【 或るセルリアの少年の手記】
「僕の瞳が笑ってない」と悲しむあの娘。
可愛いあの娘。
愛するあの娘。
悲しませる僕は最低だ。
本当のことを伝えようか。
やはり言えない、意気地無し。
僕の瞳は怯えているんだ。
君が怖いから。
好きだから。
だけど君は、僕の怯えた醜い瞳に、更に怯えて、きっと僕から逃げ出しちゃうね。
悲しいけれど、仕方がない。
僕は、可愛いきみが大好きだ。
しかし、可愛い君の瞳の中には醜い奇怪な瞳の僕がいる。
醜い奇怪な瞳の僕が、奇怪な僕を力なく
見つめる。
なんて醜い瞳なんだろう。
涙が出そうだ。
醜い瞳から流る涙、滑稽すぎて言葉も出ない。
もしも、僕の瞳を潰して君が悲しまずに
すむのなら、僕はこの瞳を剥ぎ取ろう。
そしてもしも、君が許してくれるなら、もう二度と君のその顔をみれなくとも、君の視界に僕の瞳が紛れ込まないよう、君の瞳をあざむいて、思いきり君を抱き締めたい。
僕はただ、可愛い君を好きなんだ。