ピアノをはじめるまでは、どの曲も名だたるピアニストが弾けば同じようなものだと思っていた。
だから同じ曲が入ってるCDを買うと、「もっていたのに...損した」などとつぶやいたものだ。
いざ、自分がその曲を弾くようになってCDを聴いてみると、Aというピアニストが弾くのとBというピアニストが弾くのとでは違っていた。楽譜が違うというのとはちがって、使われているピアノも違うからというのでもなく、モーツァルトのピアノソナタもホロヴィッツと内田光子とでは違う。ショパンのワルツ、これもピリスとリパッティ、ルイサダ、ポリーニ...全然違う。
それまでお気に入りのピアニストだったのに、モーツァルトならいいが、ショパンだといや、ちがうというようなのもある。
それまでその曲、それほど気にならなかったのに、その人が弾いているのを聴いて、急に弾きたくなる。まさに恋する気分なのだ。
この夏は、これって思う曲ができてよかった。ただし、まだとても聞かせられるものではないのでひそかに想うだけ。ほんとはすごくはやく弾かなくちゃならないのに、ヴィヴァーチェ.....ただ音を鳴らしては音の響きに感じ入っているだけ。(苦笑)
たぶん、これ先生に弾く曲として候補をあげたら、「う〜ん」とうなられるだろうし、そんな状態では最初から最後まで怒鳴られそう。あるいは言葉をなくされそう。
最近は先生にいうことにも時間がかかるのです。
でも、前に進まないことにはね〜。同じ曲ばかり、忘れたという理由で続けられないし、なによりもボケてきたと思われかねないし....(ため息)
ちょっと長いお休みだったので、いろいろと考えてしまいます。
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