amazonから発売日過ぎても発送されずkonozamaさらに倍状態で
月曜に届いたDS用のホール運営シミュレーションゲーム、ザ・パチンコホール。
まあお詫びにamazonポイント300もらったからいいか。
ゲームとともに歩んだ30年に加え、パチンコ・パチスロと共に歩んだ20年というのもあるので
いつも辛酸をなめさせられているホール側で客をもてあそぶ事ができる、かもしれないゲームか?
と思うとこれは買わねばと開発ハムスターという危険シグナル顧みず特攻であります。
いきなりパッケージに度肝を抜かれる僕。
正面は地味なんですよ、地味すぎるくらい。
なんですが、パッケージの裏面に
「ザ・コンビニDS」開発スタッフが制作!
と書いてありました。
そこセールスポイントにしちゃまずいんじゃないか( ̄Д ̄;;
まま、今作はホール運営シミュレーションで
コンビニ経営シミュレーションとは違うから大丈夫かもしれんしね。
気を取り直して、いざ遊びましょう。
数日プレイ後…
コンビニDSで指摘されたインターフェイス関連の使いにくさは
パチンコホールではさほど感じられませんでした。
ボタン操作、タッチペン操作どちらでも普通に遊べたよ。
なので入り口でイライラという状況は免れたのですが…
肝心の運営パートがどんぶり勘定過ぎて泣ける。
パチンコホール。
そこは客と店とが日々心理戦を繰り広げる戦場であります。
いや、もちょっとお気楽に楽しんでる人もいるとは思いますけどね。
本作に手を出そうって方は戦いを、そして常勝を夢見て挑んでる事かと思います。
このホールは優良店か、イベントの信頼度はいかほどか、客のレベルはどうか…
このような客と店との心理戦に確率という魔物が加わり
両者の思惑を超えた展開をみせてくれるのがパチンコ・パチスロの醍醐味であります。
そして、ホール側にしか味わえない楽しみ、といえば設定配分。
客に罠を仕掛けるも、お宝を提供するもプレイヤーの思惑一つ。
そして罠のはずがこっぴどく抜かれたり、逆にお宝で利益を上げたりといったミラクルを
スランプフラグという形で逐一眺められるのもホール側の楽しみ。
というか、プレイヤーが、ホール側として体験してみたい部分であります。
少なくとも僕はそうだった。
しかし、このゲームで出来る事と言えば、新台の選定とマネージャーの配置、
そして抜くか還元するかという営業方針とイベント名の決定。
これだけであります。
特に営業方針が酷い。
まず黒字・少し黒字・赤字覚悟・大出血の中からひとつ選び
次に広告展開を
控えめ・普通・派手に・盛大にの中からひとつ選び
そしてターゲットを
20代・30代・40代・全世代の中から選んだ上で
担当マネージャーを選択。
このあとイベント名を決定。
イベントは二つのキーワードを組み合わせる方式で例えば
『激熱・女神・魂』からひとつ『の日・祭・7』から一つ選んで
『激熱祭』といった具合にイベント名を決めるます。
指名したマネージャーのイベントレベルによってイベント名の選択肢が変りまして
レベルが高いほど多くの選択肢が登場。
といった感じ。
つーかこれだけ。
具体的に設定配分はどうなんだとか、釘は均一かメリハリかとかの項目は一切無し。
あとは開店時の並びでイベントの正否が判定され
平日の稼働と休日の稼働を1日分ずつ見せられた後
月刊収支報告。
こんだけ。
これでどう楽しめというんだ!
ホール運営は情報戦である。
スロッターである僕は特にそう思うんですが
本作にある目に見える情報は貧弱すぎて泣けます。
黒字にすると100%抜けるし大出血は確実に大出血。
多分黒字仕様はパチ1k10回転でスロはピンベタ営業なんだろうなあwww
しかしプレイヤーにそのような情報がないので実際何が起こってるかさっぱりであります。
イベントで稼働を上げようにもこんなんじゃどうしようもない。
というか1月単位の集計とかじゃ無理だよね。
せめて1週間単位だったら、今週は給料日があるので抜いちゃえ、とか
こないだ抜きすぎたので還元、とかこの程度のシステムでもいろいろやろうって気になるけど
これだけの情報でホール運営を楽しんでもらえると考えたんでしょうかね、開発の方は。
マネージャーに育成要素もあるし、販社も良い子悪い子普通の子の3択で親密度があったりと
なんかできそうな雰囲気はあるんですけど、コアの部分がザルなんで救いようがない。
売上とか人件費とか導入費用とか維持費とか広告費とかいろいろあっても、ねえ。
ホルコンで稼働状況見れたりもするけど、稼働中とか大当たり中の台があるか分かるのみ。
INいくらOUTいくらといった情報もなし。
街に投資してレジャー人口上げたり、店舗大きくしたりという要素もあるんですけど
そこまでやり込んでやろう!という気になれませんでした。
やる気が湧かず、だらだらやらされてるだけというのはなんともなあ。
ということで、運営シミュレーションという括りで見ると100点満点中30点の出来。
さすがコンビニDSスタッフ謹製といったところでしょうか。
これはクソゲーすぎるなあ…
と、言いたい所なんですが、ちょっと待って下さい。
僕は酷いゲームでもどっか見所があると遊んでもらいたいなあと思ってしまい
キラリと光る部分を遠慮なくプッシュしてしまう。
ある意味大迷惑なブログだなあw
パチンコホールには基本部分が酷いにも関わらず
ちょっとこれは世のパチンカー・スロッターに遊んでもらいたいと思った所がありました。
本作のシナリオクリア条件は『1999年1月から9年以内に累積売上50億』といった感じです。
最初のチュートリアルでチュートリアルは2008年1月からなんですが
2008年3月迎えた時に秘書から
日電協からパチスロに対して21項目の規制緩和を陳情し
そのうち9項目が認められました
と告げられまして
あー、そうそう、出玉に関する陳情は却下されまくりだったけど
この陳情がなかったらツインエンジェル2という名機は生まれなかったし
ゲーム性のアップ、スロの魅力アップという点では緩和されて良かったよねえ…
って、
業界と監督官庁である警察との間で繰り広げられた
射幸性を巡る果てしなき闘いの歴史もばっちり収録ですか!!!
と大笑い。
いやほんとみなし機問題とか、CR機のリミッター問題とかいろいろありましたね(遠い目)
また、本作にはパチスロ図鑑があり、パッケージではSANKYO、サミー、フィールズと
限定して書いてありまして、実際図鑑モードはそうなんだけど
ゲーム中で新台購入出来る機種はアルゼも高砂も山佐も平和もネットもばっちりで
SNKプレイモアやヤーマまでかなりの台が収録されとりました。
新台リリースも実際にリリースされた時期とほぼ同じでしたが
ニュートラッドが出たのにゲゲゲの鬼太郎SPがリリースされなかったり
4号機末期のプレイでは吉宗Sはあるけど銭形がなかったりしたので
版権モノは登場しないかもしれません。
極端にマイナーな台もありませんでした。
が、それでもパチ&スロファン感涙のラインナップ。
新台は情報画面でパチンコ&パチスロ必勝ガイドが編集したという
ツボを押さえた紹介文(筐体写真付き)が読めまして、さらに涙を誘います。
プレイ開始の店舗構成も1999年だったらハナビやサンダーV、ビーマックスにアステカ
パチもバトルヒーローにマジカル夢夢ちゃん、大工の源さん3とかほんと泣けますぜ。
プレイ自体は作業感120%でつまんないんですけど
この新台選びだけは楽しくて仕方ない。
新台選びは自分で選択する他マネージャーに選ばせる事もできまして
大花火が出たタイミングでファニーサンタ導入とか
訳分からんことするので笑えます。
こんな感じで、時代を振り返るデータベースソフトとしてはけっこういい感じであります。
特に好だった台がリリースされたりしたら悶絶ものですね。
僕なんか思わず
スロのシマ全部ドリームセブンMAXに入れ替え
という暴挙に出たりもしましたよwwwww
つーことで、
ゲームとしてはまったくおすすめできませんが
ホール運営は完全に放棄して
昔を振り返りつつ好きな台を適当に導入してほくそ笑むという
思い出に依存したプレイでオッケーならけっこう楽しめるかもしれません。
僕はけっこう楽しんでまいました。
ビンゴとミリゴのみのホールとかwww
以上、ザ・パチンコホールで遊んでみた、でした。
今回はゲーマーのみなさんではなくスロッター向けレビューですなあ。
懐かしの機種情報や内規の変遷を見て取れることが予想以上に面白かったので。
ヌルいシステムですけどやる気出して攻略すれば面白くなるかも…
んなことはないかwww
でも既に攻略本出てるし、ちょっと買ってがんばってみようかな。
ではでは(・ω・)/