--今回はFC町田ゼルビアジュニアユースで10番を背負っている武田翔琉選手にお話をうかがいます。未来編、選手としては初めての登場です。まずは自己紹介からお願いいたします。

武田「FC町田ゼルビアのジュニアユース(U-15)に所属している武田翔琉(たけだ・かける)です。ポジションはMFで主にインサイドハーフをやっています。」

 

--これは余談ですが、チーム名を言う時に頭に「FC」をつけて、正式にFC町田ゼルビアと言っていたことが印象的です。やはりそのように言われているのでしょうか。

武田「中学1年生の時に、試合が終わった後の挨拶で「町田ゼルビアジュニアユース」ですと言ったら、「FC」を付けるように指導を受けました。それからはきちんと頭に「FC」をつけるようにしています。」

 

--なるほど。素晴らしいクラブの教育ですね。ちなみにどのタイミングでゼルビアに加入したのでしょうか。

武田「僕が入った当初、ジュニアチームはなかったので、年中ぐらいからスクールのアドヴァンスクラスに加入し、年長の時に、一つ上のスペシャルクラスに入りました。ジュニアユースでは長く一緒にやっているチームメートが多いですね。」

 

--サッカーをやっていてどんな瞬間が楽しいですか。

武田「自分が得点やアシストをして、チームのために仕事ができて、その上で勝てた時が楽しいです。チームの勝利が一番のモチベーションです。」

 

--ちなみにご自身のストロングポイントはいかがでしょうか。

武田「ボールを運ぶ推進力や攻撃に厚みを加えるプレーです。」

 

--例えば他のJリーガーや代表選手で似ているタイプの選手はいますか。

武田「相手を剥がしたりできるので、日本代表の三笘薫選手かなと思います。」

 

--ゼルビアの三笘ですね。また国内、海外を問わず理想の選手はいますか。

武田「元ブラジル代表のロナウジーニョです。」

 

--でも世代の選手ではないですよね。ロナウジーニョのことを知ったきっかけは?

武田「うまい選手のプレー集の動画を見ていたら、ロナウジーニョ選手のことを知りました。それからはロナウジーニョのスーパープレー集を見始めて、サッカーの楽しさを感じられるプレーをする選手なので、ロナウジーニョ選手が理想です。プレーのマネをするのは難しいですが、テクニックなどは参考にしています。」

 

--ゼルビアで目標や参考にしている選手はいますか。

武田「平戸太貴選手です。ドリブル、パス、シュートなどの技術が優れていて、参考にさせていただいています。今季はアシストも得点もたくさん決めていますし、いつも以上に得点に絡んでいてすごいなと思っています。ボランチだったら、佐野海舟選手を参考にしています。攻守でとても優れていて、ボールを取り切れるプレーも参考にしています。」

 

--歴代のゼルビアの中で最も好きな選手は?

武田「今も在籍していますが、中島裕希選手です。前からプレスを掛けたり、体を張って味方にパスを繋いで、点を取るところが好きです。」

 

--中島選手は今年で38歳になる年齢ですが、そのぐらいまでサッカー選手を続けたい想いはありますか。

武田「できれば体がもつまでやりたいです!」

 

--とても頼もしいです。チームは現在、Tリーグを7連勝中!と聞きました。好調の要因は?

武田「毎試合厳しい試合ばかりですが、最後の最後まで集中力を切らさずに戦い続けられていることが好調の要因です。」

 

--チームが良い方向へ向かうために、武田選手なりにチームに何か働きかけているようなことはありますか。

武田「声をたくさん出すタイプではなく、プレーで引っ張っていくタイプの選手なので、プレーで引っ張るようにしています。」

 

--背中で見せるタイプなのですね。チームの雰囲気はいかがですか?

武田「チームメート同士で仲が良く、コミュニケーションも取れています。サッカーでは何でも言い合える仲間たちです。」

 

--Tリーグ第4節のクリアージュ戦で初ゴールを決め、現在は3ゴールと聞きました。ここまでの自分の評価は?

武田「まだ3点なので、満足はしていないですし、もっと得点やアシストを増やしていきたいです。」

 

--今季の数値目標は具体的に立てていますか?

武田「1試合に1ゴール1アシストを取りたいという目標を立てましたが、まだまだです。」

 

--今季のFC町田ゼルビアジュニアユースチームはどのようなサッカーを目指していますか。

武田「どんなに敵が強くても恐れずに、パスを繋ぎ、前へ押し上げて、相手を圧倒して勝つサッカーを目指しています。やっていて楽しいです!ちなみに攻撃時のシステムは4−1−4−1で、守備の時は4−4−2でやっています。」

 

--守備と攻撃で立ち位置を多少変える難しさがあるのでは。

武田「頭の整理をしなければいけない難しさはそれほど感じていません。むしろ体力面が厳しいので、それが大変です。」

 

--サッカーIQがあるタイプなのですね。

武田「けしてすごく高いとは思いませんが、低いとも思いません。監督から指導していただいたことを実際のピッチで表現するのも、そんなに苦ではありません。」

 

--今季のチームの目標は?

武田「1試合1試合を勝つこともそうですが、Tリーグで優勝して高円宮杯やクラブユースなどの全国大会に出場することが目標です。全国大会となると、気持ちが昂りますから。」

 

--今後の個人としての目標は?

武田「まずはユースに昇格して結果を出せる選手になりたいです。また僕はこの産まれ育った町田のトップチームに上がって活躍をしたいと思ってきたので、ここまでトップチームに入りたいという想いの下、厳しい練習を重ねてきました。またゼルビアは昔からJ1に昇格したい想いが強いですし、自分がゼルビアのトップチームに上がった時にJ1ではなかったら、J1に昇格するための力になりたいです。」

 

--最後にファン、サポーターの皆様へメッセージをお願いいたします。

武田「いつも応援ありがとうございます。これからも見ていて楽しいサッカーをし続けるので、引き続き応援よろしくお願いします!」

 

●編集後記・・・

FC町田ゼルビアへのチーム愛を非常に強く感じたインタビューでした。

 

インタビューが始まる前は、「緊張してません!」と明るく話しておりましたが、インタビューが始まると少し緊張しているのかな??
という雰囲気でしたが、次第に慣れてくると鋭い視線で答える姿はとても頼もしく感じました。

 

特にチームの目標や個人の目標の話しをしている時は、強い意志を感じ「ゼルビアでJ1に行きたい」という気持ちの強さを感じました。

 

チームを引っ張る背番号10のプレーをぜひ、グラウンドに観に来てください!

(MACHIDiary 編集長より)