aitendoさんにて見つけた315MHz帯の無線電波を使用した無線通信モジュール
arduinoを使用してもっと簡単に無線通信できる良い手段が無いかと探していた所、
aitendoさんにて見つけた315MHz帯の無線電波を使用した無線通信モジュールなるものを発見したのでそれの実験レポートです。
使用したのは「RX315-XWC682 M4」と「TX316-2262FD」です。
こちらの特徴は送信側にSC2262というエンコーダーチップを搭載、受信側にはSC2272というデコーダーチップを搭載。
入力の4ビットの信号のどのボタンが押されているのかという情報を送信して、その情報を受信可能って事です。

回路図はデータシートを参考にして以下になりました。
データシート
データシート

回路図
315MHz送信モジュールと受信モジュールの実験・回路

 
データシートの送信側の回路図を見て気づくべきだったんですが、この回路は4つのスイッチをONにした時だけ送信回路の電源がONになるようになっております。
さらに、実際に実験して気づいたのですが、電源をONにしたまま、D0~D3への入力信号を変更しても受信側には反映されません。
本当はやりたかったのは
 arduino→送信モジュール→無線通信→受信モジュール→arduinoでデータ受信
だったのですが、今回の送受信モジュールでは、普通の4ボタンのリモコン機能を実現する事しか出来なさそうです。
購入時に気を付けなければ事がありましたので書いておきます。
aitendoさんで表にしてくれているのでちゃんと読めば判るんですが、
ペアリング発信抵抗っていうのが有りまして、使用するチップと抵抗値によって送信と受信でペアリングが決まっております。
http://aitendo3.sakura.ne.jp/aitendo_data/product_img/wireless/rosc2.pdf
間違った組み合わせて購入してしまうと通信できません。
このモジュールの実際の応用例としては駅の駐輪場とかで自転車の場所が判らなくなってしまったり、係りの人が整理の為に移動したりしてやっぱり場所が判らなくなったりしたときに送信リモコンのボタンをポチっと押すと受信機側で音と光で知らせてくれる等の機能が実現可能ではないかと思いました。
そういった応用例の場合に気になるのが電池の持ち具合なんですが、単三電池4本つないで電流を計測したところ2.84mAとなっておりました。最近のNi-MHの電池の場合で手元のGoldenPowerのもの(秋月にて購入)の場合2100mAHも取り出せますので単純計算で2100mAh/2.84mA/24時間=約31日という事になりますので実用十分なようです。
2.84mA
受信機側の待機時の電流

写真
風景