-- 6月の「まちだ漢祭」に関する話題でご登場いただいて以来2回目でしょうか。今回は近藤圭さんにお話をうかがいます。まずは自己紹介からお願いします。

近藤「運営・広報部の近藤圭です。入社は2020年でゼルビア加入3年目になります。」

 

--8月に部署異動をされたとか?

近藤「マーケティング部から運営・広報部に異動しました。」

 

--ちなみにマーケティング部ではどのようなことをされていたのですか。

近藤「主にファンクラブの運営と、ホームタウン・地域振興活動、JリーグIDの管理など、デジタル周りの業務のサポートにも携わってきました。」

 

--マーケティング部在籍期間中に「これは爪痕を残せた!」と思えるようなことはありましたか。

近藤「異動する直前にファンクラブ会員の親子向けに渋谷にあるサイバーエージェントの「Abema Towers」を訪問するバスツアーを主催しました。

https://www.zelvia.co.jp/news/news-208857/

ファンクラブ、オーナー企業様、クラブが3者で連携するようなイベントをこれまではあまり実行できていませんでしたが、ご参加いただいた会員の皆様にはたいへん好評でした。このように日本のトップ企業を訪問できることは、ゼルビアならではだと思います。」

 

--近藤さんが企画したのですか。

近藤「はい。そうです。他クラブでもファンクラブツアーを実行している事例があったので、それをヒントにしました。コロナ禍が落ち着いてきたタイミングでしたし、そういったリアルなイベントも企画できればと実施しました。ちょうど夏休みのタイミングでもあったため、親子参加型にし、子どもたちにも実際に社員の皆様が働く姿を見てもらいました。町田市内の小学校でもパソコンを使ったプログラミング教育が盛んであることをホームタウン活動で見てきたため、子どもたちがIT教育を受ける中で、それがどう将来の仕事に繋がっていくか。それを見ていただくことも貴重な機会になったと思います。ゲームエンジニアの方のゲーム紹介や、社員の方の講演、そして社員食堂でご飯を食べる機会もありました。」

 

--まさにトップ・オブ・トップの企業の最先端を目の当たりにできたわけですね。

近藤「ご参加いただいた子どもたちはメモを取りながら真剣に見学していました。また藤田晋オーナーにはビデオメッセージをいただけたので、大変ありがたかったです。「これを夏休みの自由研究にしよう」と話されている参加者もいました。」

 

--参加者にとっては、素晴らしいイベントになりましたね。

近藤「Abema Towersでのツアー後は、クラブハウスにも立ち寄っていただきました。そういった意味では結構盛りだくさんな内容になりました。」

 

--参加者の数はどのぐらいの規模感だったのでしょうか。また喜びの声などはいかがでしょうか。

近藤「約10組20名の親子にご参加いただきました。どちらも普段はなかなか入ることができない場所でしたし、喜んでもらえたのではないかと思います。クラブハウス内のマネージャールームを見学した際には、大量の選手の練習着が干してある様子を見たお母様が「こんなに洗濯するんですか!」とビックリされていました。そういった主婦目線ならではリアクションが見られたことも新鮮でした。」

 

--ちなみに今の運営部での仕事内容は?

近藤「試合が円滑に進むように関係各所と調整をしながら、事故・トラブルなく試合を終えるための運営業務に携わっています。」

 

--例えばホームゲームでは、どのエリアにいらっしゃって、どのような担当をされているのでしょうか?

近藤「基本的にはスタジアムの場外にいます。8月に異動してきた後は、前任者と一緒に運営周りの業務の引き継ぎなどを中心に行いました。いろいろと動き回っているので、どこか同じ場所にいるようなことはないですね。」

 

--運営の仕事のやりがいとは?

近藤「運営は100%事故なくお客様に過ごしてもらうことが当たり前の世界です。常に最低でも100%を維持しながら、お客様の期待を越えていくハードルの高さはありますが、そのハードルを超えられた時は、やりがいを感じています。」

 

--運営の仕事をする上で苦労している点は?

近藤「関係各所との調整です。スタジアムグルメの店舗の方、アルバイトスタッフや警備員の配置、社内イベントやパートナー企業様との連携など、一度こちらで集約をして、すべてが円滑に事が運ぶように調整することはなかなか難しい仕事です。」

 

--関係各所との調整は得意な方ですか。

近藤「運営に異動してきて実感していることですが、こんなに調整することがあるのかとビックリしています。前の部署は「こういったことをやります」と言う立場でしたが、受ける立場として実行部隊になると、言うのは簡単ですが、実行に移すのはこんなに難しいことなのかと、両方の立場を経験しているだけにそれを痛感しています。」

 

--ゼルビアに来る前は、他クラブでの在籍経験があるとか。どのぐらいの在籍期間でしたか。

近藤「2016年から2019年まで4年間、別のクラブに在籍していました。その時は運営とホームタウン活動の仕事を兼任していました。最後の1年間は運営全般の責任者としての立場を務めさせていただきました。」

 

--8月に運営担当になってから、シーズンが終了するまで、何か印象に残っている出来事はありますか。

近藤「研修の意味合いも兼ねて、アウェイゲームにも帯同させてもらう機会がありました。その中で新潟さんや岡山さんなど、J1へ昇格していこうとするクラブやサポーターの方々の雰囲気を肌で感じました。ゼルビアがJ1へ昇格するには、そういう雰囲気を作っていくことも大事なんだなと実感しました。」

 

--ホームゲームの雰囲気から昇格していくムードを作っていく重要性を痛感したと。他のクラブも経験された中で、ゼルビアはどんなクラブだと感じていますか。

近藤「クラブ全体として、いろいろなチャレンジをしていこうという空気があるなと思います。「天空の城 野津田」プロジェクトやインターン生の取り組みなど、クラブ全体として新しいことにチャレンジしていくことに対して、とても前向きなマインドがあると思います。」

 

--ゼルビアならではのクラブの特性で感じていることは?

近藤「地方クラブはホームタウンが広域であるケースが多いことに対して、ゼルビアは町田市内だけがホームタウンであるため、逆にそれがアドバンテージにもなると思いますし、アドバンテージにしなければならないと思っています。県全域となれば、市町村によって温度感が違う場合もあります。また全域をカバーする大変さも伴います。例えば、ゼルビアでは町田市内の小学校の新入生全員に下敷きを配布する活動をしていますが、全校に実際に足を運んで手渡しをしています。これは町田市に限ったことであるため、手厚くできているのかなと思っています。このようにクラブとしては、これからも町田市の方々に振り向いていただき、ゼルビアを応援して下さるような活動をしていきたいです。」

 

--今後運営担当としては、どのようなことをしていきたいですか?

近藤「場外を担当する役割であるため、来場者の皆様が試合を観る前に過ごす大切な空間となります。ご来場いただく全ての方に、素敵な思い出が作れるスタジアムの雰囲気作りをしていきたい想いが強いです。数年前からご来城いただいた方々にアンケートを頂戴していますが、それを見ながら改善できることは改善するようにしていますし、シーズン途中は変えられないものに関しては、新シーズンに向けて変えるべきことは改善をして、もっと楽しんでいただける雰囲気を作っていきたいです。」

 

--アンケートでのご意見ではどんなものがありますか。

近藤「様々ですが、スタジアムグルメやアクセス面に関わる部分が多い印象です。アクセス面に関しては、協力会社様と連携しながら少しでも改善していきたいですし、快適にご来城いただける状況を作っていきたいとは思っています。」

 

--ゼルビアのスタジアムグルメはどちらかと言うと、充実している印象ですが…。

近藤「購入するまで列ができるため、単純に店舗数を増やしてほしいといったものから、こういうジャンルのグルメが欲しい、価格、味、提供速度など、さまざまなリクエストがあります。他クラブと比較されるケースもありますね。」

 

--最後に近藤さんにとって、FC町田ゼルビアとは?

近藤「先ほどクラブ全体にチャレンジできる環境があるというお話をしましたが、いろいろなことに挑戦していく中で、自分個人も成長できますし、それに伴ってクラブも成長できると思っています。僕にとってのゼルビアは、ファン、サポーターの皆様や支えて下さる方々と共に、一緒に成長できる仲間であり、成長できる場所です。」

 

●編集後記・・・

運営・広報部に頼もしいメンバーが加わりました。

若いメンバーが多い運営・広報部に経験値とコミュニケーション能力の高い圭さんが入り、よりグループとしての一体感が出てきました。

 

周りからは非常に愛されるいじられキャラではありますが、仕事ではとても細やかに業務を進め、社内での信頼も厚いです。

 

試合運営という仕事は本当に多岐に渡り、褒められることの少ない部署ではありますが、クラブにとって非常に重要なポジションでもあります。

 

試合会場での圭さんにもぜひご注目下さい。

(MACHIDiary 編集長より)