える」力をつけられるようなトレーニングをしていきたいと考えています。

 

野村