--今回はパートナー事業部の伊東祥明さんにお話を伺います。なんと、史上初となる2度目の登場です。改めて自己紹介をお願いします!

伊東「2度目の登場、恐縮です。パートナー事業の伊東祥明、2018年入社のFC町田ゼルビア歴5年目です。」

 

--昨年に引き続きまちだ青城祭の責任者とのことですが、まずは昨年の青城祭をどう総括されていますか。

伊東「昨年は第1回目だったため、自分自身不安な部分も大きかったのですが、無事に滞りなく、開催できたことに安堵しました。その一方でクラブの中でも、「良い企画だった」との評価をいただいたことで、イベントとしての立ち位置を1つ上に上げることができました。第2回の今年の内容に関しても、準備段階から良い感触を得られています。」

 

--対外的な反響はいかがでしたか。

伊東「試合後の来城者アンケートを整理したところ、子どもたちが楽しそうだったとの声が多かったですね。あとはコロナ禍により、町田市内のイベントやお祭り事が中止となる中、その分も楽しめたとの声もありました。中には毎年恒例のイベントにしてほしいというアンケート結果もありました。正直、泣きそうなぐらいうれしかったですね。」

 

--概ね好感触だったと。

伊東「ゼルビアの試合としては、初めて花火を打ち上げたことも反応が良かったですね。新型コロナの感染者数も増えている中での開催ではありましたが、本当にやって良かったです。」

 

--実際に試合は観戦しないまでも、青城祭に参加した家族連れも見かけました。

伊東「ゼルビアのホームゲームに合わせて開催しているため、試合を観戦していただくことに越したことはないのですが、まずは青城祭を町田市のお祭りとして認知してほしいという想いもあります。「お祭りに来た→サッカーの試合をやっている→じゃあゼルビアの試合を見てみよう」。次第にそういったサイクルができれば良いなとは思っています。」

 

--今から今年の青城祭が楽しみで仕方がないですが、今年特にパワーアップしたことは?

伊東「昨年同様に、ヨーヨー釣りとスーパーボールすくいは縁日ブースとして継続出店しました。さらに100円や200円で楽しめるブースも準備しています。1つは輪投げブース。また「天空の城」の雰囲気に合わせて、「スライム仲間にし放題」というタイトルでスライムの詰め放題もやります。お祭りならではの企画ものと、少し外れた視点のものを実行しようと準備しています。このように、例えば縁日ブースは2つから4つに増やしました。」

 

--とても楽しそう!

伊東「また昨年はやぐらを立てましたが、今年は二段構えのさらに大きなものにします。そこから提灯を垂らす形でより日本のお祭り感を出しています! ゼルビーランドでは以上の2点が進化した部分です。」

 

--ゼルビーランドの外での変化もあるのですか!

伊東「昨年はお帰りの際に鶴川駅行きのバスまでの通り道を青い光で照らしていましたが、ブルーライトアップは今年も継続します。また芝生広場では小野路竹倶楽部という団体さんとのコラボレーションで、「まちだ青城祭竹灯り」と題した竹のオブジェを並べていきます。小さいものは100個ほど、大きなものは数個。鮮やかに光ってインパクトがあるものです。」

 

--お祭りの中身だけではなく、外郭の部分も進化しているのですね。

伊東「少しでも昨年よりは進化した姿をお見せしたいと、青城祭メンバーには伝えつつ、メンバーがさまざまな知恵を絞りながら、準備を進めています。」

 

--小野路竹倶楽部さんとの接点の始まりは?

伊東「もともと地域振興課とやり取りがありました。放置竹林は度が過ぎると、土砂崩れなどの災害に繋がる可能性がありますが、間引きをできておらず、大雨によって崩れてしまう里山が町田には多くあるという課題がある中で、小野路竹倶楽部さんが間引きをしています。その刈り取った竹をどう活用するか。小野路倶楽部さんが検討されている中で、小野路竹倶楽部さんが、竹に穴を開けて、竹灯籠を作っていらしたので、一緒に青城祭を盛り上げましょうと、先方からお話をいただきました。町田市の竹を活用しており、里山保全に繋がる側面もあるため、ご一緒させていただきました。」

 

--そもそものお話で恐縮ですが、8月は27日にも横浜FC戦がある中で、なぜ6日の大分トリニータ戦で青城祭を開催することになったのでしょうか。

伊東「昨年は8月末に開催しましたが、そのタイミングにはもう学校の夏休みが終わっている子どもたちがいたと聞きました。8月下旬よりも上旬の方が良いという声もありました。またアンケートの回答の中には、日曜日だと21時に終わる試合に子どもたちを連れていくことはできませんとか、翌日仕事があるため、難しいです、といったものがありました。横浜FC戦も土曜日開催ですが、日曜日よりも土曜日の方がご来城者には優しいだろうと日程を決めました。」

 

--昨年とはまた違った客層の方々にご来城いただく可能性もありそうですね。

伊東「そうですね。あるいは昨年も行きたかったけど、行けなかった方も今年は来ていただけるんじゃないかと期待しています。」

 

--ご協賛いただけるパートナー企業もたくさん集まったと聞きました。

伊東「パートナー事業部で仕事をしている身としてはたいへんありがたいことですが、昨年開催できた実績が大きく、たくさんの企業の方々に興味を持っていただけました。社数で申し上げると、昨年は25社でしたが、今年は32社と7社増えました。また個人協賛も募らせていただきまして、現段階で23名の方にご協賛いただいています。社数と個人協賛を合わせると、55名の企業の方々と個人協賛の方々にご協賛いただいています。ちなみに昨年は青城祭Tシャツにご協賛いただいた企業様は2社でしたが、今年は11社に増えました。そういったことも青城祭の価値が上がったことを表す現象なのかなと、責任者としてはありがたく、うれしい限りです。」

 

--改めて、どんな想いで青城祭の責任者を2年連続担当されていますか?

伊東「昨年は当日を迎えるまで不安でしかなかったのですが、いざ終わってみれば、社内のスタッフからも評判が良く、安堵したものです。それでも、反省点や改善点はたくさんありました。できればもう1年は責任者をやらせていただき、より良いものにしたいという想いがあります。また青城祭をゼルビアのホームゲームの中で一番盛り上がるイベントにしたいなという気持ちもありますし、町田市内で一番大きなお祭りにしようという目標の下、始めたことではあるので、今回がゴールではありません。一気に目標に到達することはできませんが、町田市内一番のお祭りにするという目標に向けて、大きなものを目指していきたいという志は大きいです。」

 

--反省点や改善点を具体的に聞かせて下さい。

伊東「これは個人としての心持ちの部分ですが、昨年は初めてのことで、開催することに精いっぱいでしたし、メンバーの助けがあったからこそ実現できたことでした。昨年はあまりにも精いっぱい過ぎたので、改めて、青城祭をどうしていきたいか、考えた結果、町田市で一番大きなお祭りにすることを目標に掲げていることはブラさず、今年の青城祭のテーマを設定し、メンバー全員が同じ目線を共有してできるように、考えてきました。また昨年よりは集客に力を入れたいため、告知や周知をどうしていくか。実際に来ていただいた方にはどうしたらストレスなく、ご参加いただけるのか。そのあたりもじっくりと検討しながらここまで準備を進めています。」

 

--ちなみにそのテーマ設定とは?

伊東「今年のテーマは、「ワタシの青城祭」です。クラブとしてのスローガンが「ワタシがJ1に連れていく」ですが、それをパクリまして(笑)、自分も含めて、運営メンバーが「こういったことをやったから、青城祭がうまくいった」とか、「頑張ったから協賛社が増えた」といった、「私が一番楽しめた」と思えるような状況を作りたいという想いが、テーマには込められています。」

 

--現状の手ごたえはいかがですか。

伊東「構成メンバーは自分のことを支えてくれていますし、みんなが楽しみながら、「ワタシの青城祭」を体現してくれています。自分よりも他のメンバーの方が体現してくれていると思えるほどです。」

 

--青城祭の大分戦は「声出し応援の段階的導入運営検証試合」です。声出し応援も再開されますね。

伊東「ついに来たな! という想いです。2020年開幕戦以来になるでしょうか。それ以来チャントを聴いていないので、聴きたいなとクラブスタッフが一同思っています。また何よりも選手が一番喜んでいると思います。サポーターが奏でるチャントの中でプレーすることは、プロサッカー選手の特権でもありますし、そういった環境が戻ってくれることがうれしいです。」

 

--その分も、1人でも多くの方に天空の城にお越しいただきたいですね!

伊東「ぜひ大声援で選手たちをサポートしていただきたいです。」

 

--さらには太田宏介選手のホームデビュー戦になる可能性があります。

伊東「とにかく帰ってきただけでもうれしいですが、先日の記者会見での町田に対する愛を聞いて、泣きそうになるぐらい感激しました。天空の城デビューとなれば、青城祭の花火で華を添えたいと思います。」

 

--ちなみに花火以外の演出もパワーアップするとか?

伊東「今季のホームゲームのナイターはスパークラーが上がっていますが、青城祭に関してはもっと派手にいきたいと、ホームのゴール裏にファイアーボールを設置する予定です。選手入城時やゴールを決めた時は、バックスタンドからスパークラーが上がり、ホームのゴール裏では火柱が上がるというエンターテインメント性がかなり強化された演出になります。米国のNFLの試合を彷彿とさせると思います。」

 

--その他には?

伊東「これはスタジアム内ではないですが、天空の城感をより醸し出すために、城外でスモークを出したりします。普段のホームゲームよりも、見た目でも楽しめる空間になっています。」

 

--まさに映える空間だと。

伊東「インスタグラムのハッシュタグが「#天空の城」で支配されるほど、賑わうことを期待しています!」

 

--ここまで聞いても見どころ満載ですが、当日のオススメスケジュールは?

伊東「昨年と同様に、16時から縁日がスタートします。縁日からガッツリ楽しみたい方は、16時からお越しいただき、ヨーヨー釣りやスーパーボールすくいを満喫して、試合も堪能して下さい。青城祭を最初から最後まで楽しみましょう。」

 

--では、改めて青城祭への意気込みを町田市民の皆様にお伝え下さい!

伊東「私が髪をバッサリと切ったことも気持ちの表れです(笑)。それは冗談として、こうして私が代表者として話していますが、メンバー全員が青城祭を楽しんでほしいという想いで準備をしています。当日お越し下さったファン、サポーターの皆様、初めてゼルビアの試合にお越しくださる方々、またご家族連れの方々も安全に楽しんでもらえるようなイベントにしようと、大きなことから、細かいことまで準備を進めていますので、その成果を当日、ぜひご期待下さい。」

 

--それでは最後に伊東さんにとって、青城祭とは?

伊東「ゼルビアとは…という質問よりも回答が難しいですね。参加してほしいという気持ちが強いですし、参加して下さる方々、町田市民の方々も含めて、作り上げるものでもあるので、“みんなのもの”。これでいかがでしょうか!?」

 

●編集後記・・・

二度目の登場となった伊東さん。

昨年よりパワーアップした「青城祭」を開催するという強い気持ちを持って今回の青城祭の準備を進めています。

 

いつも笑顔で、誰よりも周りに気を遣い、常に全体に目を配るその背中に、青城祭実行委員会メンバーは力強く引っ張られてます。

声出し応援・・・

太田宏介選手ホームデビュー戦!?・・・

 

青城祭イベントだけでなく、様々な催し物を準備して皆様のご来城をお待ちしております。

(MACHIDiary 編集長より)