--今回は「ゼルビアアシスト」企業の一員である若月さんにお話を伺います。まずは自己紹介をお願いします。

若月「株式会社WAKATSUという会社を経営している若月幸平と申します。やさいのナイトウという八百屋と、66kitchen(ロクロクキッチン)というジューススタンドを営んでいます。」

 

--ちなみに店舗はどちらにあるのでしょうか。

若月「八百屋である「やさいのナイトウ」は2店舗あります。本店が成瀬と成瀬台の境目にあるコンビニと併設した店舗で、原町田店は、ぽっぽ町田の隣の建物の中にあります。また66kitchenは成瀬です。」

 

--若月さんは何代目なのでしょうか。

若月「もともとの先代の社長が引退をするとのことで、今まで先代が築き上げてきたものを無駄にはしたくないと、後を受け継いだ形です。そこから新しい会社を立ち上げ、やさいのナイトウという屋号は引き継がせていただきました。」

 

--いつから始められたのですか。

若月「受け継いだのは2019年3月のことです。4年ほど経ちます。」

 

--自社のここが自慢!など、セールスポイントをぜひご紹介下さい!

若月「市場から商品を仕入れていますが、それ以外にも、全国の農家さんと提携しまして、直売農家として市場を介さずにダイレクトにお客さんに商品を届けていることが特長です。」

 

--ゼルビアとの出会いはいつ頃でしょうか。

若月「会社を立ち上げた翌年の2020年に「ゼルビアアシスト」をやらせていただくようになったことが全てのきっかけです。」

 

--「ゼルビアアシスト」を始めたきっかけは?

若月「専務である妻が町田のJC(青年会議所)に入っていまして、クラブスタッフである野本倫央さんと仲良くさせていただく中で、「ゼルビアアシスト」のことを知りました。他の会社の社長さんからも、「ゼルビアアシスト」という支え方があることを聞き、加入しました。野本さんと知り合いになったことが大きかったですし、ゼルビアを通して、地域密着活動をやってみたいなと思ったことも理由の1つです。」

 

--サポーターでもなかったようですし、それまではゼルビアとの接点はなかったと。

若月「もともとは町田市の成瀬出身ですから、FC町田の時代からチーム名は知っていますし、FC町田に入っていた高校の友人もいたので、それなりに身近ではありました。ただスタジアムまで試合を見に行く機会はなかったです。」

 

--スタジアム観戦は、縁遠かったと。

若月「地元の友人は試合を見に行くこともありましたが、自分は仕事が忙しく、なかなか見る機会はありませんでした。」

 

--関わるようになってから気づいたゼルビアの魅力とは?

若月「ゼルビアは地元に密着したサッカークラブだと感じています。それこそ、野津田は地元の競技大会で使っていたようなスタジアムでしたし、そういった親近感もありましたが、野津田でプロサッカーの試合をやっていることは不思議な感覚でした。ただ一昨年からは鄭大世選手がいましたし、W杯で見ていたような往年の名選手が町田に来たことで魅力がより増しました。」

 

--何の競技で野津田を踏み締めたのでしょうか。

若月「中学の時の競技大会が野津田で開催されていました。参加した競技は、走り幅跳びとリレーです。」

 

--陸上競技の選手として踏み締める野津田と、サッカーの試合でスタンドから見る野津田はやはり違いますか。

若月「競技会に参加した当時は足が速かったり、他の人よりも少しは高跳びができるぐらいで参加した程度ですが、やはりスタンドから見る光景とは違いますね。」

 

--ちなみにゼルビアで好きな選手はいますか?

若月「地元出身の太田宏介選手です。経歴を調べてみたら、小学校(町田市立小川小学校)も一緒でした(笑)。」

 

--太田宏介選手が出場した試合は注目ですね。

若月「町田では出場機会が少ないですが、FC東京に在籍していた当時から、息子が一緒に写真を撮ってもらうなどの縁はありました。またうちの祖父もサッカーが好きで息子を一緒に連れ立って、FC東京の試合を見に行く機会がありましたから、こうして太田宏介選手が町田でプレーしているのは、とても感慨深いです。」

 

--思い出に残っている試合とその理由を教えて下さい。

若月「ゼルビアと関わるようになってから、すぐにコロナ禍に入ってしまったので、盛り上がっているスタジアムを経験したことがなかったのですが、8,000人以上も入った今季の開幕戦は観衆の多さにビックリしました。ベガルタ仙台のサポーターもたくさん来ていましたし、仮に1万人を超えて、もっと多くの観衆が入ったらどうなるだろう…と、ワクワクしました。野津田も満員になったら良いなと改めて思いました。」

 

--初めてゼルビアの試合を見た時の驚きはいかがですか。

若月「コロナ禍前の試合ではJ2の試合でもこんなに盛り上がるんだとビックリしました。その一方でコロナ禍での試合はサポーターが声を出せないので、選手たちがあんなに声を出しながら試合をしていることに新たな発見がありました。」

 

--ここからは少しパーソナルな部分のお話も聞かせて下さい。先ほどの陸上競技以外のスポーツはやられていたのでしょうか?

若月「スポット的に陸上をやることはありましたが、中学まではバスケットボールをやっていました。息子はこの3月で小学校を卒業しましたが、サッカーをやっています。4月からは中学生ですが、サッカーは続けるようです。息子のサッカーを見る機会はあったので、そもそもサッカーを見ること自体は好きです。」

 

--息子さんはゼルビア関連のサッカースクールに参加したことはありますか。

若月「先日、李漢宰さんと安英学さんによる「魂のサッカースクール」に参加しました。過去にはコロナ禍前ですが、ふれあいサッカーに参加した息子は、とても感動していました。身近でプロサッカー選手とプレーできることは刺激になったようですし、夢はプロサッカーになると目標を掲げています。ちなみに息子のポジションはFWです。負けん気はかなり強いですよ。」

 

--負けん気の強さはプロ向きですね。今後が楽しみです。ちなみに趣味はありますか。

若月「昔からバイクに乗ることが好きなので、何人かで集まってツーリングに出かけます。先日は成田山まで行きました。もちろん、うなぎも食べました(笑)。」

 

--その他では、どんな休日の過ごし方をしていますか。

若月「息子のサッカーを見に行きます。あとは商工会議所の青年部に所属しているので、そこで「ゼルビア同好会」なるコミュニティーがあります。メンバーと一緒に試合を見に行くこともあります。メンバーは20人近くいます。観戦の定位置はバックスタンドです。」

 

--今週末の「ゼルビアアシスト祭」は、どのような形で関わっているのでしょうか。

若月「日程的に試合に行くことは難しそうなので、昨年に引き続き、成瀬のジューススタンドである66kitchenから無料券を5枚用意し、アシスト祭の景品としてご提供しました。」

 

--オリジナルジュースのセールスポイントは?

若月「うちのフルーツを冷凍して、スムージーのジュースにします。味と鮮度が売りです。」

 

--「ゼルビアアシスト」をここまでやられてきて、手ごたえはいかがでしょうか。

若月「サポーターの方々にお店までお越しいただけることもあります。それはとてもうれしいですし、感謝の気持ちしかないです。皆さん、ユニフォームを着てお店に来て下さるので、ゼルビアのサポーターであると、すぐに分かります(笑)。また町田の地域の方々と繋がれていることもうれしいです。」

 

--ちなみに若月さんもゼルビアのユニフォームをお持ちですか。

若月「昨年も買いましたし、今季のユニフォームはサインもいただけたので、お店に飾ってあります。」

 

--ちなみに背番号は…。

若月「もちろん、太田宏介選手の6番です。昨年は鄭大世さんの9番でしたし、サインも書いていただけました。実はいろいろとご縁があって、「テセキムチ」も独占的にお店に置かせていただきました。」

 

--きっかけは?

若月「クラブからいろいろなご提案をいただいた中の1つでした。実際に奥様ともお会いして、鄭大世さんもお店にお越しいただき、お話をさせていただきました。鄭大世さんと実際にお会いできて、めちゃくちゃうれしかったです。顔も小さかったですし、スラッとしていましたから、これがサッカー選手なんだなと思いました。」

 

--さすが鄭大世さん。粋な演出をされますね。今後のゼルビアがどうなっていってほしいと思っていらっしゃいますか。

若月「今季は行けそうな気もするので、ぜひJ1に昇格してほしいです。先日、商工会議所の会合で黒田剛監督の講演を聞くと、楽しみな気持ちが膨らみました。高校サッカーでの指導力がどこまでプロで通用するか、楽しみです。」

 

--黒田監督のお話の中で、印象に残っているものは?

若月「今は連勝中ですが、負けた時がミソらしいです。」

 

--若月さんとしては、このまま勝ち続けてほしいけど、負けた時にどんなアプローチをしていくか、楽しみだと。

若月「そうです。初の敗戦がずっと先だと良いなとは思っています。」

 

--若月さんにとって、FC町田ゼルビアとは?

若月「ゼルビアは地域に根ざしたサッカークラブですし、町田駅でもポスターが貼られていることで、プロ集団ではありますが、より身近な存在だと感じています。さらに「ゼルビアアシスト」の活動で、クラブ側からいろいろなご提案をいただくことで、普通は選手と繋がることなんてできないのに、選手たちと身近に接する機会をいただけることもうれしいです。」

 

--選手との距離が縮まったことで心が揺さぶられたのですね。

若月「身近なゼルビアをもっと地域住民の方々に応援してもらいたいという気持ちが強いのですが、ゼルビアにはこんな選手がいて、こんなクラブだと広めることができれば、もっとスタジアムまで足を運んでいただける回数が増えるんじゃないかと思います。そして、さらにゼルビアのことを好きになってもらえれば、町田がもっと一体になれるのではないでしょうか。」

 

--そこまで熱量が高まった理由はありますか。

若月「プロの試合を初めてスタジアムで見た時にボルテージが上がりました。また選手がお店に来ていただくことで、より身近な存在となった時に、選手たちのことを、より応援したいという気持ちが強くなりました。」

 

--選手との距離感が近づいたことが大きかったのですね。選手にメッセージを伝えるとしたら、どんなことを伝えますか。

若月「個人的な感情で言うと、ぜひお店に来て下さい、です(笑)。また選手たちが町田のいろいろなところに顔を出して、名前を売ることで、地元の方々はより応援してくれると思います。」

 

--ゼルビアに対する想いもそうですが、町田という地域を盛り上げたいという気持ちがとても伝わってくるお話でした。最後にクラブに対するリクエストや、お店のアピールで足りないことはありますか。

若月「前々から考えていたことですが、ゼルビアという名前が入ったジュースを作ってみたいとは思っています。フットサルクラブであるペスカドーラ町田さんとコラボする形で「ペスカジュレ」を造って、試合会場で販売しています。」

 

--後援会ブースで「まちだみやげ」という町田関連の物産を販売しているので、クラブでも販売できるか、検討してみます。

若月「「ゼルビアジュレ」を造るので、ぜひお願いいたします!」

 

●編集後記・・・

随所に町田への愛やゼルビアへの熱い想いを感じたインタビューでした。
ゼルビアアシストになったきっかけや好きな選手。

そして今後のゼルビアへの想い。

すべての幹は「町田のため」

 

この熱い想いが若月さんを突き動かす原動力であり、ゼルビアをサポートしていただける理由だと思います。

 

この想いに答えるためにも、J1昇格を実現させたい。

その想いをより強くさせてくれました。

 

皆さまぜひ、一度「やさいのナイトウ」へ立ち寄ってみてください!

(MACHIDiary 編集長より)