「速川くん?…大丈夫?」
ボーッと想いにふける誠人を見て美佐子は問いかけた。
「え?…あ、はい。そういえば何を持ってこられたんですか?」
誠人は自分の気持ちを隠すように美佐子が持ってきた見知らぬ紙袋に話をそらした。
「あ、そうなのよ!うちの子も早く言えばいいのにずっと黙ってるんだもの。はい、これうちの麻琴から。」
そういって美佐子はドサッと台に紙袋を置いた。
誠人ははっとして美佐子の顔を見た。
麻琴の母親が看護師をしているのは知っていたがまさか自分の担当が麻琴の母親だとは思ってもいなかった。
「びっくりしたでしょ?速川くんが学校お休みしてる間麻琴が授業ノートをつけてたのよ。いきなり部屋にこもって勉強し始めたから熱でもあるのかと思ってたけどね。」
にっこりと微笑んだ顔に麻琴の面影を探すように誠人は美佐子を見つめた。
「そ、それで川本は…」
―会いたい―
―ダメだ―
―傍にいて欲しい―
―また泣かせてしまう―
―好きだ―
―また傷付ける―
―抱きしめたい―
―汚れた手で触れてはいけない―
愚かな行為だとわかっていながらも誠人は問いかけずにはいられなかった。
ボーッと想いにふける誠人を見て美佐子は問いかけた。
「え?…あ、はい。そういえば何を持ってこられたんですか?」
誠人は自分の気持ちを隠すように美佐子が持ってきた見知らぬ紙袋に話をそらした。
「あ、そうなのよ!うちの子も早く言えばいいのにずっと黙ってるんだもの。はい、これうちの麻琴から。」
そういって美佐子はドサッと台に紙袋を置いた。
誠人ははっとして美佐子の顔を見た。
麻琴の母親が看護師をしているのは知っていたがまさか自分の担当が麻琴の母親だとは思ってもいなかった。
「びっくりしたでしょ?速川くんが学校お休みしてる間麻琴が授業ノートをつけてたのよ。いきなり部屋にこもって勉強し始めたから熱でもあるのかと思ってたけどね。」
にっこりと微笑んだ顔に麻琴の面影を探すように誠人は美佐子を見つめた。
「そ、それで川本は…」
―会いたい―
―ダメだ―
―傍にいて欲しい―
―また泣かせてしまう―
―好きだ―
―また傷付ける―
―抱きしめたい―
―汚れた手で触れてはいけない―
愚かな行為だとわかっていながらも誠人は問いかけずにはいられなかった。