--今回は学生スタッフのお2人にお話を伺います。まずは自己紹介をお願いします。

川畑「産業能率大学4年の川畑千咲(写真左)です。2022年の8月から学生スタッフとしてお世話になっています。勤務している部署はパートナー事業部です。」

木村「上智大学4年の木村日凪子(写真右)です。私は2023年の2月から学生スタッフとしてお世話になっています。勤務している部署は運営部です。」

 

--学生スタッフに加入した理由を聞かせて下さい。

川畑「もともとスポーツ業界やサッカークラブで働くことに興味がありました。また3年生の就職活動が始まる時にせっかくだから、好きな仕事を探すことで楽しみながら就職活動をできればと思っていた中で、Jリーグのクラブを探していたところ、ゼルビアの学生スタッフが募集されていることを知りました。友人にゼルビアユースの出身選手がいたり、町田にある高校に通おうかと検討している時期もありましたし、私にとって町田は身近な存在でもあったため、ゼルビアの学生スタッフに応募しました。」

木村「私は3年生の11月頃に就職活動を始めましたが、部活動でスポーツを続けていると、怪我などで苦しんでいた時期を乗り越えて、試合の舞台で輝くことがあります。そういった選手たちを尊敬していたので、次第に選手たちを支える立場になりたいと思うようになりました。また私はもともと大好きなスポーツ観戦を通して、勇気や感動をもらっていた立場でもあったので、スポーツの力を与えられる仕事に就きたいと思っていました。その中でゼルビアがSNSで学生スタッフを募集していることを知り、チャレンジしました。」

 

--ちなみに木村さんがプレーしていたスポーツの競技は?

木村「高校、大学とバスケットボールをやっていて、バスケ1本の生活を送っていましたが、中学の時は吹奏楽部でした。もともとスポーツをすること自体も好きでしたし、高校入学を機にスポーツを始めようと思っていたところ、友人と一緒にバスケ部に入りました。」

川畑「意外。元吹奏楽部は私と一緒だ(笑)。」

 

--木村さんはゼルビアとの接点はあったのですか。

木村「実はJ2の他クラブを応援していたのですが、ちょうどゼルビアの学生スタッフに応募しようと思っていたところ、「天空の城 野津田」で好きなチームのアウェイゲームがありました。その時にスタジアムをブランディングしているクラブがあるんだなと、ゼルビアは余計に気になる存在になりました。」

 

--それぞれの部署ではどんなお仕事をされていますか。

川畑「基本的に社員の方々の営業業務の補佐をしています。ホームゲームの時にはVIPルームにご来城されるお客様の対応やアテンドを行っています。事務所での業務作業に関しては、パートナー企業様向けに配信しているメールマガジンや「パートナーシップ」と言われるサイトの運営補佐をしています。またパートナー企業様向けのビジュアルを作ったりもしています。」

 

--パートナー企業様向けに配信をする上で意識している点はありますか。

川畑「ご支援いただいているパートナー企業様向けの配信であるため、サポーターの皆様とは違った目線でゼルビアのことを支援して下さっていると思っています。選手のことにあまり詳しくないかもしれませんし、あまりサッカー観戦の体験がないような方に向けた配信になるので、そういった方々にもっとチームを知ってもらうための内容にすることを意識しています。」

 

--過去に自分が作ってきたもので手ごたえのあるものは?

川畑「メールマガジンは2、3年続けて配信している中で、昨年と一昨年よりもメールの開封率が上がっています。結果が数字に表れているので、結果が出てきているのかなと思っています。」

 

--木村さんは運営部でどんなお仕事をされているのですか。

木村「ホームゲームの日はお客様が安全・快適に観戦できているか、主に場外周りの運営に携わっています。またホームゲームがない日の事務作業は、試合運営のための準備をしています。さらに運営上の確認作業用の資料作りやホームゲームで使う用のポップを作っています。」

 

--ポップ作りをされているということは、デザインセンスを問われそうです。

木村「誰がどう見るか、俯瞰して見ながら見やすさを追求していますが、デザインセンスは課題であるため、諸先輩方から学んでいる段階です。見やすさと綺麗さをいかに共存させるか。それが課題でもあるので、今後はその両方を兼ね備えられるようになりたいです。」

 

--ご本人を前に話にくいかもしれませんが、お互いの第一印象は?

川畑「木村さんに対する第一印象は、「絶対スポーツやってそう…。サッカーもうまそうだな…」でした。でも「バスケなんかい!」と思った記憶が残っています(笑)。なんとなくしっかりしてそうに見えましたが、後からバスケ部でキャプテンをやっていると聞いたので、妙に納得しました(笑)。」

木村「私は川畑さんと同じ年ですが、上の先輩に見えました。ただ最初の方は出勤日も重ならなかったので、ホームゲームの準備の時ぐらいしか会うことがありませんでした。イメージでは「仕事がバリバリできそう…」と思っていました。機敏に動いている印象ですし、行動力も素晴らしいので、自分とは逆のタイプの人なのかなと勝手に思っています。自分はインドア派で家にこもる傾向は強いですが、川畑さんには行動力を少し自分にも分けてほしいです(笑)。」

 

--ご卒業を控えているお2人。まず川畑さんはゼルビアのパートナー企業への就職が決まったと聞きました。

川畑「ゼルビアのホームゲームの運営に携わっているフリースタイルさんでお世話になります。普段のホームゲームの時から会う機会もあるので、ある程度どんな仕事をしていて、どんな方がスタッフなのか分かっていました。情報量があることや判断材料も多かったことは、就職活動をする上で大きなメリットになりました。」

 

--内定をいただくまでのプロセスはどうでしたか。

川畑「学生スタッフ担当の社員さんに「フリースタイルさんに応募したい」と相談したところ、フリースタイルの人事関係のご担当者様をご紹介いただき、3週間、別のサッカークラブにフリースタイルさんの学生スタッフとして、ファン感謝祭の運営に携わりました。本当に入社したいか、考える貴重な機会になりました。」

 

--ご存知ではない読者の皆様に向けて、フリースタイルさんをぜひプレゼンしてください。

川畑「例えばフリースタイルさんでは、3つのJ1クラブのホームゲーム運営に携わっています。台本作りや音響などの演出を手掛けたり、サッカーだけではなく、バスケットボールやラグビーなどの別のスポーツ、また一般企業のビジネス寄りのイベントにも携わっています。スポーツだけではなく、幅広いジャンルに関われることも、フリースタイルさんの魅力の1つです。」

 

--フリースタイルさんではゼルビアの学生スタッフとして培ってきた経験値をどう活かせそうですか。

川畑「人と話す力、コミュニケーション能力は、今後役に立つのかなと思っています。フリースタイルさんはいろいろなジャンルに携わっていることで多くの人が関わっていますし、どこへ行っても「初めまして」の方が多いため、今後そういった方々とうまく関わっていくためのコミュニケーション能力は、ゼルビアで培ったものが活かせると思っています。」

 

--木村さんはゼルビアへの入社が決まっていると聞きました。

木村「社員の皆様が尊敬できる方々であることが一番の決め手です。個人的な話にはなりますが、ここまでバスケという競技を続けてこられたのは、周りの方々に恵まれてきました。尊敬できる同期や先輩方に追いつきたい、追い越したいと思って頑張ってきたので、社会人になった時もチームワークを大事にできるか。周りに尊敬できる方々がいるかは1つの基準にしてきました。学生スタッフとして携わる中で新卒のスタッフの方々が目の前で働く姿に憧れました。また教育担当社員の近藤圭さんが業務のことだけではなく、出勤日にバスケ部の活動を含め、いろいろな話を聞いてくれますし、相談にも乗って下さったので、ご本人の前では言えませんが、近藤圭さんの下で働きたいと思ったこともゼルビアに入社するきっかけになりました。」

 

--なるほど。イケメンの近藤圭さんの下で働きたいという思いが強いと。

木村「爆笑。近藤圭さん、優し過ぎるんですよ。」

 

--ゼルビアの社員の方々の特徴はどう見えていますか。

木村「皆さんがサッカーに対して熱い気持ちを持っていますし、1つの目標に向けて全員で取り組む姿は良いなと思ってきました。また学生スタッフに対しても、社員の方々と同じくフラットに接して下さることは、とても居心地が良いです。自分にも社風が合っているなと思ったことも、ゼルビアに入社する決め手になりました。」

 

--ここまで学生スタッフとして勤務してきた中で、培ってきた経験はいかがでしょうか。

川畑「営業の経験を積めたことです。学生の段階で営業を経験するのはなかなかできないことですし、ホームゲームの際にVIPルームで企業のトップの方とお話をさせていただく機会もあります。パートナー企業の皆様とフランクに話せる体験は今後、営業力を身につけていく上で貴重な経験になっていくだろうなと思っています。」

木村「常に自分の成長と課題を見つける意識を得ることができました。日頃学生スタッフは勤務した日に提出する日報でその日の経験を提出していますが、同じ業務の繰り返しになった時に、同じ業務をこなすのではなく、一回一回成長できるようなポイントをしっかりと振り返るようにしています。そういうことは普段の大学生活では得られないと思うので、その意識は勉強になります。」

 

--学生スタッフの皆さんには振り返り面談があるとか?

木村「そうですね。振り返り面談では、成長した部分や課題を話す中で、学生スタッフの統括をしている岡田さんが自分に気づかないことを問いかけて下さいます。そういったことを通して、自分がもっと良くなっていくために必要なことを学生の段階で気づけたことも、学生スタッフをやって良かったなと思うことです。」

 

--ファン、サポーターの皆様と試合会場で接した中で印象的な出来事はありますか。

木村「部活動と重なることが多いので、ホームゲームは半分ぐらいしか関われなかったのですが、参加した際には顔を覚えて下さっている方々や、優しく温かい方々が多いです。先日のパレードの際には、たくさんの方々に詰め掛けていただき、とても感動しました。ゼルビア愛にあふれた方々ばかりです。」

川畑「町田という街に対する愛情の深い方々が多いという印象です。地道に下のカテゴリーから上がってきたことや先日のパレードの様子を見ると、余計にそう思いますし、シーズンが進むたびに野津田のお客様が増えていったことを思うと、とても感慨深いです。」

 

--ゼルビアの学生スタッフの特徴はいかがでしょうか。

木村「個性豊かなメンバーがそろっています。皆のバックグラウンドが違う中で、ゼルビアのために一致団結できる人たちがいます。また学生スタッフを通して、たくさんの仲間ができたことも、私にとって財産になりました。これからも大切にしていきたい居場所です。」

 

--川畑さんはどう見てきましたか。

川畑「個性が強く、それぞれバックグラウンドはバラバラですが、サッカークラブに就職したい、スポーツ業界で働きたいと、目指しているところは同じです。スポーツ業界に、サッカークラブに就職したいという夢を持っている集団です。」

 

--今後の目標はいかがでしょうか。

木村「近い目標としては、ちゃんとした社会人になることです。学生スタッフとしてゼルビアに携わってきましたが、今後は社員の1人としてゼルビアの発展に関わっていくことになります。責任感も変わってきますし、責任感を持って業務に取り組み、良い部分はどんどん伸ばしていきたいです。また追求すべきことはとことん突き詰めて、成長していきたいです。」

 

--長期的目標はいかがでしょうか。

木村「長期的な目標は失敗を恐れず、常に挑戦し続けることを忘れずに、一人前の運営担当になることです。また社内外問わずいろいろな方から信頼されるようになり、クラブの発展の力になりたいです。そして学生スタッフに応募したきっかけのように、サッカーを通して、少しでも多くの方にスポーツの力を与えたいと思っています。長期的な目標にたどり着くためにも、まずは土台作りをしっかりとやっていきたいです。」

川畑「個人的に掲げている目標は、頼られる人になることです。ゼルビアの社員の方々を見ていると、どんなに忙しい時でも相談したいことに対して、いつでも快く応えて下さることはとても尊敬しています。それがまたゼルビアを好きな理由の1つです。フリースタイルさんもいろいろなジャンルに関わっている分、取引先から相談を受ける機会が多いのですが、それは信頼の証だと思います。私も信頼される人になりたいです。」

 

--ぜひ目標達成に向けて頑張って下さい! ちなみに2人はチームが優勝した時、どんな感情になったのでしょうか。

木村「私はホーム最終戦の準備でクラブハウスにいました。内心ではチームが勝って決めたかったですが、私はゼルビアへの入社が決まっていたため、「来年はJ1か…」と感慨にふけっていました。より一層、身が引き締まる想いもしました。」

川畑「私は大泣きでした…。昨季から学生スタッフとして携わってきたので、昨季の15位を知っている身としては、感慨深かったです。実は昨年は一度もホームでの勝利を味わっていないので、「今季も勝てなかったらどうしよう…」という不安もありました。実は今でも勝てなかったことをイジられますね…(苦笑)。最終的にはチームが優勝を決め、あの景色を見た時はとても感動しました。またパレードでこんな数の人たちに支えられているんだ…ということを実感しました。」

 

●編集後記・・・

就活においては、今年の4年生の中ではなかなか進路が定まらなかった川畑さん。

面談を繰り返す中で、現在の内定先を掴み獲り、大きく成長。

 

4年連続で新卒からJクラブへの就職成功者を輩出できました。

非常に狭き門を潜るということで、強い覚悟を持って望んだ木村さん。

 

2人とも、加入当初とは比べられないほど成長をし、今やクラブで欠かせない戦力。

 

年内で卒業をする4年生と入れ替わりで入ってくるメンバーもどんな個性を持っているのか今から楽しみです。

(MACHIDiary 編集長より)