変らない素晴らしさ、進化する素晴らしさ | バーチャルコンソールクエスト

バーチャルコンソールクエスト

ゆるゆるゲームブログ

くっそう、3匹目のゾウめ。
くっそう、エアーマンもどきめ。

ロックマン9は最高です。
変らないという選択、ロックマン9と言うよりもロックマン2セカンドw
ロックマン8と比較すると、絵的には退化したと言えそうですが
面白さは確実に増しています。
求めたのはあれですね、引き算の面白さ。
普通ゲームというのはシリーズを重ねるごとに足し算、かけ算で
進化していくものですがロックマン9は違いました。
引いて引いて、残ったモノを大切に組み立て直す。
かつて職人大国だった日本らしい作り方かもしれません。

Wiiチャンネル画面でロックマン、ロックマン2、ロックマン9と
縦に並べてニヤニヤしてみたり。
ロックマン2と9を交互にやってボスや敵のパターンなどの違いを比べてみたり。
おっさんならではの楽しみ、長くゲームやってきて最高だと思う瞬間。
まあとにかく楽しいですね。
ゲームの面白さはグラフィックだけではない、と痛感した次第であります。
ゲームの本質は不変である、ということを再認識。



さてさて、そんな感じで今週は正直ロックマン9でお腹いっぱい一杯なので
パッケージはオールスルーでもいいや、と思ったりするのですが
いやいやどうして、今週はパッケージも面白そうなものがたくさん。
そんな中で僕が夢中になってるのがくまたんち。
ではなくてアクアノーツホリディであります。
だってくまたんちまだ届いてないんだもの(ノω・、)


アクアノーツホリディは、1995年にプレイステーションで発売された
アクアノートの休日という海洋散策ゲームの最新作。
現在まで初代、マイナーチェンジ版の1996、そして2と3作発表されてまして
2まではほんとに海中を散策するだけの環境ゲームでありましたが
本作は失踪した海洋学者の足跡を追うというストーリーがあり
環境ゲームから海洋アドベンチャーへと進化しております。
アクアノート+エバーブルーといった感じでしょうか。
最初は探索エリアが限られてるのですが
海面近くに浮かぶソノブイを発見、再起動することによって探索エリアが拡大。
このソノブイ起動にはバッテリー(有料)が必要で
そのため本作はお金を稼ぐ必要があるのですが
こいつの資金稼ぎは未確認の海洋生物や遺跡を発見すると報奨金が支給されるという
研究施設らしい資金集めの手段が用意されてまして
海中散策して魚追っかけてれば自ずとお金が貯まります。
そしてその資金で動ける範囲を広げていく訳です。
そして広がった地域でまた夢中になって魚探し遺跡探し…
となかなか理に適ったシステム。

アクアノートの休日では散々遊びました。
あの、僕リュック・ベッソンのグラン・ブルーが大好きで
ほんとに好きすぎてダイビングのライセンスまで取っちゃったぐらいなんで
この手のゲームに弱いんですよね。
初代はほんと環境が用意されてるだけであとはただ漂ってるだけなんですけど
とにかくあの頃はポリゴンの海で泳ぐだけで楽しくてね。
カクカクしたシロナガスクジラと並走して喜んだものです。

初代から数えて13年。
PS3で登場したアクアノーツはそのゲーム性もさることながら
グラフィックの進化がものすごいことになっております。
もう魚が魚なんですよwww
いやいやこいつ何言ってやがんだと思う人もいるでしょうがこれがもう凄いんですよ。
魚が魚だというこの事実。
僕の知ってるゲームの中のチョウチョウウオはもっとカクカク、いやペラペラかなw
そんな感じで魚らしきものが漂ってたのですがこいつはちゃんとチョウチョウウオだ。
ペットショップのアクアリウムで見かけるような感じで優雅に泳いでる。
しかも群れで泳いでる。
海面付近での光の揺らめきも
潜るほどに深まる海の青も
かつて僕が海中で出会った光景を彷彿とさせます。
そして数百のイワシやアジの群れに突っ込んでいった時の感動たるや

ゲーム機はものすごく進化したなあ

としみじみ感動してしまいました。
長い事ゲームやってきたものだからこそ思う感動かも知れませんね。
今回のアクアノーツは、環境ゲームとしての圧倒的な表現力もさることながら
アドベンチャーゲームとしても素晴らしいゲームなので
PS3をお持ちの方は是非是非手に触れて欲しいと思います。
これ5000円ちょっとで遊べるというのは相当安い。
これと最近のDSソフトが実売でそんなに変らないなんて。
PS3のソフトはちょっと安過ぎるなあ。


最初は、ロックマン9とアクアノーツ別々に書こうかと思いましたが
遊び進めていくうちにどうしても一緒に取り上げたくなったのであります。
この時期にこのタイミングでこの2本が発売された事実に因縁めいたものを感じたからです。

ロックマン9。
ゲームはグラフィックだけではない。
失敗し、絶望し、だけどそのそばにこっそり用意されている希望を見つけ出し
それを手にした時の達成感と感動。
1970年代に産声を上げたゲーム黎明期から受け継がれるゲームの本質、
ゲームの面白さを僕らに再認識させた素晴らしい作品であります。

かたやアクアノーツホリディ。
こんなゲームあったらいいな。
こんなリアルな表現出来たらいいな。
ドット絵を脳内補完しながら夢見て来たリアルな進化が目の前にあります。
グラフィックの進化とともに見せる圧倒的な新しさ。
本や映画では体験出来ない、深い没入感と感動。
これもゲームが持つ大きな魅力でありますね。
ロックマン9とアクアノーツは対極にある作品なんですが
僕はその両方から、ゲームの素晴らしさをひしひしと感じました。

最近、ふと不安に思うことがあります。
ゲームはこれ以上面白くならないのではないかと。
散々遊んでますから、それはある意味仕方が無いのかも知れませんがうーん…
なんといいますか、うまく言えないんだけれども、
ゲームから熱気が感じられないのです。
ゲームがビジネスとして巨大になりすぎて現場が疲れきってるのかもしれないですけど
それだけじゃないですね。
なんっていうのかなあ。
作る側が諦めてるっていうか最初から天井を決めてるような気がします。
ライトユーザー向け、ヘビーユーザー向け、なんて考え方がもうそうですよね。
いや、作品である以上に商品なんでその考え方は間違ってないのだけれども
現場にまでこの意識が浸透してたりするとこれはちょっと問題ではないかと。
マーケティングは非常に重要ではありますがそれがすべてではないですよね。
やっぱり、現場は最高を目指して欲しい。
ライトとかヘビーとか関係無しに面白い作品。
時には暴走してもいいから渾身の一撃を僕らにぶつけて欲しい。
そんな気がします。
ロックマン9は間違ってもファミコン程度でいいっしょ。
というような打算的な意識で作られた作品ではありませんよね。
今の技術で出来る、最高のロックマンを作ろう。
そう思って作られたに違いありません。
じゃないとあんなに面白い訳がない。
アクアノーツもそう。
最高のハードで、最高の海を作り上げよう。
そういう意識で作られたんじゃないでしょうか。
グラフィックはWii程度で十分、という意見も時々見られますが
僕は見せてもらえるんなら天井知らずの凄いグラフィックのゲーム見てみたい。
アクアノーツにこんなに感動したのは、過去の作品を知ってるというのもありますが
天井知らずの果てしない戦いに果敢に挑んだ成果が現れてるからではないでしょうか。
どちらも最高のゲームを作ろうという現場の熱気と言うか本気が感じられました。
対極にある作品から同じ熱気を感じて
僕はどうしてもいっしょに紹介したいなと思ったのでした。


本気のゲーム、いいですね。
遊んでるこっちもうれしくなります。
こちらも礼を尽くして遊び倒してやろう、という気分です。

僕は作る側ではありませんし、現場も知らないただのお客さんでありますが
ゲームが好きな事に関しては作る人にも負けてないと思います。
だから本気の作品には本気で応えたい。
そう思って日々遊んでおります。
別にやらなくてもいい娯楽だからこそ本気であります。
なので本気の作品に出会えた時はほんとにうれしい。
そして今週はそんな作品に2本も出会えた。
最高であります。
大丈夫、まだまだ大丈夫。
ゲームはまだまだ面白くなる。
と、ちょっと安心したのでありました。


以上、WiiとPS3どっちでも遊びたいのに
体がひとつしかなくて困っているマダオがお送りしました。
ゲーム作りに携わってる皆様、いつもありがとうございます。
いろいろあってなかなか本気を出すのは難しいでしょうけど
いつか本気の作品作れるといいですね。
その作品にちゃんと巡り会えるよう、僕もお客さんとして精進せねばなあwwwww
ではでは(・ω・)/