キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
『ふぅ、1時間目が終わったな、早速とどめを刺しにいこう』
『なぁ、白鳥』
『なに?近づかないでくれるかしら』
(この態度!この気持ちは本物らしいな。)
この厳しい返しにも動じず海斗は話をつづける。
『お前、よく本読んでるけど本すきなのか?』
(よし、さりげない質問といつも見てた&興味を持ったアピール成功!)
『は?いきなり何なの、きもいんだけど』
『きもいって何だよ?ひどくね』
(けっこう手ごわいな・・・)
『だいたい、いきなり人に本好き?だなんて、何男の分際で私に口きいてんのよ』
『べ、、別にいいだろ。てか本が好きか嫌いか答えろよ』
『はいはい、好きよ。それで?』
白鳥は海斗をまったく寄せ付けず、さらに軽蔑すらしているように回りからは見えただろう。
しかしこんなことを言われてなお海斗は妄想を加速させる
『俺も好きなんだよ、本。最近は小説とかよく読むんだけどさ、良ければ今度一緒に本屋に行かない?』
(さりげないデートへの誘い、これは断れねぇだろ!)
勝った!彼はそう思っただろう、しかし彼女から帰ってきた言葉は彼の予想の斜め上をいっていた
『何で一緒に行かなきゃ行けないのよ。きもいわよ、早く死んだら?』
『おいおい、ひど過ぎだろ』
(あれ?なにかミスったか?)
『あら、もう2時間目始まるわよ。さっさと自分の席に戻ったら、クズ男』
『あぁ、そうするよ・・・』
その日はもう白鳥に話しかけることはなく、一日が終わりを迎えた