「俺も麻琴が好きだ。」

誠人は麻琴をじっと見つめ渾身の想いを込めて告げた。

途端に麻琴は視界がぼやけた。

「…速川っ?!!………あっ。」

急に誠人が見えなくなって麻琴は叫んだが誠人の唇が目元に触れて初めて涙が溢れていることに気づいた。

「泣くな。」

誠人はそう言ったが涙は次から次へと溢れて止まりそうにない。

「だっ…っ…て!…ひっく…はやっ…わっ!……っや…かわ!…」

麻琴はしゃっくりをあげながら夢中で誠人を呼んだ。

「大丈夫だ。俺はここに…麻琴の傍にいる。」

誠人は麻琴に応え安心させるように強く抱き締めた。

麻琴は返ってくる返事に、応えてくれるぬくもりに必死にしがみついた。

「俺もっ!俺も速川が大好きだよっ!!」

大きな声で叫んだ麻琴はなんだか恥ずかしくなって誠人の胸に顔を埋めた。

『バカッ!!大きな声で何てこと言っちゃってんだよぉ~。』

頭の上からクスと小さな笑いが降ってきて麻琴は慌てて顔を上げて言い訳しようとした。

「違っ!…いや、違わないけど……なんて言うか…あの……」

しどろもどろになりながら言う麻琴がかわいくて誠人は両手でまだ赤みのある麻琴の顔を包んだ。