あるタクシーの運転手との会話 | スマートフォンサイト・アプリ制作のファーストビット社長日記、のようなもの

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先日、赤坂見附から西麻布までタクシーに乗った。

この辺りは完全に地元。一方通行から混まない抜け道まで

小学生の頃から自転車で走り回っている。


「ここをこう行って、あそこをこう曲がって、それでもってどこどこを目印に・・・」

と説明した。


すると運転手さんがこう言った。

「よくご存じですね。ただ今日は○○○(会社名)の締め日なのでタクシーが

その道は多いんです。数百メールだけ遠回りになりますが、こっちの道はどうですか?」


・・・恐れ入った。


興味を持って運転手さんと色々話した。


彼はこう言った。

「10年前に会社をリストラされて、仕方なく嫌々タクシーの運転手をはじめたんです。

でも私は頭が悪いんで、どこか1カ所だけ誰にも負けないように詳しくなろうと思いました。

そして選んだのが赤坂だったんです。それから10年間赤坂だけを中心に回り続けました。

いまでは、日曜日でもゴルフ帰りのお客さんがママにお願いして開けて貰うスナックや、

その閉店時間まで知っています(笑) 不思議なものですね、いつしか楽しくて仕方なくなりました。」


・・・すごい


聞けば稼ぎも平均的な運転手の1.5倍~2.5倍をコンスタントに稼いでいるという。

石の上にも三年と言うが、10年やってればこんな風になれるのだ。

世の中には、こんなしょうもない職業、と言う人がいる。

こんな風に尊敬できる本当のプロフェッショナルに出会えた瞬間、やはり職業に貴賎はない、とボクは思う。


やり続けることはチカラなのだ。頑張ろう。


こういう有名な社長さん達は何を考えながらタクシーに乗っているのでしょう?