「おっ邪魔しま~す!!」

初めはその豪華さに戸惑っていたが通い続けるうちに慣れた麻琴は元気よく言ってドアを開けた。

「お帰りなさいませ。」

すぐさま斎藤が出迎えて頭を下げる。

「斎藤さん、こんにちは!」

まるで園児のお手本のように麻琴はあいさつをした。

「いらっしゃいませ。今日も川本様はお元気ですね。お飲み物はオレンジジュースでよろしいでしょうか?」

「あ、はい!いつもすいません。」

頭に手を当てて麻琴は言った。

「恐れ入ります。坊っちゃんは紅茶でよろしいですか?」

「あぁ、頼む。」

「あとでお持ち致します。」

柔らかな物腰で言うと斎藤は奥へと下がった。


誠人の部屋は全体を薄いブルーで統一されていて必要な物以外はないシンプルでしかしそれが逆に部屋の広さを際立たせていた。

誠人の部屋に入ると麻琴は恒例となってしまった誠人のベットへとさっそくダイブした。

「気持ちいい~っ!このベットのふかふかとシーツのパリッとした具合がたまらないね。」

そう言いながら麻琴はベットの上で伸びをした。

「俺は布団で寝てみたいけどな。」

誠人は幼い頃からの2人の習慣の違いを表すように言った。