法曹の養成に関するフォーラム第1回会議(2011/5/25) | 福岡若手弁護士のblog

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福岡県弁護士会HP委員会所属の弁護士4名によるBLOG
(ただしうち1名が圧倒的に多いですが、だんだん若手じゃなくなってるし)

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おおよそ流れが見えてきた感じが出たので、

備忘の意味で数回に分けてまとめてみようと

思います。

参加者の発言で面白かった点は次のとおり。

川上明彦弁護士(オブザーバー)

「まず、日弁連は、昨年の給費制維持の

運動の関係では、大変関係各所にご迷惑

かけました。お詫び申し上げます。」

←迷惑かけた当事者だからオブザーバーに

今回は追いやられても甘んじて受けますと

いうスタンスで臨んでいるんですね、ハナから

「1回施行してみてからでは問題が大きすぎると

考えていました。いわゆる借金が明らかとなり、

経済的に豊かでない人が法曹を目指せない

ではないかという危機感があり、また、実態の

現場から叫びに近い声がありまして、緊急的に

まさに運動を行ったという経過です。」

←LSで借金を背負ってしまうことに対する

叫びを根絶する方向にはまったく耳を貸そうと

しないのにねえ、と誰か突っ込んでくれよ


櫻井充財務副大臣(関係政務)

「正直申し上げて、昨年、迷惑をこうむった

省庁でございます。基本的には概算要求を

8月までにあげていただかないと、それを

また変えるようなことになるというのはわが省に

とって大変問題が多いと、そう思っております。」

「昨年の議論では、法曹養成全体に関する

議論は全くなく、貸与制の所だけ取り出されて

1年延長になっているんですね、ここの措置

自体が私は異例だと思っています。省内で

話し合いをした際に、貸与した後返還が

できないのであれば、その人たちに対して

きちんと措置をしていけばいいのではないか、

そこまでの間とにかく一度決めたものについて

やってみて、その時点で考えればいいのでは

ないのかというような話をさせていただいた

わけです。」

「要するに、きちんとした手続がとられないまま

決まっていったんですね。われわれ財務当局に

何の相談もなく、ある日突然、決まりましたら

これに従ってくださいと言われたと。だから、

われわれ全く納得できませんと言っているだけの

話であって、手続きも全く本当に民主的な

手続だとはわれわれ思っておりません。」


http://www.moj.go.jp/content/000075489.pdf

櫻井充財務副大臣は「もともと私は内科の

医者ですが、弁護士の数をこれ以上増やして

いなかければならないものなんですか?

一番心配しているのはアメリカのような

訴訟ビジネスを医療業界でつくられてしまい、

医療費の高騰につながることです。結果的に

仕事があまりなくて収入が少ないということで

あれば、このペースで弁護士を増やして

いかなければならないのか」とナイスな視点を

出しましたが、第2回のようにLSのエゴと

企業のリアルが対照される名場面はまだ

生まれていません。なんにせよ、日弁連の

ものの見方は非常に偏っているなあという

印象を会議録からだけでも感じました。

ろぼっと軽ジK