『将来は、安い中古戸建を
現金で買って
ローンのない生活をするために
今は、頑張ってお金貯めてます。。。』


的なコメントをよく見ます。


ローンを組みたくない!
この気持ちはわかります。


でも、
安い中古戸建って
どんなイメージなんでしょうか?

新築より2〜5割ぐらい
安ければいいのかな?

築年数が古い?

立地が不便?


さまざまな、
イメージがあると思いますが、
今回は、
築26年の中古戸建のお話です。


中古戸建を、
検討してる方には
参考になりますので
最後までご覧ください!


【今回のおうち】
■売主さんは個人の方
(不動産業者ではない)

■売主さん側の
不動産屋さんは当社ではない

■第3者機関による建物調査実施済み

■築26年

概要はこんな感じ。

築年数はそこそこ経ってますが、
建物調査をしており、
不具合箇所は
あらかじめ告知してもらってました。

買主さんは、
不具合箇所も
了承した上で契約。

契約時に、
このような取り決めをしてます。
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引き渡し後3ヶ月以内に
告知した箇所以外で
不具合箇所が見つかった場合、
売主さんの負担で補修する。

というものです。

買主さんの立場からすれば、
・建物調査してある
・3ヶ月の補償がある
ので、安心して契約しました。

その後の手続きもスムーズに進めて、
順調に引き渡しが終わりました。


さぁ、
引き渡しも無事に終わり、
リフォーム工事に入りました。

元のキッチン。
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キッチン解体後
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断熱材をめくってみると…
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見ての通り
内部が腐っていました。

この箇所は、
建物調査の結果による
指摘はなし。

原因は、
雨漏りの可能性が高い。

この腐食を見つけたのは、
引き渡しを受けてから
3ヶ月以内。

ってことは、
売主さんの負担にて
補修をしてもらえるはず。

早速、売主さん側の
不動産屋さんに連絡したところ

『腐食している箇所は、
建物構造上主要な部分ではない
従って、補償対象外』

とのこと。


上記の取り決めのこの部分
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ようは、
建物が崩れてしまうような
重要な部分(柱など)が
腐食しているわけではない。
と、言うこと。

もっと簡単に言うと、
「そこが腐ってても、
雨風しのげるおうちでしょ」
です。

……

はい、そうきましたか…

んじゃ、
雨漏りはどうなのさ?

この部分
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先方の不動産屋さん曰く…
「雨漏りを証明してくれれば、
今後雨漏りがしないように補修します。」
です。

これは…
・雨漏りを証明してください
・雨漏りだったら穴は塞ぎます
・腐食してる箇所は直しません
ということ。

雨漏りを証明するのに、
業者に頼んで、
安くて5万円。

でも、
穴を塞ぐ工事は
5万円もしない。

……

もし、あなたが
おうちを買って、
不具合が見つかり、
この回答されて
納得できますか?

でも、
これが、中古住宅の現状です。

売主さんが、
不動産業者なら、
2年間の補償がついてるのですが、
今回は、一般の方。

どうしても、
売主さんの負担で
補修をするとなると、
最悪、裁判にもなりかねないです。


今回は
「リフォーム工事の延長だから安く直すよ」
と言っていただいたので、
まだよかったです。


安い中古戸建、
それも、
そこそこ年数が経っている
こんなおうちは結構あります。

「ただ安いから」
という理由で、買ったがために
大きな出費が発生する場合があります。

「気をつけて」
と言いたいですが、
こればかりは、
壁を壊さないと
発見できなかったので
気をつけようもありません。

安い中古戸建を
検討している方は、
「こんなリスクもあるよ」
ってことを
知っておいてください。