いきなりだけど少し話させてくれ。昨日人を轢いてしまって、そいつはなくなってしまったんだけどなんかその人に似た、っていうかその人だろうけど幽霊が取りついてしまったわけだ。
しかもなんかそいつ妙にテンションたけぇんだよな。やたら話しかけてくるわけだ。
おっと、なんかごねはじめた。ちょっといってくるよ
『ねぇ!ねぇ!雄太さん!ねぇってばぁ!』
『なんだよ、幽霊』
こいつのテンションの高さからか声が無駄に高いからか頭が痛む。
頭痛に耐えながらもなんとかそのUMAと会話を続ける
『これからとりつくんですし!お互いのこと知っといたほういいと思いまして』
『いや、俺は別に知らなくていいよ。俺そんなの気にしねぇから』
『いやいやぁ何言ってんですか』
伊藤卓也とかなのるこのUMAは、鼻で笑う。これにはさすがに雄太も沸点に達した。
『別に俺はお前のことなんて知らなくていいつってんだよ!』
雄太の怒声が街に響く
『すみません。でも雄太さん・・・』
卓也は困った表情で周りを見る
『あっ・・・』
雄太の背筋が凍ったように冷たくなる、周りの視線が集まったためだろう。
なにせ雄太はただでさえ人の視線が苦手なのだ。街の真ん中である以上人も大勢いるに決まっている
その上、卓也は自分以外には見えない。周りからみたらどう見ても変人だ。
『ゆうたさーーん!だいじょうぶですかぁ?』
『え、、、あ、、、だ、、、だいじょうぶなわけない・・・』
震える雄太をみた卓也はにやっと笑って
『雄太さん、見られてますねぇ。ざっと街の真ん中ですから100人ちょっとでしょう』
『ひゃ、、、、ひゃくにぃん』
『はい、100人!』
雄太は半泣き、卓也はそんな雄太をみて笑いをこらえている。
そんな日曜日、雄太にはトラウマになったが卓也にとってはいい思い出になったであろう。
次の舞台は月曜日!果たして学生の彼はこの試練に打ち勝つことができるのか。
被害者さんと加害者さん
1話『トラおもな日曜日』
