--今回はシーズン前のキャンプに帯同した3選手にお話を伺います。まずはそれぞれ自己紹介をお願いいたします。

武田「高校1年生の武田翔琉です。ポジションはインサイドハーフです。」

真也加「高校2年生の真也加チュイ大夢です。ポジションはサイドハーフやインサイドハーフです。」

原「中学3年生の原櫻太です。ポジションはFWです。」

 

--3選手はキャンプに約10日間帯同しました。まずは参加してみての率直な感想は?

武田「練習の強度や質、選手個人のレベルも高かったです。また選手間でも頻繁にコミュニケーションを取っていましたし、シンプルにすごいなと思いました。」

真也加「僕が驚いたことはパススピードとその質です。僕自身は追いついていくので精一杯でした。それと同時に楽しかったです。」

原「選手たちの話を聞いたり、一緒にプレーする中でプレッシャーの迫力や周りへの声掛けで刺激を受けました。貴重な時間を過ごすことができました。」

 

--自分の中でできたことはありましたか。その一方で課題はどうでしょうか。

武田「ボールさばきや3人目の解放などはできました。でももっと前進してゴールを目指さないといけないですし、もっと相手にとって脅威を与えられる選手になるには、物足りなさの方が残りました。」

真也加「ボールを保持することや相手にボールを取られないことはできたかもしれませんが、守備の強度、球際の迫力、運動量が足りなかったです。1対1の場面でなかなか勝てなかったことも悔しいです。」

原「シュートと背後への抜け出しは、できた手ごたえがあります。課題は運動量や守備の場面でボールを取りきることです。」

 

--キャンプに実際に参加して、変わった部分はありますか。

武田「キャンプに参加したことで自信にも繋がりました。またチームへの声掛けという意味でも、練習の前後や練習中にも前向きな声を掛けるように意識しています。コミュニケーションは頑張ってとろうと努力しています。プレー面ではキャンプ前よりは、ゴールに向かう姿勢やゴールに直結するパスを磨いている段階です。確かに意識は変わりましたが、まだまだ物足りないです。」

真也加「プレー外ではチーム内でコミュニケーションを取りながら、「今は守備に行くところ」と声を掛けるようになりました。攻撃ではどこが空いているとか、周りに要求することは変わったと思います。意識の変化が大きいですし、これからはチーム全体でプレースピードを高めるような要求もしていきたいです。」

原「先輩方を見ていると、練習前後のケアや食事の面とか、まだまだ徹底さが足りないと思ったので、体のケアのことや食事の面では変わりました。例えば練習に来る時間を20、30分早めて、ストレッチをして体に刺激を入れる時間を増やしました。キャンプから戻ってきてからは食事の量も増やしました。プレー面ではプレッシャーを掛ける際の強度や距離感を変えようと、もう一歩奥まで寄せるようにして、ボールを奪えるところまでプレッシャーに行くことは変わった部分です。」

 

--誰に一番影響されたのでしょうか。

原「樋口堅選手です。一番早くピッチにいるのを見てすごいなと思ったので、背中を見て学びました。」

 

--キャンプでアドバイスをくれた選手はいましたか?

武田「髙橋大悟選手は後ろを向いた時のターンがうまかったので、実際に髙橋選手に「どうやってやるんですか?」と聞きました。髙橋選手は実際にボールを使って説明してくれました。小柄な選手ですし、ターンを武器にできると大きな選手とマッチアップする上では有効なので、とてもためになりました。まだマスターできていないですが、真似をできると良いなと思いながら練習しています。」

真也加「僕は宇野禅斗選手に練習前にどんな体作りをしているかを聞きました。宇野選手はその日に合ったことをやっているようで、チューブで体幹を鍛えたり、足首を温めることを意識して、練習で常に全力を出せるようにすることを心掛けているとのことでした。僕も同じように取り入れるようにしています。」

 

--なぜ宇野選手に聞いてみようと思ったのでしょうか。

真也加「宇野選手は1対1にも強いですし、体の強さの重要性を感じたので、変えてみようと聞きました。とても話しやすかったです。」

 

--原選手は直接アドバイスをもらえた選手はいましたか。

原「僕はGKの福井光輝選手にどんなFWが嫌な存在かを聞きました。福井選手の話を聞くまでは、シュートを打つ際にGKを見ていましたが、トップレベルまで来ると、シュートまでそれほど時間がないので、ここで打つならこのコースを狙うとか、時間がない中でもGKが嫌がるシュートを打つように心掛けています。シュート練習ではコースに蹴り込むことを意識するようになりました。」

 

--キャンプを通じて印象に残った選手は誰ですか。

武田「練習試合を見ると、ナ サンホ選手はとても速かったですし、3人目の選手を使う意識もあったので、すごい選手だなと思いました。」

真也加「僕はバスケス バイロン選手です。サイドは違いますが、同じ左利きですし、守備の強度も高く、攻撃では数的不利の状況でもボールを保持する力があります。ビルドアップやゲームメークをする上でも、とても参考になりました。」

原「僕はオ セフン選手です。ポストプレーやボールキープがうまくて、とても参考になりました。」

 

--名桜大との練習試合では3人ともゴールを決めていましたね。とても頼もしいです。ちなみにキャンプに参加してみて、プロのすごさをどう感じましたか。

真也加「トップチームの選手は守備で取りきる力がありましたし、ロングボールを蹴られても競り勝ってマイボールにする力はユースにも必要なことだと感じました。」

 

--トップチームのコーチに聞くと、ボール扱いはトップチームに入っても遜色ないですが、フィジカルの差が大きいという話でした。キャンプに参加したことで筋トレを頑張ろうとか、フィジカルを鍛えるために何か取り入れたことはありますか。

武田「キャンプに行ってからは、チューブを使ったトレーニングなどは取り入れるようになりました。怪我をしないためのケアにも気を使うようにしています。」

真也加「練習中も常に100%全力で取り組んで、あきらめずに限界を決めないことは頑張ろうとやっています。」

原「食べる量を増やしたことと、練習前後のストレッチをしたりして、怪我をしない体作りを意識するようになりました。」

 

--キャンプで練習などとは別に印象に残った出来事はありましたか。

武田「ご飯がとてもおいしくて、とても幸せでした!」

真也加「キャンプの宿は僕たち3人が同部屋でしたが、ある日突然、沼田駿也選手と松本大輔選手が僕たちの部屋を訪問しに来ました。僕たちのことを構ってくれてうれしかったです。なぜ来てくれたのかは謎ですが(笑)。」

 

--個人のそれぞれの目標は? まずは武田選手から。

武田「今季は自分がチームを勝たせるという意味で、ゴールやアシストなど、チームの勝利に繋がるプレーをすることが目標です。」

真也加「公式戦の全試合でフルタイム出場したいです。またチャンスを作り続けて、多くのゴールを決めて、チームを勝たせたいです。」

原「得点にこだわり続けて、T1リーグ得点王を目指しています。」

 

-今年のチームとしての目標は?

武田「チームとしての目標は、東京で一番うまいチームになることです。もちろんそこを目指しながら、全国大会出場やTリーグ優勝でプリンスリーグに昇格することも目標です。」

 

--今年はどんなチームなのでしょうか。

真也加「前年のチームのように身体能力の高い選手がいないので、チーム全体でゴールに向かう姿勢や全員で守備を徹底することはやっていかないといけません。また3年生がそれほど多くないので、1、2年生が試合に出る機会も多くなりそうなので、下級生が自信を持ってプレーできるように上級生が引っ張っていきたいです。」

 

--実際にピッチ上で展開しているサッカーのチームカラーという点ではどうでしょうか。

武田「パスワークで前進することに挑戦していますが、それだけでは難しいので、時間帯も考慮した長いボールを効果的に使うこともあるチームです。柔軟性もありますし、相手の出方によって、パスやロングボールを使ってゴールを目指せるチームでもあります。」

 

--最後にファン、サポーターの皆様へメッセージをお願いいたします。

武田「トップ昇格を目指して頑張ります。試合を観に来ていただいた方々が、面白いと思えるサッカーを見せたいです。」

真也加「最上級生としての責任感を持ちながら、T1リーグで優勝して次の代に繋げていけるように頑張るので、応援して下さい。」

原「結果にこだわり続ける姿や僕のゴールを見てください!」

 

●編集後記・・・

今回のキャンプに参加した3名だけでなく、FC町田ゼルビアアカデミーには有望な選手が数多く在籍しています。

TOPチームで活躍するために、日々トレーニングを行い鍛錬を続けています。

 

そして、この3人もキャンプ初日は緊張した面持ちでしたが、何度もTOPチームの選手達にチャレンジしていく姿は、とても頼もしく、将来に期待しかもてません。

すでに、リーグ戦も開幕し目標に向かって闘うアカデミーの選手たちの活躍をぜひグラウンドで見てみてください。

 

今から見ていると、将来「○○選手はアカデミーの時から応援していた!」と言えるタイミングもそう遠くないはず・・・

 

アカデミーの試合情報はこちらをご覧ください。

 

(MACHIDiary 編集長より)