ディグダグで遊んでみた(レビュー37) | バーチャルコンソールクエスト

バーチャルコンソールクエスト

ゆるゆるゲームブログ

たまには配信即日レビューでお送りしようかと思いまして。
ということでVCレビュー37回目の今回は
本日配信されたてのディグダグをお送りします。


ディグダグは1982年にアーケードで登場した画面固定型アクションで
1985年にファミコンへ移植されました。


十字キーで移動、ボタンでモリを発射。
モリが敵に当たると動きが止まるので
ボタン連打で空気を送り込んでパンクさせることができます。



移動する事で土を掘り進んでいきまして進むごとに点数が入ります。
この辺はドットイートタイプの流れを組んでいるといえそうですね。
そしてディグダグ最大の魅力、岩落し。
ステージ中に何個か岩が配置されていまして
岩の下を通過するとグラグラした後落下します。
これを利用して敵を潰してしまう事が出来、ポンプでパンクさせるよりも高得点で
さらにまとめて倒すと倍々に得点が加算されていきます。
昔のゲームのほとんどはスコアを競うゲームだったので
ディグダグでスコアを稼ぐためには非常に重要です。
スコア稼ぎではもうひとつ、ボーナスターゲットの存在。
パックマンでいうフルーツですね。
ディグダグでは野菜でしてある程度掘り進むと画面中央に現れまして
一定時間で消えますのでそれまでに通過出来ればボーナスゲットです。
ボーナスターゲットは初期のナムコ作品の伝統といってもいいですなあ。

敵の種類は2種類、赤い体に黄色いゴーグルをつけたプーカと緑の怪獣ファイガー。
プーカもファイガーも言って一時間が経つと土の中をすり抜けて(目変化と呼ばれてます)
こちらを追尾してきましてさらにファイガは炎攻撃も仕掛けてきます。
ステージ内の敵をすべて撃破するとクリアで次のステージへ。
敵に触れたり、ファイガの炎に焼かれたり、岩に潰されるとミスで
残機が無くなるとゲームオーバーです。


とにかく、いかに岩の下に誘導するか。
ディグダグの魅力はこれに尽きますね。
岩の真下で十字キーの上を押し続けると落下を止める事が出来ますので
浅い岩の真下、一番深い所から上に掘り進んで長い縦穴を作り
敵がある程度近づいてきた所で岩投下。
これが決まると最高に気持ちいい。
そのためにモリを駆使して足止めしたり、すり抜けたりと
敵とのギリギリの攻防が続きます。
手っ取り早くクリアするならモリでバンバンパンクさせればいいんですけどね。
この辺のリスクとリターンのバランスが秀逸。
当時ナムコはテクのゲーム・戦略的穴掘りゲームとして売り出してましたが
その名に恥じぬ、十字キーと1ボタンというシンプルな操作と固定画面1画面に
アイデアをぎゅっと凝縮させたすばらしいアクションゲームです。
ただ、元々縦画面だったものを横画面のテレビに移植しているので
深い深い縦穴掘って岩を落した時の爽快感が若干損なわれてるとこがちょっと惜しい。
しかしそれ以外の部分はちゃんと移植されていると思います。

それから、これはナムコのキャラクター全般に言える事ですが
インベーダー以降、当時のアーケードでは
戦闘機VSエイリアンというちょっと堅い、無機質なキャラが多かった中
ナムコはコミカルで可愛い、キャラクターとして成立している
優れたデザインの作品を多数送り出してきました。
パックマン然り。マッピー然り。
これは本当にすごい。
ディグダグも例に漏れず、プーカやファイガーが非常に愛らしい。
ひょこひょこ追っかけてくる姿、火を吐く姿、目変化で迫る姿
破裂寸前の姿に岩に潰されて落下する姿。
あの小さなドットでこれだけ表情豊かなキャラクターを表現してるのは素晴らしいですね。
プログラム技術云々という以上にデザインセンスが素晴らしすぎます。
そういえば昔、ゲーセンのプライズにプーカのゼンマイおもちゃがありまして
必死になって取った憶えがありますなあ。
ゼンマイでピョンピョン跳ねる姿最高に可愛かったなあ。
あれまた復刻してくれんかなあ。
ちなみに、プーカがいたプライズマシンは
鏡の円盤の上を景品がぐるぐる回っていて
ボタンを押すと奥にある棒がワイパーのように手前に戻ってきまして
その棒に景品をひっかけて穴に落とす仕組みのやつですね。
今じゃほとんど見かけないです。
プーカ以外はライターとかだったかな。
珍味やチョコやなぜかパンツの入ったカプセル取る奴とか
キャンディすくう奴とか
なんかクラシックなプライズマシンで遊びたいですなあ。

そうそう、レトロつながりでもうひとつ。
ディグダグは当時非常に人気のあったゲームなので類似品も登場しまして
大昔の、テーブル筐体オンリーのゲーセンでは
ディグダグの隣にバッタモンのZIGZAGが置いてあって
共に1プレイ20円とかで非常にカオスな状況だった事も思い出されます。
ナムコにとっては迷惑な話でしょうが(たしか訴訟沙汰になってたはず)
当時遊んだものとしては、ZIGZAGでもちょっと遊んでみたいなあwww


レトロなゲームはどうしてもレトロな話題に逸れてしまいがちですなあ。
まあいつものことなので許しておくれ。


ディグダグってのは主人公の名前なんですが、ミスタードリラーが登場してからは
ドリラーの主人公ホリススムの父・ホリタイゾウの名前で親しまれております。
チビッコたち知ってたかなー

ということでディグダグ速攻で落してきた感想は
そうそう、動いてる間だけBGM流れるんだよねえ。
相変わらず可愛いプーカ達にまた会えてうれしいよ。
という懐かしさと嬉しい気持ちで一杯になった後、
Wiiリモコンの十字キー誤入力しやすいなあ、という悲しい現実。
いやはやほんと、想定外の凡ミス連発。
そうなんです。
Wiiリモコン横持ちはお手軽でいいんですが
どうも斜めに反応し易いようで4方向のゲームにはちょっと合性がよろしくない模様。
なので改めてスーファミクラコン繋ぎ直して遊んだとさ。
スーファミクラコンはほんといいです。
この調子だとゴムヘタルのも早そうなので一般販売を切に願います。


シンプルゆえにがっつり遊ぶには向いてませんが1日1プレイ、
何かの息抜きに1プレイ、レース始める前に1プレイ等々
軽いウォーミングアップににはもってこいの作品ですよ。
あと、デザインに興味がありますっていう学生ゲーマーさんは是非。
初期のナムコの作品は見所が多いですよ。



ディグダグ(バンダイナムコゲームス)
ファミコンソフト・2008年7月1日配信開始
DLに必要なWiiポイント:500

僕のおすすめ度  70%