いよいよ、かねてから企画を進めてまいりました、某学習塾の2009年度広報のデザインコンペの日が迫りました。

皆さん、塾選びは何を「決め手」にされているのでしょうか。

わたしたちのような広告制作会社はついつい「デザインが重要」とか「メディア戦略」などと発言してしまうものなのですが、今回私たちはそういったことを一切「口にしない」と決めました。

コンペなので、当然、不利です。他社さんはデザイン勝負をメインで提案してこられます。

ですが、今回の件「学習塾」に関してはデザインが一番じゃないと思います。

やはりこの考え方は捨てることができませんでした。

なぜなら、自分の子どもを塾に通わせようと迷っているお母さん・お父さんにとって、はっきりいって「チラシのデザイン」等どうでも良いことだからです。(他の塾と比較をするときの参考にする…という位置づけが正しいのかもしれません)

私の子どもが塾に入るとします。そうすると私は「チラシのデザイン」で塾を決めるでしょうか?答えは「NO」です。(しかしwebは見ます)

私が塾を決める時の基準があるとすれば、

(優先順位順)

1. 評判
2. 合格実績
3. 誰が通っているか
4. イメージ
5. 先生とカリキュラム
6. 授業料

です。授業料が最後です。

いくら、チラシで「今なら入学金免除!」と言われても、「そんなことより確実に合格させてほしい」と感じてしまいます。

そして、これはアンケートでも似たような答えが出ました。

つまり、塾選びのほとんどは「口コミ」で決まります。
保護者同士、子ども同士の評判です。

授業料も塾同士でそれほど大きく差がつくわけでもなく、多少高くとも、同じお金を支払うのであれば「結果を出して欲しい」というのが親の心理というものではないでしょうか。つまり「合格実績」も非常に重要と思います。

誰が通っているか、も塾選びのポイントです。

つまり「あの成績の良いA組の●●君が通っている●●塾なら自分の子どもの成績ももっと伸びるかも…」という心理がついつい働いてしまうということです。(人は誰かと自分を比較したり、誰かを目指したりしてしまうものです)

あとは、イメージですね。

当然、悪いイメージの塾には行きたくありません。

つまり、学習塾という特殊な分野の広報でとても重要なことは、「口コミのコミュニティ管理」「ブランディング(イメージ作り)」「合格実績のアピール」の3つではないかと考えます。

この3つに焦点を絞って広報すれば、「むりやり価値付けされた説明的な広告」ではなく「消費者の知りたい内容を公開しただけの広告」へとシフトできます。わたしたちとしてはこの提案を持っていきます。

しかし、現実は難しいもので。。。

…というのも、プレゼンの時は「情報展開」よりも「ビジュアル展開」のほうがパッと見て分かりやすいというのが実際で、プレゼンにおいては、理論よりもグラフィックが立ったほうが有利なケースが多いです。(もちろん、どちらも重要です)

ですが私たちの企画は完全に「情報展開」ですので、ビジュアル面よりも資料的な面が多くなります。うまく伝わるか、いや、うまく伝えてご理解いただくことができるか。。。

うちが広報を担当させていただくからには、良い塾にしたいと思います。

なので、見せかけだけの広報ではなく、消費者目線の広報をしっかりと提案したいと思います。

こういうことも、私たちの使命だと考えています。

なぜなら、良い塾には放っておいても評判だけで人が集まるのです。

人が集まらない塾は、「良い塾じゃないから」か「良い塾であることを気づいてもらえていないから」集まらないのではないでしょうか。

今回プレゼンさせていただく学習塾は見事に「良い塾であることを気づいてもらえていない塾」に該当します。だから仕事に「嘘」がないため、わたしたちはプレゼンへの参加を決めました。

「良い塾であることを気づいてもらえていない」なら、まずは気づいてもらいましょう!というのが私たちの提案です。この学習塾の2009年度広報は(極端な話)これだけでも良いと思うくらいです。

つまり、いたってシンプルなものなのです。

良い仕事をしたいと思います。