超ヒーロー皇牙で遊んでみたVer2.0 | バーチャルコンソールクエスト

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ゆるゆるゲームブログ

超ヒーロー皇牙と書いて『スーパーヒーローオウガ』と読みます。

ということでG.Gシリーズの格闘アクション超ヒーロー皇牙。
忍カラクリ伝と共にDLしてみましたのでその感想など。


えー、8bit、16bit時代の格闘アクションにも
スパルタンXのようなサイドビューのものからベルトスクロール、
そして対戦格闘といろいろありますが皇牙はそうだなあ…

サイドビューで、ベルトスクロールしない格闘アクション。

といったところでしょうか。
大体3画面分ぐらいのバトルフィールドがありまして
そこに1~3人の戦闘員が襲ってきます。
彼らはスパルタンXのような一撃昇天系ではなく
ファイナルファイトのようなライフ制なので
こちらもコンボ繰り出してライフ削って倒していきまして
フィールド内の敵をすべて倒すと次のグループが襲ってくる。
そして一定の雑魚蹴散らすと怪人登場、という流れでして
ベルトスクロールならここで場所を移動することになるのですが
皇牙は低予算番組らしいので同じシーンで延々戦闘が繰り返されますwww


皇牙の攻撃は基本技・ヒーロー技・スーパーヒーロー技の3種類に分類されまして
格闘ゲームに準えると小攻撃・強攻撃・コマンド技、といったところでしょうか。
対戦格闘ではなく古いタイプの格闘アクションということで
相手の攻撃をガードすることは出来ませんが
右か左、進行方向に素早く2回コマンド入力するとダッシュ状態となり
この瞬間は無敵状態なので緊急回避として使えます。
また十字キー上方向(斜め上もあり)ジャンプも出来て、ジャンプは2段まで可能。
なのでジャンプして回避と言う方法もアリ。

基本技(Xボタン)はパンチですが連続で当てることにより
パンチ→パンチ→アッパーと連続コンボになりましてアッパーは敵を浮かすことが可能。
ジャンプ中にXボタンでジャンプキック。

ヒーロー技(Aボタン)は立ち状態だと上段蹴り
進行方向にキーを入れた状態から繰り出すと突進パンチ
ジャンプ中だとカカト落としになります。

そして最後にご紹介するのはスーパーヒーロー技。
まず、使用するには必殺技ゲージを溜める必要があります。
ゲージは通常技やヒーロー技を当てていくと溜まります
ヒーロー技の方が一発で溜まるゲージ量が多いです。
で、ゲージがメモリ一杯になるとそれを消費することで技を発動させることが可能。
ゲージはMAX3メモリなので3回分スーパーヒーロー技のストックが可能ということですな。

スーパーヒーロー技は3種類。
1つ目はオウガキック。
皇牙が向いてる向きに対して後ろ・前・Aと素早く入力すると
横方向に高速の飛び蹴りを繰り出す突進系の必殺技ですね。
2つ目はオウガブレード。
下・下・Aと入力すると発動しましてその場で剣を振り下ろします。
攻撃範囲は狭いですが威力が高い技、なのかな。
2つ目はオウガバースト。
Bボタン押すだけという簡単操作で発動する技で、
他の2つも技とは違った特徴がありまして、まずはこいつが回復技だということ。
皇牙はライフ制でライフが0になるとゲームオーバーなんですが
この技を当てるとライフが少し回復するというすぐれものであります。
それから、オウガバーストは先に出してる技に割り込んで発動することが可能。
弱攻撃3段目当てて即発動なんてことも可能であります。
1発発動の技ですが回りに敵が密集してるところで使うと
当てた敵の人数分回復しますんで1人だと微量の回復量も
3人まとまるとけっこうな量回復します。
ので、雑魚の攻撃で削られた時は、弱攻撃などで敵をまとめて
ボンと発動、どんと回復というふうな使い方が基本でしょうね。


格闘アクション、ということで技さえ憶えりゃあとは簡単。
ひたすら敵をボコるのみwww
つーことで、プレイしてみる。






うーむ、微妙(・Θ・;)


いや、面白くないことはないんです。
格闘アクションとして普通に遊べます。
ガードとかしゃがむとか投げとかないけどボコボコにする楽しみはある。
皇牙はスコア、到達ステージ数のほかに最大コンボ数が記録されまして
敵をボコッてると右の方に対戦格闘ゲームのようにコンボ数がカウントされまして
最後の攻撃後に時間を示すバーが出てここが尽きる前に次の攻撃を当てれば
コンボが継続していくのでボスバトルまでの雑魚はすべて繋げてコンボで倒す。
なんてことを目標に遊ぶこともできるんですけど…
敵は基本やられ役のやつと、中段蹴りとか飛び蹴りとかステージによって違いますが
一芸身につけたやつの2種類。
サイドビューなんで奥行きを考慮した駆け引きはなく
ステージの仕掛けや銃器や角材と言った敵を派手にぶっ飛ばすアイテムも一切なし。
とにかく挟まれないようにだけ気をつけて立ち回るのみ。

また、各ステージのボスなんですがこれがちょっと難しめといいますか。
ボスバトルは1vs1のタイマンバトルなんで対戦格闘のCPU戦のような趣で
ネオジオ系のような超反応極悪バトル、というわけではなく
ちゃんとパターン見切って戦えばなんとかなるタイプなんですがちょっと固くてですね。
通常攻撃ではなかなかライフ削れません。
皇牙は数々の必殺技持ってますが
吹っ飛ばし系の技もボスには通用せず
ボスに対してボコボコ殴ってると攻撃後の硬直時間中にボコられ
スーパーヒーロー技で体力削ってもその硬直時間中にボコられ
という情況になりまして俺涙目orz
また、敵の攻撃が重いので2~3度ボコられるだけで瀕死。
雑魚戦では大活躍のオウガバーストもタイマン勝負のボス戦では効果薄とあって
真っ向勝負すると1面から大苦戦必死。
ここで心折れる人もけっこういるんじゃないでしょうか。
ただここも対処法がないわけではなく
忍カラクリ伝レビューのコメント欄でも助言いただきましたが
ボスは一定量ダメージ食らうとピヨってしまうので
小技大技交えつつダメージ蓄積して、この辺が頃合かなというタイミングで
オウガブレードかオウガキックでピヨって頂き
ピヨり中に通常→ヒーロー技のコンボ叩き込んでゲージを溜める。
を繰り返すとけっこうあっさり倒せたりします。
けど、これもけっこう慣れが必要ですし後半はこれをもってしても苦戦必至。
雑魚はアッパーでもヒーロー技でも吹っ飛ばせるのでさほど気にならなかったけど
各大技の硬直時間長いよね。
とはいえ使い勝手抜群の性能だとゲームが簡単すぎてつまんなそうだし
忍カラクリ伝は少ない要素を上手くまとめて面白いゲームに仕立ててましたが
さすがに格闘アクションだけは、それなりの予算と労力割かないと面白くはなりませんかねえ。
価格以上の感動を提供し続けてくれた傑作揃いのG.Gシリーズもここで小休止、ということか…















普通のゲームバカだったらこのような評価で終わってたと思います。
がしかし。
幸か不幸か、僕にはアニメ好き、そしてアニメほどじゃないけど特撮も好き。
というオタ属性が備わっておりまして
こっちの目線で見ると、この淡白すぎるチープな内容が
ちょっと違って見えるからアラ不思議。


まず背景。
皇牙は、どっかのスタジアム横の遊歩道でひたすら戦っております。
普通のゲームファンなら、予算がなくて背景1種類しか用意できなかったんだね。
悲しいね、失笑。
となるところでありますが特撮好きにはこう見えます。









さいたまスーパーアリーナですね、分かります。


とwww
解説しますと、サッカーの代表戦やアリーナコンサートの会場として
全国的にも知名度のあるさいたまスーパーアリーナは
平成ライダーシリーズやスーパー戦隊シリーズなど
日曜朝にやってる特撮ヒーローモノのロケ地として1作品で何度も登場する
るるぶ特撮とかあるならば多分巻頭カラーはここしかなかろうと言える
特撮ファン御馴染みの場所なんですが
皇牙のロケ地もたぶんココですwww
いや、味の素スタジアムかもw
とにかく、スタジアム周辺は定番のバトルスポットなので
使いまわし上等、むしろココじゃなきゃ困る、ここひとつで十分。
と特撮好きの目には映りますwww

それからアニメ・特撮好きということは
当然8bitや16bit時代のキャラゲーにもけっこう手を出してたりします。
キャラゲーに良作なしと言われたこの時代に
性懲りも無く手を出しては涙目になりながら
「いや、でもこれはまだ遊べるほうだよ」と自分に言い聞かせて
ベルトスクロールセーラームーンや
対戦格闘Gガンダムやガンダムw、そしてコンパチヒーローもので遊んできたものとしては
皇牙の技の少なさや淡白さ、子供向けと考えると高いと言わざるを得ないボスの難易度なんか


これ、バンプレスト水準だとむしろ良心的だよね?

と言えますwww

いやいやいやいや、超ヒーロー皇牙が目指したところってのは
面白い格闘アクションじゃないと思うよ、僕は。

皇牙は昔懐かしのキャラゲーを目指したんじゃないかなあ。

そう考えると、妙に納得がいくんです。
微妙におかしい硬直時間やそこを無視して動け、ついでに固いボス等
チューニングの悪さからくるちょっと難しいゲームバランスに、
ヒーロー技でフィニッシュした時だけ見られる1種類のみのチープな演出や
微妙に本編への配慮を思わせるタイトルのみのステージ間演出など。
むしろよく出来てるといっていいぐらい。
スーファミ時代のキャラゲーってこうだったよねーw
これ、間違いなく狙って作ってるよねーwww
と思えてくるから不思議ですwww


マダオよ、G.Gシリーズを贔屓目に見るにもほどがある!!!


と言われそうですが
皇牙はやっぱ狙って作ったとしか思えない。
で、狙って作ったとしたらこれは評価せざるを得ない。
むしろスタンディングオベーションwww
それぐらいスーファミ時代のキャラゲーを彷彿とさせるチープさであります。
音楽とかタイトルロゴも特撮番組の特徴をよく捉えてますし。
キャラの使いまわしも低予算で頑張った特撮ものっぽくて逆に好感持てるしw
懐古主義の極みと言ってもいい出来であります。
かといってゲームとして、昔のほんとに酷かったキャラゲーのように遊べないわけではなく
チューニングはきちんとなされてるっぽいしね。
なんて恐ろしい子(ガラスの仮面風)



いやあ、久々にキャラゲー満喫したなあ。
涙目で遊んでた頃よりもはるかに楽しめましたよ。
どちらかというとトラウマ扱いされてるかもしれないチープなキャラゲーを
現代に再現しようとするなんてバカバカしすぎて最高だなあ。
黒歴史のメインストリームであるキャラゲーですが
PS時代に入り、kaze制作の仮面ライダーやウルトラマンのような
ゲームとしての粗が全く気にならないほどに徹底して作りこまれた作品や
ゲームとしてきちんと遊べるガンダムゲー、ジャンプマンガゲーなど
環境は昔に比べると遥かにマシになりました。
酷いのもあるけども、ま確実にマシにはなってるはず。
そんな中、敢えて黒歴史を懐かしんでみようというスタンスで
作られたんじゃないかと思われる超ヒーロー皇牙。
これに惚れないわけにはいかないなあw
現時点で、G.Gシリーズ1番の衝撃作、問題作でありますwww
皇牙、是非シリーズ化を。
次のロケ地は岩船山でwwwww


以上、超ヒーロー皇牙で遊んでみたでした。
いつもと違った方向で満足度MAXな作品でして
キャラゲーに思い入れのない方は微妙な可能性大なので
そこはお気をつけ下さい。
逆にそこがツボな方は是非ともこの感情を共有してもらいたい。
旬を逃さないため納期優先、という昔と同様のルーティーンで登場する
DSなどのキャラゲーとは一線を画す
狙って作ったチープさにクラクラしましょうよwww
それにしても、G.Gシリーズで溢れてるせいか
うちのDSiはスーファミ化してきたような気がしますw
ではでは(・ω・)/










ここまでが、格闘ゲームがあまり得意ではないマダオの感想です。
1回目の更新。
が、その後コメント欄で格ゲーに造形が深い方からコメント頂きまして
ふむふむ、なるほど、ジャンプキャンセルとな…



はにゃあ、じゃんぷきゃんせるぅ?
(もちろんお~いハニ丸風)



ということで

説明しよう!!!
(もちろん山ちゃんではなく富山敬で脳内補完ヨロシク)

格闘アクションのキャンセルとは
技を出して動けるようになるまでに時間がかかる隙
(対戦格闘などでは主に戻りモーションによる隙ですね)
これを硬直時間というのですが
この硬直時間を、特定の技をタイミングよく入力する事でキャンセルさせ
すぐに次の行動に移せるようすることをいいまして
この行動が可能にする技をキャンセル技といいます。
格闘ゲームではもはや常識的な技で
基本的なものは必殺技で通常技の硬直時間をキャンセルする必殺技キャンセル
例を挙げるとストⅡのアッパーキャンセル昇龍拳、
アッパー昇龍の愛称で広く知られてる代表的なキャンセル技じゃないかな。

皇牙ではオウガバーストがいつでもキャンセル可能な
万能技として用意されてますがゲージがある以上使用場面が限定されます。

ところが、です。
皇牙はかなりの技でジャンプキャンセル可能だそうです。
そうかそうか、そういわれるとそうか。
多段ジャンプ出来る時点で気付くべきだったな。
で、僕も実際に試してみた。



先生、最初のコンボの着地パンチがうまく繋がりません(iДi)



と、僕の格闘スキルのなさは置いとくとして
追記で教わったコンボ
パンチ→蹴り→JC垂直J蹴り→カカト→JCバックジャンプ
とかめっちゃくちゃ使えるし

パンチ×3で浮かせた相手に
パンチ×2→JC昇りジャンプキック→カカト叩き付け→バウンド拾って…

を覚えるだけで雑魚なんか瞬殺w

ボスなんか的が大きいのでコンボ入れたい放題ですねd(・ω・)b

ほんとにいいこと教わりました。
昭和のキャラゲー狙ってみたのでは?という僕の見方は
あれはあれで書いてて面白かったのでそのままにしとくとしてwww
超ヒーロー皇牙はちゃんと遊べる熱いゲームだという事が分かりましたので
オリジナルコンボ開発に目がない格闘ゲームマニアの方は是非とも遊んで欲しいものです。
ここまで繋がるならボスバトルもコンボ繋げまくって撃破十分狙えそうだ。
僕の腕では無理だけど。
自慢のボス撃破コンボとかありましたら遠慮なくコメ欄で自慢しとっとくれ。
ダメ元で挑戦してみるからwww


以上、超ヒーロー皇牙を指南してもらって遊んでみたでした。
あやうく懐古ネタゲーの面のみ評価しそうでしたが
格闘ゲームとしての熱さを知る事ができてほんとによかったです。
よりよいレビューになったゾナ。
タカノさん、ありがとうございます。
そして、G.Gシリーズ最高説が継続出来てほんとによかったよ。
こんなにうれしいことはない。
ではでは(・ω・)/