あざらしと青森と芸術
スピッツのライブ鑑賞のため初めて訪れた青森県。運良く3連休だったのですが、天涯孤独で守るものが何一つないことを良いことに、連休をフルに使って現地をフィールドワークしてみました。テーマは「芸術」です。青森県は、実は様々なジャンルのアーティストを生んでいるんですよね。自分が知っている範囲でも、棟方志功さん、太宰治さん、高橋竹山さん、寺山修司さん、沢田教一さん、ナンシー関さん、奈良美智さんなど。今回は美味しいものを食べたり飲んだりするのは後回しにして、青森が生んだアーティストたちの作品を観に行きました。普段Twitterを眺めていると、スピッツのファンの皆さんはメンバーのイラストを上手に描いたり、素敵なアート作品を創っていたり、芸術的なセンスのある方が多いですよね。いつも感心して見ているのですが、自分はというと学生時代の図工(美術)の成績は5段階評価で2というありさまでして、クラスでドラゴンボールとかの漫画のイラストを上手に真似て描く友達を羨望の眼差しで見ていました。俳優の田辺誠一さんや、元乃木坂46の生田絵梨花さん描いた絵を見たことはありますでしょうか?レベル的にはあんな感じです。彼らは他に有り余る才能があるので下手ウマな絵だねなんて言われてるかもしれませんが、自分は絵の具が無駄になるから何も描くなという感じで、早々に絵には見切りをつけ、その後写真の道を選ぶことになりました。そんな訳で芸術、特に美術のセンスにおいて大きなコンプレックスを持っている僕は、優れた芸術作品に触れてセンスを磨こうと3つの施設を訪問しました。一つ目は「青森県立美術館」(青森市)外観は白く飾り気のない箱みたいなのですが、その無機質さが不思議な存在感を放っていました。常設の展示としては青森が生んだパンクなスーパースター奈良美智さんの作品をはじめ地元のアーティストの作品と、企画展として庵野秀明さんの展示を観ることができました。この美術館のシンボルにもなっている「あおもり犬」はご飯を『待て❗️』って言われているみたいな可笑しさがあります🐶大きさとしては2階建の家の高さくらいあったかもしれません。そして壮観だったのは布に描れた巨大な絵画に四方を囲まれた空間。中央の椅子に座ってボーッと作品を眺めていると、時間や空腹を忘れていました。そして二つ目は「棟方志功記念館」(青森市)こちらは言わずと知れた世界的な版画のアーティストですね。作品展示のほかに、存命時のドキュメント映像が放映されており、どのようなパーソナリティを持った人だったのかを知ることができたのは貴重でした。作品を創ることだけに全てを捧げていて、大人なのに子どものような無垢で、真の芸術家という感じでした。版画だけでなく絵も描いており、そちらも豪快な独特のタッチで目を惹かれました。三つ目は「寺山修司記念館」(三沢市)詩人であり、歌人であり、戯曲家であり、評論家であり、競馬のエッセイ、その他にも様々な分野で活躍されましたが、特に彼の短歌は本当に素晴らしくて、大学生の時に何度も繰り返し詠んでは参考にしたものでした。短歌なんて創っても1円にもなんねぇんだから、就職活動しやがれと友達や親から蔑まれ、彼の良さがわかる人は周りには誰もいませんでした。スピッツの青森公演のMCでは、マサムネさんが昔プライベートで恐山にレンタカーで行ったということを話していましたが、その途中にあるこの記念館に寄りたかったということを言っていました。時間の都合で行くのを断念したとか。たくさんの人を魅了してきた寺山ですが、残念なことに亡くなるのが早すぎた。もっと長生きしてくれていたら、同時代を生きてさらなる活躍を見ることができたかもしれないと思うと残念でなりません。そしてこの旅では思いがけず素晴らしいものを手に入れることができました。それは寺山修司なりきりお面です。美術館の売店でこれを発見した時、ずっと探していたものを見つけた様な気持ちになり、値段がいくらするかなど確認せずに買っていました。もしかしたら5万円くらいしたかもしれないし、1,000円もしなかったかもしれません。クレジットカード一括払いで支払ったのでいくらしたのかは分かりません。もう値段は関係なかったのです。このお面をつけて短歌を詠んだら、とてもいい作品ができるような気がして。このお面と出会えただけでも、青森の旅は大成功だったと言える。では最後に寺山修司さんの短歌を紹介して終わりにしたいと思います。ほなまた✋『一粒の 向日葵の種まきしのみに 荒野をわれの 処女地と呼びき』寺山修司【寺山修司の記念碑】【記念碑から望む小田内沼】