すでに九州ゲームショウで導入部分は体験済み。
期待度MAXで商品の到着を待ち、プレイ開始。
うん、面白い。
アイテムを持てる数の少なさ、選べない攻撃対象。
MPはないがストックが5つしかないAP。
いろいろと不自由だ。
だが、そこがいい。
その部分は全く気にしないし問題ない。
選べないターゲット問題ですが
武器によって前衛優先か後衛優先かのチョイスは出来るし
敵パーティと一戦交えればどの順番で攻撃するか把握出来るので
そこまで問題視する事はないですよね。
もどかしくはあるけど。
それよりも、です。
プレイを進めてて、今イチ楽しめてない自分がいるのです。
システム的には大丈夫なのに、なんでだろ。
ストーリーか。
たしかに、パーティの面子がなかなか安定せずころころ変わることに
戸惑いはしましたが
ドラクエⅣかFFⅡと思えば大丈夫なはずだがさて。
なんでだろう?
吉田明彦氏のグラフィックも最高レベルで再現されているのに何故?
何故?
何故なんだー!!!!
と色々考えたがなかなかうまい答えが見つからないので
息抜きにPSPのベイグラントストーリー(PSアーカイブス版)で遊んでみた。
そこに答えがあった。
僕は…
吉田明彦が描く松野泰己の世界が大好きだったんだ。
そう、楽しめなかったのはそこ。
吉田さんがアートディレクションをするということでついつい松野ゲーのような
人を人とも思わない業にまみれた人間模様をセットで期待してしまってた。
酷い事平気で言う人たち。
しかし吉田さんが描くとどんな非道な人間も魅力的に見えるというマジック。
そこに僕は惚れていたようです。
でも、これじゃ楽しめんよね。
あれを求めるには世界が違いすぎる。
違和感アリアリなのも仕方が無い。
光の4戦士はあんなドロドロした世界じゃないよ。
少年少女のジュブナイル。
妖精さんが出てきたり、ネコちゃんとパーティ組んだりしますしw
ストーリーはなんというか児童文学っぽい。
うん、そこはきちんと切り離していこう、俺。
これは吉田さんの新境地なんだ。
そう思わないと一生楽しめんよ。
あの、よくひとつのシリーズ、一人のクリエイターのファンやってますと
過去の作品引きずってしまって、作家さんがせっかく新しいチャレンジしてるとうのに
いままでと違いすぎると拒絶反応起こしてバッシングしたりしますよね。
気持ちはよく分かります。
僕もさっきまでそんな感じでした。
でも、そこはそれ、きちんと切り離した方がいいんだと思います。
吉田さんタッチ変わっちゃったなあ、と思うよりも
吉田さんこんなんも描けるんだ、と思うべしw
じゃないと、作家さんが魅せる新しい世界を見逃してしまう。
現に、光の4戦士のグラフィックは
オウガシリーズのようなドット芸術でも
ベイグラントストーリーのような深みを極めた3D表現でもない
絵画的で暖かみのある素晴らしい世界が広がっています。
光の4戦士はフィールドや街の1場面1場面が美しいのです。
どこを切り取っても絵になる。
これはすごいことです。
そしてこれは、松野さんと組んでたらきっと出てこなかった世界かも知れません。
写真のように美しいゲーム画面は海外のHDゲーなんかではごろごろ転がってますが
絵画的に美しい作品はそうないですよ、本当に。
美術館で絵を眺めてるようなRPG。
画面の奥にある筆遣い、息づかいに思いを巡らせる事の出来るRPG。
システムは懐古主義ですがビジュアルに関しては未体験の新しさ。
ネコ目リンクのようなトゥーンシェイドを用いたアニメ的なものや
大神のような日本画的なもの
あと、本作を手掛けたマトリックスが得意とする
ローポリのアナログ感を逆手に取った人形劇的なもの今までもならあるけどね。
この西洋絵画的な3D表現はほんとに新しいなあ。
これを見逃してしまってはもったいなさ過ぎる。
いやいやいや、長くゲームやってると色々弊害もありますなあ。
携わる作家さんの名前に惑わされるのではなく
きちんをそのゲームの魅力を見極めてプレイに臨まねばと反省したマダオであった。
以降楽しくプレイ出来ています。
それにしてもどの街も楽しいですよね。
歩くだけで楽しい。
街にいるネコちゃんとかワンちゃんとか鳥とか
そしてセーブポイントにいるキツネさんとか可愛過ぎる。
可愛いもの好きにはたまらんRPGです。
戦闘は非常に淡白ながらクラウンとアビリティ、そして属性の要素が
思ってた以上に重要でターゲットが自動というアバウトさと相まって
けっこうスリリング、というか不慮の事故が起きやすくて大変で
そこも織り込んで装備品チョイスせないかんという
なにげに骨太な作りだったりして驚いております。
なるほど、こういった凝り方もあるのか。
しかしここでアイテム制限が重くのしかかるんだよなあ。
装備品含めて15個は少ない。
だが、そこがいい。
と言い張るしか無いよ、おっさんゲーマーとしてはwww
賛否分かれそうだけど僕は面白がってます。
しかし、RPGってのは、日本のRPGってのは
アクションが苦手な人やアドベンチャーで積んでしまった人でも
レベルさえ上げればクリア出来る初心者にやさしいゲームである。
といった印象をお客さんが強く持ってしまったせいで
その後ユーザーの不満点を改善することを最優先に発展してきたんだなと痛感。
いや、ドラクエ自体はそんなつもりはなかったんだろうけどね。
ちゃんと役割を演じるゲーム、ウルティマやWIZに憧れて生まれたゲームだったはずなんだけど。
このお客さんからの要求が和製RPGの方向性を決めちゃったんだろうな。
役割を演じるゲームではなく、誰でも快適に遊べるゲームとしての有り様を。
以上、光の4戦士で遊んでみたでした。
装備変えるとグラフィックが変わるのが地味にすごいというか
これまたカワイイですね。
とにかくかわいいRPG。
唯一の不満はクラウンと共に変わる帽子のデザインが
一部可愛くなかったりするところか。
ずっとすっぴんでいたい衝動に駆られますwww
にしてもパーティメンバー安定しませんなあ。
4人揃うのはいつになることやら。
ではでは(・ω・)/