不定期でお送りしておりますレビューのコーナー。
31回目となる今回はニコニコ動画の影響で
うっかりダウンロードしてしまったベースボールをお送りします。
いやはや、VCコンプを目指す人以外はまず手を出さないんじゃないかと思いますし
僕も当然スルーしてたんですけど動画の魔力は凄いなあ。
ベースボール。
1983年12月7日に登場したファミコン初のスポーツゲームです。
以上。
だめ?
だめですね。
ちゃ、ちゃんとやりますよ、冗談ですよ。
ベースボールの操作はシンプル。
まずは攻撃側。
十字キーで打席での立ち位置調整。
あとはタイミングよく2ボタンでバットを振って打つべし。
それから2ボタンをちょんと押してスイングを途中で止める事が可能。
この状態で球が当たるとバントになります。
最近の野球ゲームはバント用にボタン割り当てられてますが
ファミコン時代は途中止めでバントという作品の方が多かったですね。
ファミスタなんかもそうでした。
書いてるだけで懐かしい。
走塁は十字キーの右・上・左が一塁・二塁・三塁となってますので
行きたい塁を指定して1で進塁、2が帰塁。
盗塁も出来ますよ。
十字キーの下を入力すると全走者に進塁or帰塁の指示を出せます。
ダブルスチールも可能という事ですね。
続いて守備側。
2ボタンで投球。
投球時に十字キーの上下を入力する事で速球かチェンジアップか使い分け。
投球後に十字キーの左右で入れた方向に球を変化させることが出来ます。
1ボタンは牽制球。
攻撃と同じく十字キーがそれぞれのベースに対応してるので
牽制したい方向に入力して牽制球を投げましょう。
打球が飛ぶと捕球までの守備はオートで捕球したら
十字キーで投げたい塁指定して1or2ボタンで送球。
あと特殊操作としてランナーへのタッチがありまして
例えば1~2塁間でランナーを挟み込んだ場合、
ファーストがボールを持っている状態で1塁送球指示を出すと
ファーストはランナーをタッチしにいきます。
要はランナーを挟み込んで捕球している選手と
同じ塁に送球指示を出すとタッチ操作になる、ということです。
こんなところです。
えーっと、野球のルールを知ってる前提で書いてますので
野球そのものを知らない方はまずは野球のお勉強をするか
スルーでお願いしますw
ざっくり書きましたが野球ゲームの基本動作がほぼ完成してますね。
すごいなあ。
ファミコンのベースボールにはもうひとつすごいことがあります。
それは
内野画面と球場画面を切り替えるシステム
を生み出した事。
まずは投手対打者の対決を楽しめる内野画面を用意し
長打が出ると球場全体の画面に切り替えるというシステムのことですね。
ファミコンのベースボールの時点ではまだまだ荒削りなシステムですが
これを下敷きにしてあの歴史的名作・ファミスタのシステムが生まれたのは
間違いないと思いますし、以降パワプロ、そして次世代機クオリティの
野球ゲームと3D技術やアナログスティック等技術革新と共に
より高度に進化してきた野球ゲームですが
この画面を切り替えるシステム自体は大きく変化する事無く
脈々と受け継がれてきています。
これ以前の野球ゲームといえばそうだな、野球というより野球盤を
ゲーム化したようなシステムのものが主流でしたからね。
アルファ電子が作ったチャンピオンベースボールは個人データ用意してたりと
別の部分でエポックメイキングな作品でしたが
投手対打者の画面は球場全体の画面の左側3分の1に被る形で使っていて
ちょっと苦しかったですもんね。
でもあれはあれでほんと楽しかったなあ。
とにかくファミコンのベースボールの画面を切り替えるアイデアは
素晴らしい発明だと思います。
ちょっとよかった探しをして書いてみましたがレビューとなるともうね。
なんというか完全に時代遅れ。
ファミコンのベースボールは選手データなど無く
セリーグ6球団選べるとはいえ単なるカラーチェンジ。
オート守備もザルすぎてバントがレフト前ヒットなんて事態も普通。
(というかこの時代の野球ゲームのCPUはどれもバント処理下手でした)
今遊ぶと大味すぎて正直つまんないです。
ただそんなゲームでもホームランだけはもとても気持ちがいい。
青空に消えていく白球、沸き立つスタンド、
ダイヤモンドを一周する小さなドットの選手。
ここだけは現代の野球ゲームに勝るとも劣らない魅力があります。
これは野球が持つ魅力でしょうな。
ホームラン1本で500ポイント分の想い出ありがとう
と早々にSDカードに移って頂きましたw
ということで今の時代はとてもお薦めできる作品ではありませんが
これが出た当時は熱かった。
友達6人集めて大学ノート1冊買ってきてリーグ戦とか
しょっちゅうやってましたね。
対戦待ちのやつがスコア付けて実況解説付きで大騒ぎでしたよ。
駄菓子山積みでよく遊んだなあ。
ちょうど1.5リットルのペットボトル出始めの頃だったかな。
スーパーで安売りしてたサイダーをみんなで飲んでたなあ。
それまではあれですな、カルピス。
今時の子供は知らないかも知れませんがカルピスは茶色い瓶に入ってましたよ。
カルピスウォーターなんてありませんでしたから
家々で出てくるカルピスの濃さが違ったりしてそこも笑いどころだったなあ。
お前ん家のカルピス薄いよ、みたいな。
たまに原液頼むおバカさんとか。
えーっと、なんの話でしたっけwww
そうそうベースボールベースボール。
スポーツゲームは技術革新をダイレクトに受ける作品なので
バーチャルコンソールなどで再び遊び直す気にはなかなかなれない作品ばかりですが
それでも当時熱中した作品であれば、その頃の思い出が蘇ってきて
つまらないといいつつ楽しんでいる自分がいました。
漫画とアニメ黎明期には立ち会う事が出来ませんでしたが
ゲームは誕生から現在に至るまでリアルタイムで体験出来ていまして
これはほんとに幸せな事だなあと思います。
昔のゲームはうんぬんかんぬんと語ったり
Wiiスポーツの野球にファミコンのベースボールの面影を見たり出来るのも
黎明期から見続けてきたものだけが味わえる特権ですな、フフフ
あと何年ゲームに触れていられるか分かりませぬが
できるだけ多くの作品に触れたいなあ、なんてことを思ったのでした。
ゲーム内容がトホホだったので最後は思い出話中心でお送りしました。
まあ気になったら遊んでみて下さい。
ファミコン初期のゲームはすべてが手探りの状態で生まれてきた作品ばかりなので
今どきのクソゲーとは違って、何かしら見所がありますから。
大きな気持ちで接すれば、500ポイント分の何かは返してもらえる気がしますよ。
ベースボール(任天堂)
ファミコンソフト・2006年12月2日配信開始
DLに必要なWiiポイント:500
僕のオススメ度 15%