コンビニ経営をしていて、毎月の利益に直結する
廃棄ロス。
発注管理ができていないと、
1日で10万円近い金額の商品を捨てるお店もある。
最近は、ようやくお店の権限で販売期限の近い商品を
値下げ販売することが裁判で認められたという背景もあり
以前に比べて廃棄ロスは減少気味。
ただ、弁当などを値下げして販売すると
それが目当てのお客さんしか集まらず
利益が減ってしまうというのも事実。
廃棄ロスを減らすためには、そもそもコンビニ本部が
どういう考え方で発注の仕組みを構築してきたか?
その根本を知っておくことが非常に大事。
たとえば、お客さんからもらった注文の商品のみ
発注すれば理論上、廃棄ロスはなくなる。
しかし・・・。
食品や比較的すぐに消費するものを販売している
コンビニの業態は、お客さんが今欲しいものを
提供しなければならない。
だから、お客さんが今欲しいと商品を注文したものが
スグに提供できる仕組みの構築が必要だったわけ。
これって、トヨタのかんばん方式(ジャストインタイム)と
同じ考え方なのだ。
天候・気温・曜日・周囲の行事などによって
お客さんの求めるものが違うから、
発注~納品の時間差を極力、縮める。
これがコンビニの1日3便制という納品システムを
作り上げてきたのだ。
そして・・・。
実は、コンビニお客さんというのは
大多数がリピーター。
しかも、そのほとんどが
来店周期、来店時間、購入するものがパターン化している。
つまり、不特定多数のお客さんを相手にしてると思われがちの
コンビニは、常連客で成り立っているのだ。
コンビニオーナーがすべきことは、非常に簡単。
まず、現状分析として1ケ月分の防犯ビデオを早送りでみながら
どの時間帯に、どんな常連客がどの程度いて、どんな購買パターンを
しているのか?
それを自分なりに把握すること
その上で、いかに常連客が大事であるかをスタッフに伝え、
時間帯ごとに、どんなお客さんが来店してい
誰がどの時間に何を買いそうなのか?
というスタッフの意見を吸い上げるため
じっくりとコミニケーションすること。
その手間を惜しまないことが廃棄ロスの大幅減少に繋がる。
しかし、これを実践できているコンビニオーナーは極めて
少ない。