で、結局iphoneとかipad、xperiaはどれを買うべきなの?普通の携帯じゃダメなの? | スマートフォンサイト・アプリ制作のファーストビット社長日記、のようなもの

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ずっと前からiphoneは一応持っていたが、あまり使っていなかった。
周りで流行っているアプリを入れてみたり、iphone関係の打ち合わせの時に少し使ってみたりする程度だった。

ところが、数カ月前から街中で、iphoneを持ち歩く若い女性やビジネスマンの姿が
やけに目につくようになり、本当にそんなにいいのか??と疑問に思い、
自分の元々使っていた携帯のSIMカードをスマートフォンに移して、徹底的に使ってみることにした。

最初は使い慣れていないこともあり、元々自分が使っていた携帯ならば15秒で終わることが3分くらい
かかったりして、投げ出しそうになることが何度もあった。
我慢して1ヶ月間、Docomoから販売されているxperiaとsoftbankから販売されているiphoneを2台使いで
徹底的に使ってみた。その結果をレビューする。

2台を1ヶ月に渡り徹底的に使い倒すことでわかったことは意外と多い。

電池のもちに関する比較

スマートフォンを購入する、使うというときに一番問題になるのが電池の持ちだと思う。
これに関しては恐らく、待ち受け時に関してはiphoneの方が30%以上体感的には長持ちする。
xperiaは購入時の設定では、ありとあらゆる情報を自動的に取得しに行く設定になっているので
各種のソフトをインストールしないと、ビックリするほど電池は持たない。
1日持たないなんて当たり前で、7時間くらいでバッテリーがカラになってしまうことがあった。
iphoneは、購入時のままでも、待ち受け時のバッテリー消費が抑えられているので
充電しないまま2日間放置しても、バッテリー表示は満タンに近い。
ところが、xperiaで「Automatic Task Killer 」をインストールして待ち受け時に不要な
ソフトを終了させ、wifi通信・GPSをOFFにして、gmailやスケジュールなどの同期を最低限に
すると、iphone同等の待受時間を実現できるようになる。
逆に使用時の電池の減り方に関しては、xperiaの方が長持ちする印象がある。
これはCPU(≒計算速度)パワーの性能の差で、iphoneではCPUが遅いためフルに
CPUを使わなくてはならず、xperiaは早いので、電力消費が少ないからかもしれない。

イメージとしては、いずれの端末を選んだとしても、通常のガラケーと呼ばれる携帯電話と比べると
約半分程度の電池の持ちになるでいたほうが良いと思う。

結論として、xperiaは自分でカスタマイズして、ライフスタイルに合わせた設定変更を行わないと
とても快適に使えるとは言い難い。そういうことをしたくない、買ってきたままの状態で使いたいという
ことであれば、iphoneの方が確実に優れているものと思われる。
いずれにしても、「PP-08 Mobile Power Pack 」などの再充電可能な外付けバッテリーを
ひとつ持ち歩くことが、ヘビーユーザーにとってはオススメかと思われる。
ちなみにコレはxperiaを3回フル充電できるオススメの外付けバッテリー。

また番外としてipadに関しては、上述の外付けバッテリーの約2倍の容量のバッテリーが
ついているので、連続フル使用で約8時間というという驚異的なバッテリーの持ちを実現している。
普段使いに関してはなんら問題ないレベルと言えよう。


電波に関する比較

リリース直後はxperiaが繋がらない・・・などということもあったが、現在では大分落ち着いてきている。
そのため、純粋にDocomoとSoftbankのキャリアの特色通りになっている。
Softbankは2Ghz帯のみしか割り当てて貰っていないので、特に屋内や都心部のゴミゴミしたところでは
電波の入りはあまり良くない。しかし、共にWIFIを搭載しているので、無線LAN経由で使うことができる。
これも普段の自分の生活パターンや活動エリアに応じて決めれば良いと思う。
全体的に通信速度はxperiaに分があるように感じる。ipadはiphoneと同じ。


OSに関する比較

御存知の通り、iphoneはiOSを搭載しており、xperiaはandroidを搭載している。
iphoneは、WiFiが無いと20M以上のソフトをダウンロード出来なかったり
音楽もitunes経由じゃないと転送出来なかったりする。
androidは良くも悪くも自由度が大きいため、PCと端末をUSBケーブルで繋いで音楽ファイルを
転送するだけで、自由に使うことができる。また、再生プレイヤーも簡単に入れ替えることができる。
英語の勉強を倍速再生可能なプレイヤーで楽しみたいだったり、youtubeやustreamから
動画ファイル・音声ファイルを抜き出してくり返し聞きたいというニーズにすら基本的に制限なく対応出来る。
但しそれなりの知識・スキルは必要になるが。

また現時点でiOSはマルチタスクに対応していない。ボクが普段使うにはxperiaが便利だなと感じる
一番大きな点は、コピー&ペースト(コピペ)ソフトを常駐させて置ける点である。
ブラウザに頻繁に入力する事項に関しては、コピペソフトに登録しておけば(自動登録してくれるものもある)、
ブラウズ中に、一瞬で呼び出すことが出来て、簡単に貼り付けることができる。

逆にiphoneにあってxperiaにないものは「通知」機能である。boxcarをインストールすることで実現出来る。
これは、echofonなどのtwitterクライアントと連携して、自分宛の投稿やダイレクトメッセージが届いた際に
お知らせしてくれる機能である。xperiaでも、5分置きに投稿をチェックしに行くという機能を使えば
似たようなことは実現できるのだが、何せ電池の消耗が激しくなってしまう。

将来性に関しては、3年・5年スパンで考えると、androidが圧倒的に優勢になっていくと思われる。
androidはオープンなOSであるため、どこのメーカーでも導入して作ることが可能である。
これに対してiOSは、appleしか製品化することができないからだ。


スタイルに関する比較

xperiaは4インチディスプレイを搭載しており、iphoneは3.5インチディスプレイを搭載している。
見やすさ、操作のしやすさでは、xperiaにディスプレイサイズでは分がある。
しかしながら、現時点で2本指を使って操作するマルチタップには対応していないことや、
タッチパネルそのものの感知性能ではiphoneが優れている。
また持っていて「カッコいい!」と思われるのも、恐らくiphoneの方だと思う。


日本語入力に関する比較

xperiaでは、POBoxや、simejiなど日本語入力を助けるFEPが充実している。
これに対してiphoneでは選択肢がない。また個人的には、3.5インチディスプレイだと
変換候補を選ぶ際に、ご選択してしまうことが多いように感じる。
指が大きいとか、センスがないとかそういう理由かもしれないが。


まとめ

で、結局どうなのよ?ということ。
iphoneやxperiaを、今までの携帯の代わりとして使いたいという人。
デコメもimodeメールもまだまだすごく不便で使いにくいです。
電話もサイズがデカイのでしづらい。カッコ悪いという人もいる。
今まで見られていた携帯サイトも多くは見られない。
カッコ良さそうという理由で購入した人たちの多くが2台持ちしているのが現状。
インターネットのホームページが見られる、ということに対してもiphoneではFLASHが再生できないし
画面も(携帯よりマシですが)小さいので、PCを見るようにはいかない。

なので、インターネットを用いて情報収集などをして楽しみたいという人はipadがオススメ。
但し、現時点ではシングルタスクなので、仕事で本気で使おうとすると微妙。

ipodをずっと使っていて、音楽プレーヤーとして手放せない人、その延長で使うならiphoneがオススメ。
今までの資産(音楽ファイル・スキル)がそのまま使える。

流行りものに乗ってみたいという人、ITリテラシーがあまり高くないと自覚のあるビジネスマンなどは
これまたiphoneにするべき。買ったままで、余計な設定や苦労は少なくて済むから。
また周りからの評判もすごくいいはず。モテる・・・かもしれない(笑)

IT技術者や、困難を乗り越えて使い倒すことができる方、将来性も考えるとxperiaがおすすめ。
OSやベンダーによる制限が極めて少なくて済むので。
すぐにメーカーに対して不満を持ちやすい性格の人は、絶対にやめておいた方がいい。
近い将来、android上で、rubyやPHP、HTML5、JavaScriptなどが動くようになる。
もう実際に徐々に動いている。こういったところで、遊びながら実験を繰り返して、次世代の端末に慣れて
ビジネスチャンスを見つけたいという方もandroidがおすすめ。
iphoneはappleの考えひとつで、無限の制約が課される可能性があるので。
アプリに関してはObjective-C以外は動かないと思っていていた方が安全かもしれない。

旧来のガラケーと呼ばれる携帯電話環境から、スマートフォンへの大きな流れは確実に存在するけれども
現時点で、全てを置き換えるにはまだまだ課題は多い。使えないことはないが。
なので、生活に新しい価値観をつけ加えるという意識で購入しないと、失望することになるかもしれない。
また、appleのOSはとにかく素晴らしいし、端末もよく出来ているが、政治的には今後微妙になっていく。
日本の携帯メーカーはどこもiphoneを製造できないのだから。

これに対してandroidはまだまだ荒削りでiphone以上に発展途上であり不具合も多い。
しかし、iphoneを製造できない日本メーカーや世界の携帯メーカーはandroidを搭載せざるをえないので
将来的には最有力候補として考えられる。

ビジネス的には、ガラケーのネイティブな機能を発展させる方向性のもの
スマートフォンを誰にでも使い易くするためのもの、が面白いのではないだろうか。

・・・久しぶりに1時間かけて気分転換にblogを書いた(笑)